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変換なしの雑食夢

ran

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秘密を抱える三成 7

「三成様ぁ〜」
「どうした」
「あのですね」
「?」



右と左何方が良いですか?と尋ねると眉間にしわを寄せられる。そんな嫌な顔をしなくてもと言えば、下手な事だと首を飛ばすそうだ。文字通り。その通りに。さすがにそれは嫌なので、少し離れてから両手の物をとりだす。



「何だそれは?」
「昨日暇だったので作りました」
「…昨日はまだ寝ていたはずだ」
「だって!」
「なんだ」
「薬が不味いんです!苦いし不味いし…でも高いっていうから渋々」
「貴様は身体を治すためではなく、価で飲んだのか?馬鹿か!」
「当たり前じゃないですか!高いんです!一杯私の1月分の給金が飛ぶんですよ!」
「…」
「そんな、憐憫の眼差しで見ないでください!」
「でこれがどうした」
「あ!あのですね!口直しに。」
「両手を出すな」
「どっちが良い?」
「…」
「?」
「…貴様の勧める方で良い」
「ならこっちです。」
「?」
「キャラメル」
「ああ」
「久々だったからあれですけど」
「貴様もこういうものは作れるんだな」
「はい〜。甘きものは大好きですから」
「…」
「何固まってるんですか?はい口開けて!」
「ん」
「美味しいですか?」
「…」
「不味い…ですか?」
「いや」
「…」
「悪くはない」
「?!」
「如何した?」
「こ、こっちはべっこう飴です」
「ああ」
「お疲れの時舐めてくださいね」
「待て」
「?!」
「これをやる」
「チョコレート!」
「私はこれで充分だ。これはお前が」
「…」
「如何した?」
「…最近、三成様がイケメンすぎて目が痛い」
「如何いう意味だ!」
「そのままですよ。ん〜」
「如何した?」
「怪我?」
「!!!」
「左近様にお仕置きした跡ですね〜。スプラッタですよ」
「あ、ああ」
「三成様ぁ〜」
「何だ」
「チョコレート」
「?」
「ありがとうございます」
「…」
「お礼くらい言えますからね!」
「知っている」
「ふふふ。」
「笑うな」
「?」
「お前が、そう、だから。私は」
「三成様?」
「…少し出かける。部屋には入るな」
「は〜い」







秘密を抱える三成 7






「崩壊、しつつあるなぁ。」
「言うな」
「三成よ。主のそれは本能のそれよ。あのメイドを求めれば求めるほど…主は精神を崩壊させてしまう。」
「わかっている、が」
「離せずいおるのはわかる…しかしなぁ。」
「此れは私の業だ。あれに、」
「…」
「あれに背負わせるわけにはいけない」
「左様か」
「何故、」
「自動自問にはまだ早かろう…しかし」
「…」
「こういうやり方は、宜しくないと言わざる得んな。太閤も賢人も心配しておる。三成よ。許可は得てある。やはり」
「諄い!」
「心配よ、心配」

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秘密を抱える三成 6

「やれ、三成」
「…」
「そろそろ食しゃれ。無理は」
「…」
「あれとこれとは違う、違う」
「だが」
「それに、主は我慢出来るか?」
「?!」
「今日は我も行こう。支度しりゃれ」










ふと目を覚ますと目の前に三成様がいるので悲鳴をあげそうになる。なぜ此処にいる?と思っていたら少し悲しそうな顔をして、起こしたかと言うからそんな気も吹っ飛んでしまう。




