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変換なしの雑食夢

ran

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丹色

「姫様?」
「ん?ああ。松?」
「少し失礼いたします」
「?」
「今日は学校も慰問もお休みなさいませ。」
「如何して?」
「熱が出ていますよ。」
「え?」
「本にご自分のことは疎くていらっしゃいます。医者を呼んで参ります。横になっていてくださいませ」
「はい」




静かに部屋を出ると刑部様がいてこちらに気がつく。このところ内地ばかりなのは私情では無く転々と戦地を指揮していたからだと竹中様が言っていた。ここに来た時の細さは成る程死ぬ間際の彼に似ていたが、姫様と交流する最中、大分人間らしくなったと思う。



「石田様は?」
「三の姫と会議中よ」
「…」
「やれ其様な顔をするな。三の姫はいまや内府の筆頭事務次官。会議する必要もあろう?で…姫は?」
「風邪を召しまして」
「それはいかぬ。すぐに医者の手当てを」
「そう思い支度中です。」
「…三成には」
「どちらでも。ただいますぐ来られても着替えや診察でお会いはできませんよ」
「そうよなぁ」
「三の姫様は」
「ん?」
「どの様な心地で相対しているのでしょうか?」
「子が出来たらすぐに合わずじまいだった故。それでも石田を存続させ教育を始めとする礎を築く手腕は今なお語り草故」
「分かっておりますが。また」
「それはあるまい」
「何故?」
「姫が変わったのと同じで三成も同じよ。女を抱くのも、何かも。」
「なら、いいのですが」
「もう動き出した船を我らが止めることはできぬ、できぬ。故に反りそうな三成を調教するのみよ」
「…」
「何か?」
「貴方様も随分おかわり遊ばされた」
「ぬしもなぁ。真逆、恋仲になるとわなぁ」
「…失礼いたします」
「松」
「はい?」
「ぬしも無理をするなよ」
「本に…悪い物をお食べになったのですね」
「(顔真っ赤にして愛いなぁ)」







丹色







「ん…」
「!?」
「石田、様?」
「姫様」
「ま、つは?」
「今水を」
「ああ。そう、ですか」
「少し、横を向けますか?」
「?」
「背中を」
「ん…ありがとうございます。気持ち、いい」
「…」
「でも、」
「何か?」
「うつってしまいます」
「構いませんよ。」
「お仕事に」
「許可は頂いております。」
「な、ら」
「?」
「手」
「はい」
「冷たい。石田様の手は大きいですね」
「姫様のは小さくあられる。」
「少しだけでいいですから」
「貴方が厭うまで」
「ありがとうございます」

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躑躅色

「で、許嫁の件受ける気だよね!」
「い、いえ。其れは」
「じゃあ如何いうつもりだったの?君ね。舞踏会のエスコートは許嫁の役割と知っていたはずだよ?もう昨日からずっーと僕の方にも問い合わせがあってね」
「う…」
「せっかくあった縁談も…」
「な?!」
「行き遅れてるって不安な姫が半泣きだったよ」
「い、ま姫様は?」
「さぁ。許嫁でもない君に言うとでも?」
「ぐ…そ、の。」
「何かな?」
「許嫁の件」
「ん?」
「謹んでお受けいたします」
「うん。あのね。君も少し簡単に考えなさい」
「は?」
「可愛かっただろう?誰にも渡したくない。君の色の衣装を選んで君からもらった髪飾りで形取る彼女が」
「…はい」
「君が思っている以上に君は彼女が好きなんだよ」
「わかっています。昔のあの人が居ないとしても。彼女を愛しく思ったことでしょう。ですが」
「あの、ね。君は知ってる?前夫婦が敵同士になったり男だったり女だったり。敵同士が結婚したり。色々だよ。僕自身昔の通りにして失敗も沢山した。そう言うものだよ。時代も違えば人の形も思考も違う。そう言うものだよ」
「?」
「君は今の気持ちを大切にしたらいいってことだよ」
「…」
「姫を大事にね。美しく育っているけど我が強くて頑固だよ」
「それでも」
「ん?」
「大切にしたいのです」
「それで良いよ」






