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変換なしの雑食夢

ran

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躑躅色

「で、許嫁の件受ける気だよね!」
「い、いえ。其れは」
「じゃあ如何いうつもりだったの?君ね。舞踏会のエスコートは許嫁の役割と知っていたはずだよ?もう昨日からずっーと僕の方にも問い合わせがあってね」
「う…」
「せっかくあった縁談も…」
「な?!」
「行き遅れてるって不安な姫が半泣きだったよ」
「い、ま姫様は?」
「さぁ。許嫁でもない君に言うとでも?」
「ぐ…そ、の。」
「何かな?」
「許嫁の件」
「ん?」
「謹んでお受けいたします」
「うん。あのね。君も少し簡単に考えなさい」
「は?」
「可愛かっただろう?誰にも渡したくない。君の色の衣装を選んで君からもらった髪飾りで形取る彼女が」
「…はい」
「君が思っている以上に君は彼女が好きなんだよ」
「わかっています。昔のあの人が居ないとしても。彼女を愛しく思ったことでしょう。ですが」
「あの、ね。君は知ってる?前夫婦が敵同士になったり男だったり女だったり。敵同士が結婚したり。色々だよ。僕自身昔の通りにして失敗も沢山した。そう言うものだよ。時代も違えば人の形も思考も違う。そう言うものだよ」
「?」
「君は今の気持ちを大切にしたらいいってことだよ」
「…」
「姫を大事にね。美しく育っているけど我が強くて頑固だよ」
「それでも」
「ん?」
「大切にしたいのです」
「それで良いよ」






また、破談になったらしい。いや、破談の段階ですらなかったものの私はまた行き遅れたらしい。一層清々しい!と思いつつ哀しくて仕方ない。



「姫様!!!!!!」
「わっ!?」
「いらっしゃ…っ?!」
「いし、ださま?」
「!!!」
「え?!ちょっ!如何したのですか?!ご自分でご自分の頬を?!」
「申し訳ありません!私が浅慮なばかりに!」
「あ、いいえ。違うのですよ。私が」
「違います!私は!!!」
「ちょっとまってください。頬を冷やさないと」
「姫様の破談の話は、私にとって嬉しい話でした」
「?」
「いま、半兵衛様にお願い申し上げました。姫様の許嫁の許可を頂きました」
「は?」
「終生姫様を慈しみます。愛おしみ、お守り致します!」
「あ、の」
「その頬を」
「石田様」
「拭うのは生涯私だけと。」
「っ」
「あなた様にお願いする許可を」
「…はい」
「っ?!」
「わっ!石田様」
「必ず。必ずです!」
「石田様」
「姫様?」
「私も、生涯貴方だけを旦那様と思い慈しみ、愛おしみ。お支え、お守り致します」
「っ!」
「一痛いです!石田様。落ち着いてくださいませ!松!刑部様!!!たすけて」





躑躅色






「出入り禁止だよ」
「っ」
「大体ね!姫は確かにじゃじゃ馬だけれどもね。いい?君は浅慮…ん?」
「半兵衛」
「ああ。秀吉。姫は?」
「あの」
「姫様」
「石田様を虐めてはいけません」
「うーん。如何しようかなぁ」
「あまり虐めるな」
「わかったよ」
「後継者として振る舞うように」
「は!」
「姫も」
「はい」

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