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変換なしの雑食夢

ran

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一歩の話

ソファーに座ると階段の上を見る。銀色の髪は見慣れないせいかよくめにつく。
小娘と呼べば怪訝そうに振り向く。仲が良いのか悪いのか。どっちなのかしらと思いながら私はリストさんとショパンさんとお茶を楽しむ。


「美味しい」
「そう?」
「?」
「眉間のシワが酷いわよ」
「年ですよー。経年変化です」
「いやいや若いでしょ?」
「結婚適齢期ですけどね」
「10代?!」
「ショパンさん…死にたいですか?」
「…すいません」
「死にたくなければ気をつけてください」
「子猫ちゃんは怒っても可愛いわね」
「…最近上司には化け猫扱いされてますけどね」
「嫌なこと、あった?」
「…すいません。ありました。」
「そう」
「ショパンさーん」
「僕、ジョリーにしか興味ないから」
「知ってますよ!でもさっき、シューベルトさんに聞いてもらったら正論吐かれてHPやばいんだもん!正論なんて聞きたくない!」
「そうなの?」
「だから私の心は瀕死です」
「何言われたの?」
「『就労は大人の義務であるとこの時代において理解しているし、ましてや淑女としの努力をしない貴方が良い伴侶を求められるわけがなく、少しでもいいから大家殿に教えを請い〜』て所で実家の母を思い出した。今のご時世家事は女で仕事は男ってわけにはいかないし。だからと言って家事を積極的にかつ主体性を持っていたしてくれる殿方なんて少数派だし。そういう貴重な人材はっといい人材のところに行くのが常でしょ?歌苗ちゃんには悪いけど私死ぬまでここで面倒見てもらう。歌苗ちゃんに寄生する」
「悲観的ね」
「性格ですよ」
「顔はいいのに」
「中身はおっさんってよく言われる」
「…ぷ」
「笑いやがったなこのやろう!今からジョリーを道連れにしてやる!」
「すいませんでした」
「にしてもシューベルトも言いすぎね」
「あの人、ベートーベンさんのこと以外は真人間なんですよ。仕事も見つかったし。…本当にもったいない」
「シューベルトみたいなのが好みなの?」
「え?…まぁ(ベートーベンさんのこと以外は)優しいし手伝いしてくれるし。今は経済力もありますし。結婚相手として好ましいですね」








ガシャーンとすごい音がする。なんの音?!と掃除を中断して元凶を探す歌苗ちゃんを見ながら音の先を見るとベートーベンさんがギターを落としたらしい。それ奏ちゃんのではなかったか?原型をとどめていない姿が恐ろしい。




「あら」
「ベートーベンさん大丈夫?」
「あ、ああ」
「ベト!床に傷つけないでって!!」
「すまん」
「あらあら。」
「ププッ」
「ベートーベン先輩っひっ?!」
「…ご機嫌、斜め」
「珍しいわね」
「「…」」
「無言圧力かけてる…シューベルトさん。お茶飲む?」
「?!」
「花殿」
「ベトもいらっしゃい」
「…いや、そのだ」
「コーヒーないけど。良ければどうぞ」
「…」
「…ありゃ。走ってどっか行っちゃった。…何?」
「可愛いものと思っただけよ」


何がと言いながらシューベルトさんにお茶を勧める。かの人に睨まれた後なのでナメクジのようだ。溺愛してるよね。



「愛ね」
「尊敬です!」
「…偏見はないさからさ。大丈夫よ」
「違うと言っているだろう!大体先輩は!へぶしっ!」
「うおっ」
「嫉妬は醜いわよ」
「黙れ」
「何?!どうしたの!」
「…貴様のせいだ!」
「?」
「これも愛ね」
「やだよこんな愛。…シューベルトさん大丈夫?」
「先輩から与えられた衝撃…」
「大丈夫そうね。通常運転だわ」
「…私は」
「ん?」
「わた、私は!」
「どうしたの?」







「あ!」
「逃げた」
「逃げたわけではない!あれは」
「…嫌われてるから致し方ないよ」
「「…は?」」
「子猫ちゃん…」
「ん?何悲愴な顔を?私何か変なこと言った?」
「良いよ。にしても」
「…」
「ショパンさん?」
「熱?」
「あは?」
「変だと思ったら…歌苗?!」
「いいって。薬あるし。」
「だけど」
「水飲んで寝るわ。仕事明日休みだし。」
「…あ」
「?ひゃ!」
「連れて行く!」
「べ、ベートーベンさん?」
「寝ていろ。運ぶ」
「あ」
「?」
「ありがとう、ございます」
「…構わん」







一歩の話




「あれだけわかりやすいのに」
「無理だと、思う」
「恋愛禁止ではないんですけど…面倒なことだけは起きないようにしてください」
「無理よ」
「大家殿。今でも十分だと思うが」
「…」

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