また、破談になったらしい。いや、破談の段階ですらなかったものの私はまた行き遅れたらしい。一層清々しい!と思いつつ哀しくて仕方ない。



「姫様!!!!!!」
「わっ!?」
「いらっしゃ…っ?!」
「いし、ださま?」
「!!!」
「え?!ちょっ!如何したのですか?!ご自分でご自分の頬を?!」
「申し訳ありません!私が浅慮なばかりに!」
「あ、いいえ。違うのですよ。私が」
「違います!私は!!!」
「ちょっとまってください。頬を冷やさないと」
「姫様の破談の話は、私にとって嬉しい話でした」
「?」
「いま、半兵衛様にお願い申し上げました。姫様の許嫁の許可を頂きました」
「は?」
「終生姫様を慈しみます。愛おしみ、お守り致します!」
「あ、の」
「その頬を」
「石田様」
「拭うのは生涯私だけと。」
「っ」
「あなた様にお願いする許可を」
「…はい」
「っ?!」
「わっ!石田様」
「必ず。必ずです!」
「石田様」
「姫様?」
「私も、生涯貴方だけを旦那様と思い慈しみ、愛おしみ。お支え、お守り致します」
「っ!」
「一痛いです!石田様。落ち着いてくださいませ!松!刑部様!!!たすけて」





躑躅色






「出入り禁止だよ」
「っ」
「大体ね!姫は確かにじゃじゃ馬だけれどもね。いい?君は浅慮…ん?」
「半兵衛」
「ああ。秀吉。姫は?」
「あの」
「姫様」
「石田様を虐めてはいけません」
「うーん。如何しようかなぁ」
「あまり虐めるな」
「わかったよ」
「後継者として振る舞うように」
「は!」
「姫も」
「はい」

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藤紫

「…」
「心配いりませんよ。竹中様も存じ上げていますから。必ず参ります」
「やっぱり御忙しいんですもの。…松、参りましょう」
「はい」



そう言って私は車を降りる。大丈夫きっと来ると思えばすごい音ともに車が横付けされるものだからびっくりしてしまうと見慣れた車でもう一段びっくりする



「刑部!行くぞ!!!」
「ま、またしゃれ。ぬしは良いとして我は動けぬ」
「なっ?!大丈夫か?」
「飛ばし過ぎよ。まだギリギリ間に合う故」
「だが姫様を待たせるなど万死に値する愚行!刑部!!!背中に」
「ぬしは我をおぶって登場する気か?」
「なれば」
「…あの。刑部様」
「「ん?」」
「急いで水で冷やしてきたので。大丈夫ですか?」
「ひ、姫様!!!」
「石田様も。御髪が」
「っ?!」
「汗も…松?」
「私が介抱致しますのでどうぞ先に」
「そうよなぁ。早うせよ。遅れしゃる」
「ですが…」
「ま、参りましょう」
「石田様」
「御手を」
「はい」




そう言って手を取られた瞬間どきりとする。線の細い人だと思っていたけれどもやはり兄様が評する兵。殿方なのだと。



「あっ」
「如何致しましたか?」
「石田様は許嫁様は?!」
「は?」
「まさか奥方様など」
「許嫁も奥もいません」
「…良かった」
「姫様も」
「私は行き遅れですので」
「?」
「16にもなって結婚していないのですから。兄様と半兵衛が見つけてくれないのです。ですからこんなお手数をおかけしなければならなくて。心苦しいです」
「い、え。」
「石田様はおいくつなのですか?」
「今年で…20?ですか」
「ふふふ」
「何か?」
「ご自身のお年を疑問文で言われるのが石田様らしくて」
「申し訳ありません」
「いえ。今日は宜しくお願い致します」
「私こそ。」





