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変換なしの雑食夢

ran

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銀時

平和というにはまだ無理があるものの武士も警察も何もかもダチ公と呼んで憚れない時代になった。と言ったものの余り生活は変わらない。要職と言うのは柄じゃねぇと昔のまま、万屋をしている。
只、嫁が来た。貰ったのではない。貰ってもらったのだ。ヅラ曰く大格差婚との事。全身ボロボロのまま地面にめり込む程土下座して結婚して貰ったんだから仕方がない。神楽曰くスーパーモデルと結婚した奇跡の天パーだし新八曰く苦労しかしないとの事。
それを聞いて彼女は笑いながら会いも変わらず愛されているね、なのだからうちの嫁さんはやっぱり凄い。


「お〜い」
「どうしたの?」
「お前さぁ」
「???」
「俺の嫁さんだよな」
「え!?」
「え!?!?!!!?」
「…」
「いや。ちょっと待てってなんで泣くんだよ」
「銀ちゃん。」
「な、何ですか?」


私と結婚したくなかったら無理しなくていいよと言って泣くものだからタチ悪い。硬直していたら花魁してたし、兄様のことで結婚したのなら申し訳ないしと一生懸命に言うものだから思わず笑ってしまう。


「…」
「頬っぺたふくらませんなって」
「だって」
「可愛いなぁ」
「なんかバカにしてる」
「こんな感じでずっと生きて行きてぇな。」
「うん」
「ずっと大切にする」
「うん」



だから心配せずに銀さんについて来なさい、そう言うとあの頃の様に綻ぶものだから回した腕を強く強くしてしまうのも俺のせいではないはずだ




手に入った君

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銀魂

ぷくーと頬を膨らませるのだろう。可愛いだろうが心底困る。不純異性交遊と妙な達筆で書かれた半紙を玄関に貼られ、鍵までかけられている。と言うものの縁側では松陽とヅラがニヤついてこちらを見ているからやはり怒っているのは彼女らしい。

「どうする?」
「…」
「おい、こりゃ相当怒ってやがるな」
「…」
「大体門限6時ってなんだよこんちくしょう。俺らは小学生かっつーの」
「おい、銀時」
「何だよ、高杉」
「全力で謝るぞ」
「俺は土下座する。」




からりと戸を開けて台所に行くと膳が2つ用意されていて居た堪れたくなる。居たことのない母親よりタチが悪い。きっちりと風呂と寝床の準備までして部屋に引っ込んでしまっていますよとにやにやした松陽の台詞を聞いてそそくさと彼女の部屋に行く。

灯りがついている。まだ起きてるなと高杉に合図すると静かにうなづいて土下座の準備に入る。



「「すいませんでしたあ!!!!!」」



がらりと開けると同時に土下座をすると何故か男の声で誰がねと言われて空気が凍る。


ここは彼奴の部屋で
変な訛りの陽気な男の部屋ではない。



断じて、ない。


「誰き?おんしら」
「てめぇ」
「ん?」
「誰の許しを得てこの部屋にいる?」
「死にてぇのか?!あぁ!!?」
「な、何怒っちゅうが?」



刀に手をかけようとした瞬間、からりと奥の襖が開いて、夜着に着替えた彼女が現れる。それ越しに見えるのは敷かれた布団。


「てっめぇぇぇぇぇ!!!!」
「は!?」
「銀ちゃん?!晋ちゃんも落ち着いて!!!!!!」
「何処の馬の骨と!!!」
「は?」
「貞操がねぇのか?」
「誰でもいいのか?!」
「…」
「こいつら何ゆうちゅう?」
「小太ちゃん」
「このバカヤロウゥゥゥゥゥぅぅぅぅぅうううう」



ヅラがラリアットをかましてきて二人して庭に転がる。
若いっていいですねぇと陽気にいう松陽に噛みつこうとして冷んやりとした空気を感じる。


「坂本さん。ごめんなさい。この人たち頭まで変態菌にやられていて」
「…」
「で、言うことは?」
「「すいませんでした!!!!!」」
「?」
「え?何???」
「…」
「違うでしょ?恋人できたんなら教えてくれたらよかったのに。秘密にするなんてひどい!」
「は?」
「ちょっと待てよ」
「くくくくく」
「なんね。そういうことか」
「ええ。全く脈なしなんですよ」
「ガハハハハハ。どうね。ワシと」
「「…」」
「情けないぞ。銀時。高杉」
「うるせぇ」
「死ねヅラ!」
「小太ちゃんにそういうこと言う銀ちゃん嫌い。」
「ごめんなさい」



