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変換なしの雑食夢

ran

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ジョジョ

仗助君と彼女は舌ったらずな感じで俺の名前を呼ぶ。其れがもう可愛くて、でもあの承太郎さんの元恋人だから喜びもできない。
身体は俺の1つ下で止まっちまってる彼女の年齢は承太郎さんと同じらしい。昔ねー、スタンドの力使いすぎちゃって、コールドスリープ?って言うの?其れに入れられてたの。承太郎君が居ないと死んでたわー。これ又舌ったらずな感じで言う。可愛いだろ。悶え死ぬ。

「仗助君の唇」
「何っすか?」
「フニフニしてる。」
「っ!」
「良いなぁ。口紅の乗りが良さそう」
「褒めてます?」
「うんん。羨ましかってんの」
「…」
「いーなー」
「あんただって」
「ん?」
「綺麗な唇してるっす」
「あっはー。本当?」
「うっす」
「でも薄いよ」
「ンなことないっす」
「ふーん」
「?」
「ありがとう」


そう言うとチュッと可愛らしい音でキスをされる。


「は?」
「おやすみー」
「え?はぁ?」



またチュウしたくなったらいつでもしてねという辺り悪女なのに顔は天使だ。うっすと言うとニコッと笑って手を振って帰っていく。俺の気も知らないで。


リップノイズの行方

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十二国

石が飛んできたとわかったのはその後すぐで。売女と叫ばれてからだった。一瞬何が起こったのか分からず目をパチクリさせると子供が立っていて再び石を投げようとする。自然とそれを取り押さえようとする大人が現れて周りが騒然となったものの大司馬様が盾になって下されなかったらその波にのまれて怪我をしていたのだろう


「大丈夫か?」
「は、い」
「すまない。真逆子供が」
「いえ。その子供は?」
「向こうで縛られている。母親と兄弟も一緒だな」
「…」


そういうと別室へという女官の手をどけて喧騒の中に入っていく。轟音の様な怒声と泣きじゃくる母親や兄弟の声。その中にじっとこちらを見る男の子は殴られたのだろう。片目が腫れていた



「貴方ですか?」
「なんだよ!!!売女のくせに!!!」
「このガキ!」
「すいません。王妃様」
「貴方はこの子の母親でしょうか?」
「はい」
「そう。」
「子の罪は親の罪です!どうかこの子には寛大なご処分を!!!」



そういって伏礼をするものだから私は頭を上げる様に言う。
そして大司馬に小刀をと言うと周りが騒然となった。


「真逆」
「でも王妃に石をぶつけたんだ。仕方がない」
「おい」
「何を勘違いしています?」



そういうと私は束ねられた髪をバッサリと切る。
幸い装飾もなかったからまっすぐに切れたなと思いながら母親の方を向く
唖然といった表情でこちらを見ているものだから私は微笑んで戒めを解いてあげなさいという。



「な、何をやっているんだ!」
「子の罪は親の罪ですので」
「わかる様に説明しろ!」
「私は望んでも子を得られませぬ。主上はそんな私に王妃となって国の民の母となれとおっしゃいました」
「は?」
「この子供も戦で惑わなければ罪を犯さなかったでしょう。しかし犯してしまった。その理由が国の荒廃なれば私は甘んじてそれを受けなくてはなりません。坊」
「…」
「主上が御座にあります。少しづつですが良くなっていきましょう。其れ迄許しておくれ」
「…」
「主上も贅沢を御厭いになる方です。貴方たちに負担をなるたけかけませんように私からも奏上いたします」
「はい」
「では手当をしてあげてくださいませ」


そう言って子供の手を取ろうとした瞬間大司馬様に成らぬだろうと叫ばれる。
きょとんとすると王妃に石をぶつけた罪は重いと言われて思案する。ごちんと頭を叩いて人に石を投げてはなりませぬよといえば痛かったのだろう少し涙目で二度としませんという


「おまえなぁ」
「あっ」
「な、なんだ?」
「それ以上に」
「イテテテテテテッ!抓ると痛い!!!」
「痛い様にしているのです。売女とはどこで習ったのですか?」
「みんなが言ってたから!!!」
「好きで身を売るものは居ないのですよ。今度そんなこと言うと両頬に致しますわ」
「わかった!いわねぇ!」
「本当に?」


はいともへいともいえぬ返事で許していると母親がありがとうございますと何度も言うものだから私は背中をさする。

「元気なお子は国の宝です。悪戯をし過ぎるのが玉に瑕ですが」
「ですが御髪が」
「気になさらずに。この件は私の不徳の致すところ。」
「そんな」
「またここに手伝いに来てもよろしいでしょうか?民は主上の身体其の物。傷つく民を一人でも介抱したいのです。」
「は、い」
「では他の方たちもこの家族に何もしませぬ様。民は宝。お互いが傷付けませぬ様」
「王妃様?!」
「頭を下げてお願いします。」