招待状を渡してコートを預ける。石田様の燕尾姿は初めてだった。流石ファンが多い方だ。顔が赤いかもしれない。いや、何好んでこんな小娘…というには歳は重ねているけれども。相手しなくとも素敵な方の一人や二人いらっしゃるのにと自己嫌悪に陥る。ふと視線を感じて顔を上げると目を見開いている石田様と目があう。




「石田様?」
「い、え。あの」
「本当に申し訳ありません。私なんて」
「あの」
「この際。付き添いとか保護者とか。もう皆様にご紹介いたします」
「…美しいと。」
「は?」
「姫様はやはり誰よりも何よりも美しい」
「っ!!!」
「参りましょう」
「あ、あの!」
「はい」
「石田様も本当に素敵です。比べていいのかわかりませんが半兵衛よりもずっと」
「半兵衛様に比べましたら私など芥と同じです」
「そんなこと」
「姫さん!石田の旦那!いらっしゃ…如何したの?二人とも顔が真っ赤?」
「黙れ貴様!!!その首即刻跳ね飛ばすぞ!」
「お招きありがとうございます」
「あっはー。顔正反対だよ…石田の旦那。言ってること禍々しいけど姫さんのエスコートはしっかりなんだね。姫さんも挨拶前にその人止めて」
「刑部様がいらっしゃらないから…」
「やめてって言えばいいから!怖いって!石田の旦那。何?武道会と間違えたうっかりさん枠になってるよ」
「石田様」
「…姫様」
「他家です。」
「ですが」
「駄目ですよ」
「…あいわかりました」
「(流石猛獣使い!)で先に踊る?」
「先に挨拶に」
「今はやめてた方がいいよ。伊達の旦那とうちの旦那が暴れているからね。石田の旦那」
「何だ?」
「大谷の旦那と竹中の旦那から要請されてるから。早く踊って見せつけておいで」
「参りましょう」
「ですが」
「姫様」
「っ」
「(相思相愛かな?うちの旦那は出る幕なさそうだね。)いいって。大将にも言われてるし」






藤紫






「(踊るもすごく御上手)石田様」
「何か?」
「御上手ですね。」
「姫様の名に触ることあってはなりませんから」
「ふふふ。私の方が駄目ですね」
「いえ。あなたはここにいる誰よりも美しい」
「…?!」
「私にとっては間違いなく。」
「う…」
「どうかしましたか?」
「あなたも」
「?」
「この会場の誰よりも素敵です」
「…」






「hey 真田幸村。見てみろよ!あの陛下様々の石田が女連れだぜ」
「姫様ぁぁぁああああ!!!!!」
「ah?真逆?!あれが!?!!??」
「ああ。初々しいですな。信玄公」
「ははは。あの姫がああ美しい顔をするのか」
「ありゃ駄目っすよ。姫さんもベタ惚れみたい」
「まぁ陛下に頼まれていたからな。少し刺激が強すぎたやもしれぬ…片倉殿。佐助。いいのか」
「は?」
「?」
「二人が乱入していったぞ」
「わぁーーーー!!!!!」
「政宗様ぁぁぁ!!!!!」

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鉛白色

「やれ姫」
「あ、ああ。刑部様。ご機嫌麗しく存じ上げます」
「ひひひ。主の顔はそれは程遠い。今回は顔が真っ青よ」
「…武田様の佐助様は」
「知っている」
「その兼ね合いで彼方と少し縁がありまして…なんと申し上げましょうか。破天荒な方でございましょう?今回は急な思いつきをされて舞踏会を開催されるらしいのです。私にこないかと」
「また…あの御仁が珍しい」
「はぁ」
「で何故それほどまでに気落ちならしゃる?」
「こう言う時には婚約者と一緒にお伺いするのが慣例なのですが…私この歳になっても婚約者などおりませんし。同級のものも次々子が出来母親になってまいります。この歳で女学校に通える事は大変有難いのですが…その。裏を返せば婚期が…」
「主の場合気にすることでもなかろう?」
「そう、なのですが…また半兵衛と踊るとなると馬鹿にされてしまうなぁと」
「?」
「半兵衛にです。」
「ああ。ぬしは随分とからかい甲斐がありそう故…そうよ」
「刑部様?」
「少し来なしゃれ」