「熱は?」
「下がりましたよ〜。今から寝るんですか?」
「この姿でか?」
「その外套がよくお似合いで」
「出掛ける」
「えー…」
「何だ?」
「大丈夫ですか?」
「ああ」
「帰ってきたらお茶用意出来ませんよ?」
「籠る」
「あ、そっちか」
「明日の晩にはまた来る。其れまで、私の部屋に入るな。それと必ず此処で寝ていろ。やったやつは如何してる?」
「持ってきてもらいましたよ〜。言われた通りしてませんが」
「私が部屋を出たらそれをしろ。良いな」
「え〜」
「えーでは無い。必ずだ」
「はいはい。あ!」
「何だ?」
「ちょっとこっちに来てくださいよ…もうちょいこっち」
「近い」
「黙らっしゃい。髪の毛」
「っ」
「よし、と。男前ですよ」
「あ、たりまえだ」
「行ってらっしゃいませ〜。物騒ですからお気をつけて」
「…」
「?」
「ひとつ、聞きたい」
「はい?」
「お前はどんな私でも、傍に仕えるか?」
「ええ。」
「…嘘では無いな」
「どんな三成様だって私の主人だって言ってあげますし、嫌いになれませんよ。それに」
「なんだ?」
「あなたが、私のメイドだと言ったんでしょう?」
「そう、だが」
「だから貴方がもう良いやと思うまで傍にいてあげます。面倒くさい主でも傍にいてあげますよ」
「貴様は!」
「ほら怒らない。怒ったら怖い顔が益々」
「…」
「三成様?」
「もう良い。…お前と話していたら気が抜ける」
「いつもきりきりしてんですから。私がいて丁度良いくらいですねぇ」
「はぁ…ではな。約束は守れ」
「というより寝ます。こんな良いベットで寝られるなんて幸せ」
「なら、今日から此処で控えろ。」
「!」
「嬉しそうな顔だな」
「そりゃ!…でも良いです。」
「?!」
「風邪の時だけで十分。これ以上良くしてもらうとうざ左近様でなくても良い顔してくれませんよ」
「…黙れ!」
「もー!またすぐ怒る!」
「黙ってはいと言えないのか!」
「黙ってはいっていう私、想像できます?」
「…」
「ね!」
「だがな」
「逆に何で私にそんなに良くしてくれるんですか?」
「は?」
「は???」
「…貴様」
「…まさか?!」
「貴様など、売り飛ばしたところで二束三文だ!!!」
「そりゃーねー。あ、三成様」
「?」
「心配しなくてもこんなに楽しい職場から居なくなりませんよ」
「そう、か…おい」
「はい?」
「私も、貴様を気に入っている」
「!」
「だから早く良くなれ。お前がそうでは心配でならん」
「…もー!!!!」
「なっ?!」
「何でそんなにイケメンなこと言うんですか!」
「事実だからな」
「そうだけど!…あ」
「刑部」
「早よ終わりゃ。無駄に時間がかかるのみよの」
「はーい。行ってらっしゃ…まて、頬にキスするな!」
「何故だ!何故拒否する!!!」
「大谷様ぁ〜」
「セクハラよなぁ」
「何がセクハラだ!私が私のものを好きに扱って何が悪い!」
「独占欲よな。たちが悪かろう」







秘密を抱える三成 6








「あ、刑部さん!」
「左近か」
「守備は?」
「まぁなぁ。今、部屋に篭っておる」
「なら良かった」
「だがなぁ」
「またあの女っすか?!」
「目の敵にしりゃるな。…左近」
「何っすか?手紙?」
「これはまた、面倒くさい話よなぁ」
「三成様の嫌そうな顔が思い浮かぶっすね」

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秘密を抱える三成 5

「う〜ん」
「?」
「…」
「…」
「…」
「おい」
「はい?」
「顔が酷い」
「通常運転ですが?」
「巫山戯るな」
「いやぁ〜だって」
「腹でも下したか?」
「乙女に!」
「…」
「蔑まないでくださいよ。ふう…三成様?触らないでくださいよ。セクハラですよ」
「…動くな」
「三成様ぁ〜」
「…」
「あはっ」
「熱、か?」
「えーと…っわ!」
「大馬鹿もの!」
「降ろしてください〜」
「左近!!!」
「左近様に運ばれる位なら這ってでも自分で行きます!」
「そんなに嫌いか?」
「一方的に敵視されてますから!左近様、三成様好き過ぎなんですよね〜」
「そうか」
「うー…本当に目が回る。」
「ここで寝ろ」
「部屋に帰りますよ〜。うつったら」
「そんなに柔では無い」
「寝ないし食べないじゃ無いですか!」
「だが、私ではなく貴様が寝込んでいるな」
「ぐ…」
「寝ていろ。医者がすぐ来る」
「お医者様?!」
「如何した?」
「高い!」
「黙って寝てろ」
「きっと私の給料全部無くなる!ただでさえ薄給なのに!」
「貴様の風邪を治す程度の金でこの家が揺らぐか」
「…」
「如何した?」
「…出して、くださるんですが?」
「当たり前だ」
「メイドですよ?」
「私のが抜けている。ただのメイドでは無い」
「!」
「馬鹿で変わり者でいい加減だが、私のメイドだ」
「…」
「?」
「…ぐすん」
「?!」
「…」
「なぜ泣く?!苦しいのか?!!」
「いえ」
「なら」
「捨てられると、思ったから」
「………は?」
「病気のメイドなんて、お荷物、だから」
「気は確かか?」
「普通、そう、です」
「…」
「三成様が!優しいから〜…もー!!!」
「怒るな。熱が上がる…おい」
「?」
「泣くな」
「あい」
「変な返事をするな」
「したくて、してるんじゃ、無いです!」
「…くくく」
「笑うなぁ〜」
「いや、くくく」
「もー!!!」
「脹れるな。心配するな、貴様は私の…おい」
「?」
「そう言えば、名前は何という?」
「あー…」
「貴様は私のメイドだ。捨てはしない、が。名すら知らんのは些か不自由だ」
「おいとかお前とか貴様でいいです」
「…私を裏切るのか?!」
「どーしてそっちに?!恥ずかしながら…私の名前は無いので、言えないだけですよ」
「…」
「…」
「…名が無いだと?!嘘を」
「孤児ですから。物心ついたときの記憶は下町の路地裏ですよ」
「!」
「親の顔も何も知りません。まぁ、何とか運よく生きてますけど。名前は無いですね。番号とかはあったかなぁ。黒髪とか身体的なのも。」
「そう、か。すまない」
「謝らないでくださいよ〜。まぁ辛いことも結構ありましたけど。世の中その程度ですよ。生き辛い程度に真っ暗なのが世界です。だけど」
「…」
「今はすごく楽しいんです。三成様」
「何だ?」
「三成様はかなり面倒くさい人ですね」
「…貴様!」
「でも、貴方がいるから。このうんざりとした世の中も楽しくて美しく思えるんですよ」
「は…?」
「今、この賢くて可愛くて忠実な貴方のメイドにしてくれたから世界が綺麗なものに変わりましたよ。なにより、」
「…」
「私のメイドと言ってくれてありがとうございます。」