「という事があった」
「…」
「で如何して髪を切った?」
「そうしないと収まりませんでしたから」
「…」
「ほら見ろ。怒ると言っただろう」




そういうと額の傷も見つけられて何か叫んでいらっしゃる。大きな声でございますねと言えば何故か矛先がこちらに向く。


「主上」
「何だ!」
「髪の短い私は御嫌いですか?」
「嫌いといえばどうするつもりだ」
「難民のところに参りまして下働きをいたします」
「…お前は」
「だって貴方の身体が傷ついたままに出来ましょうか?」
「…」
「髪などまた伸びまする。ただ、あの場で親子を殺めましたら命とともに大切なものまで捨ててしまいます。」
「わかった」
「では」
「ん?」
「御見苦しいので私は伸びるまで下界に」
「はぁ?」
「いえ、我に帰るとですね。この様な髪は初めてで。恥ずかしい」
「おい」
「え?ひゃあ」
「とくと見せてもらうぞ。」
「主上?!皆様が…居ない!」
「さて」
「ひっ」
「もう二度と見ぬかもしれぬからな。」
「主上」
「やって良い事と悪い事の部別がつくまで躾けないとな」




桃色の髪

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十二国

「お前は何かと言えば泰王の話ばかりだな」
「は?」
「違うか。左将軍か」
「主上?」



そう言うと立ち上がってどこかに行かれる。如何したのだろうと後ろ姿を見ていると六太が笑う

「如何したのかしら?」
「悋気だろう?」
「誰が?」
「あの馬鹿さ」
「…誰に」
「そりゃあ…て気がついていないのかよ」
「?」
「そりゃあ今までが今までだったからな」
「意味がよく」
「良いか。あの馬鹿あいつと戴の左将軍とに焼き餅焼いてやがるんだよ」
「はぁ」
「気の抜けた返事だな」
「だって」
「最近良く話に上がるからな。一本とられたのも気には食わねぇだろうし。」
「六太」
「あの馬鹿。母ちゃんの前では良いとこ見せたいんだろうからな」
「ふふふ」
「何笑って」
「だって」
「なんだよ」
「驍宗様もこんなお婆ちゃんなんて嫌でしょ」
「十分若いだろ?」
「そうかしら。ありがとう。六太」
「いや…って如何すんだよ」
「…どうしましょう」
「の割には嬉しそうだよな」
「ええ」
「はぁ。結局母ちゃんはあの馬鹿好きだもんな」
「そうですよ。」


そういって席を立つ。どちらに行かれたのだろうと戸外に出るとすぐのところに憮然として座ってらっしゃるのに気がつく。
但しこちらを見ないところ、本当に臍を曲げているようだ。

「主上」
「…」
「尚隆様」
「…」
「寒くございませぬか?」
「ああ、寒い」
「なら中で温かいお茶をお入れ致しますわ」
「いらん」
「あら」
「若い男の方がいいならそちらへ行け」
「その言葉そっくりお返しいたしますよ」
「…」
「大体私の目には貴方様しか入らないというのに」
「は?」




横にしゃがむと漸くこちらを向いていただけるので私は頬をふにふにと突く。お疑いですかと尋ねると苦虫を潰したようなかになる


「の割には」
「貴方様の試合姿が凛々しくて」
「…」
「素敵と思いましたのよと言う前にいつも御怒り遊ばれるのです。驍宗様は貴方様と良く似ていらっしゃるから」
「似てる?」
「ええ。若い時分の貴方に」
「そうか」
「お話ししても良い方でしたし」
「…」
「あら、眉間が」
「お前は何を言いに来たのだ?」
「貴方様が悋気せずとも私は貴方様しか愛せませぬし。他に目移りいたしませぬから安心いたしませと言いに来ただけですわ」
「…」
「温かいお茶は?」
「飲む」


そういうとなぜか抱きかかえられて寝室のある屋敷に連れて行かれる。まだ仕事がおありでしょうといえば釣れないことを言うなということ。
まぁ今日くらいは仕方がないなと独り言ちて無体は嫌ですよと眉間を突きながら伝えるだった




悋気

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十二国

「ご無事のご帰還何よりです。主上。特に台輔」
「…朱衡」
「無事に戻った。で、あれは?」
「彼女でございますか?」
「あの心配ようは凄かったからな。迎えに来ていると」
「まぁ、そうなのですが」
「「?」」
「御覚悟なさいませ」
「どちらがだ?」
「勿論、台輔でございます」