そう言って歩き始めるので私は急いでついていく。輿と言うのはこんなにも早いものかと思っていればひひひと笑われる。以外と半兵衛に似てますねと言えば我は三成の参謀故と返される。成る程。半兵衛と同じだ



「入るぞ三成」
「どうした刑…姫様?!」
「姫からのお願いよ。ぬし、今度の武田舞踏会に同伴しりゃれ」
「は?」
「刑部様!石田様はとても忙しくて。私の御相手などする暇は!」
「その暇を作るのは我の仕事よ。」
「まて、話が見えん」
「これを見よ」
「信玄公が舞踏会?武道会と書き損じたのではないか?」
「いやぁなぁ。ここだけの話」
「?」
「姫を真田と婚約させたいようよの」
「は?」
「のための舞踏会よなぁ。如何する?」
「…」
「あの、お二人で何を」
「秀吉様や半兵衛様はなんと」
「え?ああ。聞いておりませんでした」
「もし、ご許可いただけましたら不肖三成。姫様のお供となります」
「え?あの」
「不遜な輩に姫様を近づけなければ良いのだな!」
「ひひひ。その通りよ」
「刑部様。趣旨が違うような」
「…松殿!」
「用意はいつでも」
「松?!いないと思いましたら」
「用意は万全よ。さぁ我が聞きに行こう。ぬしらは衣装を見繕いなされよ」
「は、はぁ」
「(真田、家康。後あの…まぁ良い。姫様に何かして見ろ!殲滅してくれよう!!!)姫様」
「はい」
「参りましょう」
「い、良いのですか?」
「勿論です」
「(何故だろう。武道会に行く前の様な…)其れは良かったです」





鉛白色





「色は何色しましょうか?」
「一層行くまで内緒で良いよね」
「半兵衛に松に。やけに楽しいみたいですね」
「13歳で裳着して早3年。漸く竹中様以外の御相手。」
「本当にねぇ」
「誰のせいですか。」
「ドレスは薄紅のがあっただろう?」
「え?」
「如何したんだい?」
「あの、松」
「ああ。あの髪留めならば此方は如何ですか?」
「藤紫か。いいね。(何三成くんとの仲そんなに進んでたの?)」
「では靴は此方に(中途半端でヘタレてますのでこれが精一杯でしたがね)」

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紫根色

「姫様」
「あ、石田様。お帰りなさいませ」
「女学校の帰りですか?」
「いえ…その」
「?」
「孤児院の訪問帰りです」
「は?」
「そちらの関係は私がしておりますので…少し問題があって。今日は女学校も早く終わりましたから。学校の近くでもありますし」
「そうなのですか」
「石田様が孤児院とか反対されているのは知っておりますので…」
「はい」
「…申し訳ありません支離滅裂な説明で」
「いえ。ですが」
「はい」
「ある程度なれば兵学校に入れてしまった方が効率的です」
「は?」
「何か?」
「効率性で考えてはならないところです。えっと、ああ!例えば科学に進めば偉大な発明を」
「確率的に致命的に低いことを申し上げているのです。この数百年のうちその様な人物はいませんでした」
「…では言い方を変えます」
「?」
「以前の孤児院では多くが男は兵役に女は売春になります。兵役も鉄砲玉の様な扱いで」
「戦では必要な時がありますので」
「…石田様はやはり軍人なのですね」
「はい。」
「わかりました。」
「姫様?」
「少し寄るところを思い出しました。」
「では一緒に」
「いいえ。私と松で十分でございます。失礼いたします」
「…ですが」
「今から売春宿へ訪問します」
「松?!」
「なっ!その様なところへ?!危のうございます」
「…いいえ。危なくはありません。」
「姫様」
「赤子にミルクを渡しに行くだけです」
「…もう!松」
「いいでしょう別に。男と女では見方が違うでしょうし事情も違います。兵士に暴漢がいるのもまたこの方には理解の範疇を超えていますので」
「どこの部隊ですか?」
「それは内々に。我等が動いております」
「左様か。なれば」
「石田様?」
「やはりお送りいたします」
「助かります。さぁこれを」
「ま、松?!石田様に何を!」
「荷物を持って頂くのです」
「時々貴方がわからなくなります」
「いいんですよ。そう言うものですから」