何かを言いかけた瞬間、刑部と左近様、お医者様が入ってくる。それを見てしこたま嫌そうな顔をした上舌打ちをし始める。この人、こういうとこが面倒くさい。取り敢えず退けと刑部様が言うので立ち上がると私の顔を見下ろす。怖い。そう思いつつ三成様〜と呼べば口をへの字に曲げて私の名前を呼んで、額にキスを落としてくる。


爆弾の方がマシかもしれない。






「な?!」
「早く診ろ!すぐ治せ」
「やれ、三成。すぐには無理よ」
「お前!!!三成様に何てこと!!!!!外行けよ!!!うつったら」
「私のせい?!」
「左近…貴様」
「え?!これ怒られるの?!また!!!?」
「人の何たらを邪魔する奴はと言う。主の場合それが馬ではなく三成か。ああ、恐ろし恐ろし。不幸よな」
「刑部さん?!」
「こうべを垂れろ。慈悲だ、一瞬で」
「三成様ぁ〜」
「っ?!如何した???」
「風邪ですってぇ。」
「本当か?!」
「一応様子見をして下さい。今のままなら薬を飲んで寝れば、明日には落ち着いてくるでしょう。3日安静にね。あと薬はきちんと飲みなさいよ」
「?」
「高いからまずくとも飲ましゃれ」
「えー…わかりました」
「ひひひ。一応部屋に帰ろうなぁ。」
「な?!此処ではいかんのか!」
「着替えに困ろう。」
「!」
「時折、見舞いすればよかろう?だが寝させてやらしゃれ」
「…」
「不味い…美味しく無い。でも高い…」
「ひひひ。聞いておらぬなぁ、どれどれ…熱が高かろう?苦しいか?」
「あー…大谷様。ふふふ」
「笑わしゃるな。部屋に帰ろうなぁ」
「私が連れて行く。」
「左様か」
「おい、捕まれ」
「ん…」
「部屋に行くぞ」
「え〜」
「不服か?」
「三成様のお世話」
「そんなもの治ってからにしろ」
「お茶」
「貴様は飲めんだろう」
「…」
「…」
「…寂しく無いですか?」
「は?」
「私はすごく淋しいのにぃ」
「…」
「…」
「…刑部!」
「やれさて。」
「三成様の薄情者ぅ!!!わーん!」
「こりゃいかん。熱で錯乱してますね。腕出さして」
「あ、ああ。」
「抑えててくださいよ!」
「すぐ終わる!じっとしていろ。…泣くな。」
「いたぁい!うわーーーん」
「な、泣かすな!」
「と言っても…もうすぐ。あ」
「ぐすん」
「眠たそうよな。まこと猫のように擦り寄るのう…三成?」
「っ?!な、何だ!」
「ひひひ」
「刑部!」
「やれ、寝よった。」
「これでぐっすり休めますよ。変に空回りしてたのも」
「そう、か」
「連れて行かしゃれ。近くのゲストルームでもよかろう」
「ああ」