そう言い終わるか否か、すごい足音が聞こえる。珍し事もあるものだと思いながら不意にそちらを見ると甘い色の髪が見える。
なのにだ。いつもとは違い眉を潜めて厳しい顔をしている。息を整えかつかつと歩いて六太の前に立つとペチリいう音が聞こえる。決して痛くないだろう音。


「…」
「皆がどれほど心配したと思っているのですか」
「うん」
「運良く、帰ってれたものの。何かあったら」
「?」
「あなたに何かがあれば、どれだけ悲しいか」
「な、なぁ泣くなよ」
「台輔。彼女は貴方がかどわかされたと知ってこの方碌に食事も休息も取っていなかったのですよ」
「え?」


そう言って再び六太が顔を上げると座り込んで涙を流す彼女を見てオロオロするのを見て内心笑ってしまう。どうにかしろよと言わんばかりの視線を自業自得さというそれで返すとおどおどと彼女の名前を呼び始める。何度も何度も。


「お顔を」
「え?」
「お怪我は?」
「少しだけ。でも大丈夫」
「顔色が悪いわ」
「血に酔っただけ」
「黄医を呼びましょう。でも」
「わっ」
「本当に、本当に無事でよかった」
「うん」


そういって抱きしめるのだ。最初はどうすれば良いのか分からなかったのだろう。宙を彷徨った手が彼女の背中を掴む頃には六太自身が泣いていた。


「怖かったわね」
「うん」
「本当に無事でよかった」
「ごめんなさい」
「無事ならそれで良い」
「!」
「お願いだからもうこんな心配はさせないで」
「わかった」


そういうと二人は一層強く抱きしめ合う。


「親子の様ですね」
「ああ」
「俺も帰ってきたのだがな」
「仕方がないでしょう。母親とはそう言うものです。」
「そうだな」
「何も出来ないのは寧ろ彼女の方だがな。」
「それを差し引いても可愛いのだろう」



ぐずぐずと泣いていた六太が寝てしまったらしい。いつの間にか現れた女妖に如何しましょうと言いながら抱き上げるあいつはまさに母親だろう。
近ずくとお帰りなさいと微笑む落差に肩を竦め心配は六太だけかと尋ねると口を尖らせて貴方の心配もいたしましたよと言う様は幼さが残る。



「ただ」
「ん?」
「子を喪う親の気持ちはわかった気がします、ほんの少しですが」


そうかと言って六太を受け取る
きっとこいつも同じだろうと思いながら



母と子

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十二国

「…」
「起きたか?」
「な、しゅ」
「真っ赤だな」
「っ」
「何時迄も初々しい奴だ」


眼が覚めると主上がこちらを見ていたので驚きつつも、繋いだ手に思わず赤面する。離そうとしてもあちらの方が大きくて、離すことが出来ない。ちらりと見つめると離すなと言っただろうという事。益々持って居た堪れない


「如何した?」
「恥ずかしいのです」
「そうか?あの後自分から」
「しゅ、主上!」
「…」
「?」
「それは止めろと言っただろう?」
「…尚隆様」
「それで良い」
「今何時ですか?」
「ん?」
「そろそろ起きませんと…」
「起きられそうか?」
「知っておいででしたね」
「お前のような細腰に無理をさせたら誰でもそうなる」
「きゃあ」
「美しいなお前は」
「貧相な体ですが」
「そういじけるな」
「だって」
「なぁ」


そう言うと背中に口付けを落とされる。ぞくりと体を震わすとくくくと笑われるものの仕方がない。じとりと見つめると名前を呼ばれる。

「此処から出たくなくなるな」
「御冗談を」
「ん?」
「だって」
「本当にお前は」
「見ないでくださいませ」
「泣くな」
「…だって」
「お前だけだ」
「と言いながら美しい人の元へ参るのでしょう?」
「…」
「尚っんー!!!」
「可愛い」
「何を」
「お前だけなら良いのにな」
「?」
「そうすればこんなにお前を苦しめずに済む」
「…本当に?」
「嘘は言わんさ」
「…」
「お前ももっと甘えろ。そんなに頼りないか?」
「いいえ。だってあなたは私だけのあなたでは」
「王だからな。だがなお前我儘位聞けるし聞きたい」
「…」
「俺はお前の夫なのだからな」
「もう少し」
「ん?」
「もう少しだけで良いですから王宮に居てください」
「ああ」
「たまにこうしてあなたの顔を見て目覚めたいです」
「うん」
「あなたの妻でずっといたい」
「勿論だ」


そう言って私は泣きじゃくるのだ。抱きしめてくれる腕も何もかも偽りではないのが嬉しくて縋って鳴くのだ



愛しい野薔薇と風

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