帝都より少し行ったところの売春宿は捕虜や敵兵の妻。遺児や寡婦の行く末であり一般的な女は近づかぬ場所なのに。姫様がお越し参られると歓声とともに向かい入れられる。何故?と思えば此処の主の嫁御を助けられたからだと松は言う。半兵衛様も知っているどころか巻き込まれたということ。成る程 。刑部の言っていた通り、昔の姫とは違う。あの方は城から出ることはなかった





「あー姫さん!また来たの?」
「佐助様。」
「粉ミルクです。あと医療品と日用品なども」
「悪いね。武田だけでまかなうの大変なんだよ。で」
「?」
「なんで石田の旦那連れてきちゃったの?!!!」
「あら、いけませんでしたか?」
「松!お前わかってやってんだろ!」
「猿飛!説明しろ!!!」
「石田様!赤子がいますから声をあげませぬ様」
「ぐ…」
「あらら。流石姫さん。此処は武田と真田忍び隊が維持してんの。元々ね。まぁひどい有様だったし。たまたまうちの嫁さんと松が知り合いで。その関係で姫さんがこう言うとこの状況知って組織だたせてくれたってわけ。かすがを助けてもらったから命の恩人だし。なにより、さ。お館様も気に入っちゃって。」
「…」
「歯軋りを止めなされ。姫様がご覧遊ばしたら驚き怖がります」
「いやー!もううちの子の所行っちゃった?よかったね」
「弱腰で行けず仕舞いなら他の殿方が掻っ攫っていきますよ。」
「え?何々?!もういいんだったらうちの旦那に!」
「貴様…頭を」
「石田様。松。帰り…何事ですか?」
「ひ、姫様?!」
「虫です。今日の所は帰りましょう。また日を改めて」
「ええ。あ、真田様に宜しくお伝えくださいませ」
「はいはいっと!」
「姫様」
「あと子供達にお勉強頑張る様にと。また参りますね。石田様」
「参りましょう」
「じゃあね。」




そう言って車に乗り込むとバックミラー越しにむすっとした石田様のお顔が見えて驚いてしまう。御不快でしたかと言えば違うらしい。困った。何故怒ってらっしゃるのかわからない



「…真田とは」
「真田様?」
「仲がよろしいのですか?」
「何度かお会いいたしましたが、その」
「何かされたのですか?!」
「いいえ。流石名門甲斐武田を担う方。そのような事はないのですか。伝言のようで話が難しくて」
「…ああ」
「やはり有名なのですね」
「はい。姫様は」
「?」
「あの様な男が好きですか?」
「?!」
「くくく」
「ま、松!笑わないで。石田様も」
「いえ。何かありましたら半兵衛様に御報告せねば」
「竹中様は知っておいでです」
「…松。もう石田様も御揶揄い遊ばさないで」
「…」
「私は兄様と半兵衛に選ばれた方と結婚するはずですから。兄様も半兵衛も未婚を通すみたいですので。私がこうと決めた方などではいけないでしょう」
「そうなのですか?」
「ええ。ですが。せっかく家族になるのでしたら仲睦まじく暮らしたいものです」
「…」
「石田様も!私のよりご自身のことを」
「そう、ですね」






紫根色






「ヘタレ」
「ぐ…」
「どうしたの松君」
「どちらか決めなされ!ふらふらと。」
「…ああ。姫の事かな」
「申し訳ありません」
「良いよ。きっと君も贖えないだろうから」
「っ!」

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