秘密を抱える三成 5







「起きたか?」
「うー…三成様?」
「何か食べられそうか?」
「ふふふ」
「笑うことか」
「三成様だぁ」
「まだ熱が高いのか?」
「ふふふ」
「まだ、高いな…」
「?」
「いや、いい。食べろ」
「?」

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秘密を抱える三成 4

「…」
「すかー」
「…」
「むにゃ、」
「…」
「もーむりれす。」
「ん?」
「そんなにいっぱいたべられません」
「…」
「んー…みつなりさまぁー」
「?!」
「これ、たべ、ぐう〜」
「…」
「…」
「…はぁ」
「…むにゃ」
「呑気なやつだ」
「やれ、はいる…それは何か?」
「私付きのメイドらしい」
「いや、なに。それは知っておる。その主付きのメイドが寝ておるが…」
「眠い眠いと言っていたらいつの間にか寝ていた。」
「本に気持ち良さげに…」
「刑部」
「われに悋気して如何する?我はもうちと静かなのが好みよ」
「ふんっ!」
「堂々と寝ておるなぁ。もうちと遠慮すれば愛らしいがなぁ」
「こういう奴だ」
「んふふふ」
「寝て笑っておる…」
「いつもの事だ」
「?」
「この部屋が薄暗いせいだと言っていた」
「左様か」
「?」
「いや、なに。真面目なぬしが、怒らぬのでな。それもよくあることらしい。」
「こいつのせいだ。怒ってもきりがないこの間はソファーで寝ていたが、今日は行倒れのように寝ていた。仕方がないから、ベッドに移動させたまでだ」
「ひひひ」
「何だ?…おい刑部、頬を突くな」
「柔らかいことよ。まるでもちよの」
「刑部!!!」
「やれちと静かに…ほれ起きてしもうた」
「…んー?寝てた?」
「寝ていたぞ。盛大にな」
「あ、三成様おはよう?!」
「本に主は珍獣よな」
「おおおおおおおええ??!!!!!!!?大谷様?!それに!!!!ベッド?!!???!??!!!!」
「五月蝿い」
「お、起こしてくださってもいいでしょ?!メイド長にまた怒られる!」
「また?」
「…あ」
「またとは何だ」
「そのー…ですね」
「…」
「怒りません?」
「事と次第による」
「あーのですね。実は私、三成様なんて言ってはいけないんですよ。」
「?」
「普通は旦那様よの…待て三成。なぜそのような顔をする?!」
「身の毛もよだつ愚行だ」
「「???」」
「致命的に似合わん!こいつがしおらしく、旦那様など言ってみろ!この世の終わりだ!!!!!」
「そうですよね!私もそう思うんです。似合いませんよね!!!」
「それでいいのか?主らは」
「なのにうざ左近様が告げ口をしやがって…」
「ほう」
「メイド長は三成様の命だから仕方がないと言いってお咎めなしだったんですけど。近習に言われてほっとくわけにも行かなくなって…草抜きをしていました。だからねむいのですよ」
「それはどちらの方が悪い?」
「善悪ではなかろう」
「悪いのはうざ左近様です!」
「そうか」
「はぁ…」
「ではそろそろ起きますね」
「構わん、寝ていろ」
「良いんですか!」
「其処は遠慮するとこよの」
「三成様に遠慮してどうするんですか?人の裏や機微を読んだりできる人ではないんですから思ったことを直球勝負した方が平和ですよ、ね!」
「賛同を求めるな。食え」
「わっ!」
「寝言で何か食べていた。食え」
「わーいわーい!」
「食ったら寝ろ。良いな」
「おいし〜。三成様も!あーん」
「ん」
「?!」
「如何ですか〜」
「甘い」
「やれさて、眩暈がしそうよの」









秘密を抱える三成 4








「テメェ!三成様に告げ口したな!!!」
「あ、ウザボロ左近様」
「何がだよ!!!とんでも無く怒られちまっただろう!」
「みんなの前で貧乳無学メイドが、三成様付きだ何て気にいらねぇ!って愚痴愚痴言うからですよ!」
「本当の事だろ!」
「キーッ!!!!」
「やれさて如何した」
「「こいつが!!!」」
「主らは犬猿の仲よ。もう近くに寄りゃれるな。ほれ、三成のベルが聞こえる。いかしゃれ」
「あ、本当に!行ってきます」
「左近」
「…」
「あれでいて三成とはうまく行っておる。邪魔をしりゃるな。」
「気にいらねぇ」
「ひひひ」
「あんな奴!ただの人間じゃないっすか!三成様とは本来話せないような奴が」
「それは三成自身が決める事よ」