そういって土下座するとびっくりするこいつにいつ気がついて貰えるのだろうと。それが途方もなく恐ろしい確率ではないのだろうかと冷や汗をかきながら密男(仮)を血祭りにあげる算段をたてるのだった




好きな女は鈍感である

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銀魂

「まぁ兄様」
「只今」
「急いで湯を用意いたしますね。」
「頼みましたよ」


木綿の薄い桃色の着物を着た彼奴は大きな瞳をまん丸にして俺の顔を見る。パタパタと用意している姿は俺より幾つかしただろうけどしっかりした女なのに可愛く笑うのだ。

好きだった。
会った時から先生の妹という以上に彼女のことが好きだった。

「銀時さんはお強いですね」
「なんだこんにゃろう。嫌味か?!」
「?」
「先生には勝てねぇ」
「ふふふ」
「…なんだよ」
「みんな勝てないって言ってる貴方がそんな顔したら他のものはどうするのですか?」
「そりゃ」
「兄様にはそのうち勝てますよ。あちらはもう歳なんですから」
「ひでぇ」
「時間なら幾らでもあります。でも」
「?」
「銀時さんは誰かを幸せに出来る強さを手に入れてくださいね」
「なんだよ、それ」
「さぁ?」
「はぁ?」
「兄様の口癖です」

そういって笑うと背伸びをして帰りましょうという


「今日は銀時スペシャルしないで下さいね」
「やだね」
「じゃあ夕飯抜きで」
「じゃあ銀時さんは止めろ」
「?」
「俺が呼び捨ててんのに。大体気持ちが悪い」
「そうか」
「おう」
「銀ちゃん」
「…なんだよ」


お家に帰ろうと言うこいつを幸せにしたい。それが俺の夢に成ったのは当たり前話だったのだ



君が愛しい

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銀魂

「馬鹿だね」
「ああ」
「馬鹿は死んでも治らないよ」
「知ってら」
「だから心配だったのよ」


裸足で走った先に2人がいた。私の顔を見て笑う銀ちゃんと気を失ってしまっただろう晋ちゃん。懐かしいはずなのに嬉しいより悲しいが勝ってしまう。ボロボロの2人。こんなことになって欲しかったわけではない。きっと兄様も一緒のはずた。そう思いながら私は落ちた刀を拾う

「血を思い出すか?」
「朧」
「最強の男の妹であるお前は、今更何を守る」
「兄様の希望」
「松陽の?」
「ええ」
「仇だ」
「仇は貴方よ」
「そうか」


刀を向けると男が笑う。


「次は誰を不幸にする?」
「貴方がいいわ」
「十分不幸だがな」
「そう」
「最高の友と許嫁を一度に失った」
「貴方がそういう人だから兄様も、私も。」
「…」
「恨めないのよ」




そういって涙をこぼす彼を見て私も泣くのだ。
銀ちゃんが好き。晋ちゃんが好き。そして…この男も。


この呪縛はいつまで続くのだろう。そう思って私は大地を蹴るのだった。



君に恋する不幸

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アゼル

彼女の何が私を惹きつけるのか?
そう、自問するものの答えは出ない。包帯を手に対峙する彼女の顔を見て溜息をつくと片眉をあげて名前を呼ばれる。

「溜息をつきたいのは私の方です」
「すまない」
「と思うのなら逃げないでください」
「のつもりなのだが」
「やり辛い」
「すまない」

古い包帯を巻き取りながら彼女は深く溜息をつき再び顔を見てくる。
バイマトはそのやり取りが面白いらしい。クククと笑って許してやってほしいと言うのだから今度はこちらの眉が寄る。


「痛かったですか?」
「いや」
「痛かったら言ってください。」
「ああ」
「でも」
「ん?」
「凄い筋肉ね。」
「…」
「流石と言えば流石なんだけど。無理のし過ぎです」
「そうか」
「満身創痍だわ。」
「仕方がない」
「あまり無理をなさらぬように。」

おかえりを待つ奥方様が心配されてきますよといわれ、停止する。それを不思議に思った彼女が怪訝そうにこちらを見るので居ないと端的に言えば、そうですかとだけ帰ってくる。

「流行り病だ」
「お気の毒に…」
「もうあまり思い出さなくなった」
「どの様な」
「ん?」
「どの様な奥方様でしたか?」



父方の親戚でよく泣く娘だったと言う。嬉しいと泣くので当時随分と困ったものだったといえばお幸せだったでしょうと彼女がいう


「泣けるのですから」
「そうか?」
「辛抱すると泣けないものですよ。」
「そう言うものか」
「ええ」


では貴方はとたずねたいそれができなかったのは彼女の憂いが思つた以上に深く暗かったからだろう




フラスコの中の人

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