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秘密を抱える三成 3

「こんな遅くに何様ですか」
「出掛ける」
「…深夜、ですよ」
「外套を出せ」
「言われたからには出しますけど…大丈夫ですか?」
「何がだ」
「最近の睡眠、昼寝程度ですよ…死にますって」
「心配するな」
「いやぁ…あっ!」
「?」
「すいません…そうか。そういう事か!」
「…いらん事を考えているだろう!」
「いやぁ。別に…未来の奥方様に宜しく!」
「…」
「そんな顔で見ないでくださいよ!あ、相敵さん?」
「もう良い」
「まぁ、冗談はさておき」
「冗談か!?」
「いやだって…雇い主の肉体関係まで気を配るのは執事の仕事でしょうし。私関係ない」
「…」
「取り敢えず、今は通り魔とか人攫いとか…何かと物騒ですから!気をつけてくださいね」
「私がか?」
「慢心はいけませんよ!怪我したら面倒くさいでしょ!」
「…心配だとは言えんのか?」
「言ってくれる美人さんに宜しく!私は速攻寝ますから」
「貴様…」
「はいできた!男前ですよ」
「当たり前だ」
「っち!はい仕込み杖」
「…」
「なんです」
「貴様は決して外に出るな」
「はぁ」
「そうだな…此処で寝ていろ。」
「え?!良いんですか?!一筆書いてくださいよ」
「…」
「?」
「冗談だ」
「酷い!まぁ良いや。自分の部屋から出ませんよ。…これでいいですか?」
「それと、これをやる」
「?」
「部屋で開けろ…何だその顔は!」
「いや、私は忠実なメイドですから…夜伽は」
「貴様の顔を見て言え!!!!」
「ま、そうですよね。ありがたくいただきます」
「部屋に帰ってからつけろ。私の前ではつけるな!…刑部が喧しい」
「あー…揶揄いそうですね。毎晩ですか?」
「そうだ」
「いつも御茶菓子くれるお礼に時間外ですが聞いておきます」
「一言多い!」
「では、行ってらっしゃいませ〜」
「行ってくる」




そんなこんなで暗闇に消えていく馬車を見届けて私は自室に帰る。三成様月のメイドは特別室なのだ!ありがたやありがたや。些か面倒くさい人の面倒を見る理由は此処にもある。にしても贈りものとは珍しい。寝る準備をすませたのち箱を開けてみるとネックレスが入っている。…首輪、なのだろうか?どういうつもりかわからないけど、面倒臭いので付けて寝る。抜き打ちされたらうざそうだし、この部屋を失うのは嫌だ!









「やれ、三成」
「刑部か?」
「珍獣にやったのかえ?」
「ああ」
「左様か」
「他の者は?」
「集まっておるよ。」
「…」
「如何した」
「いや、いい。」
「左様か」


















「お帰りなさーい。美人で巨乳でしたか?」
「…」
「何、見てるんですか!」
「…」
「鼻で笑わないで下さいよ!」
「いや、な」
「まぁ事実ですから!嫁に行くあてもないですし」
「…」
「哀れんで見ないでくれますか?まぁ、下っ端ってそういうもんですよ。」
「そうか」
「三成様だって、此処を継いでくださる跡継ぎがいるでしょ!」
「…」
「?」
「…寝る」
「はいはい」
「貴様は」
「はい?」
「私の側から離れるな」
「…はぁ」
「わかったか?」
「拒否は出来ないんでしょ?わかりましたよ」
「なら、いい」





秘密を抱える三成 3







「…」
「わっ!もう起きたんですか」
「五月蝿い」
「お茶は?」
「飲む…」
「はいどうぞ」
「準備がいいな」
「いや〜三成様が何処で何しているのか、全くもって興味ないですけど」
「貴様…」
「いっつも夜出歩くと死ぬほど寝るでしょ?疲れることしてんだろうなぁ〜何処で思うわけです」
「語尾を伸ばすな!」
「というわけで」
「薔薇臭い」
「いい匂いとおっしゃってくださいよ。薔薇づくしのお茶に蜂蜜入れてみました」
「?」
「ローズヒップティの上に薔薇の乾かしたの落としたんですよ。聞いてみたら疲労回復にいいらしいから丁度いいかなと」
「…」
「御疲れ様でした」
「ああ」
「美味しいですか?」
「…」
「?」
「甘い」
「疲れ取れますよ。」
「そうか」
「お金持ちも大変ですね〜」
「甘い」
「次は普通のにしましょうか」
「いや」
「?」
「これでいい」
「ふふふ」
「…」
「?」
「ニヤつくな!」





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