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変換なしの雑食夢

ran

秘密を抱える三成 6

「やれ、三成」
「…」
「そろそろ食しゃれ。無理は」
「…」
「あれとこれとは違う、違う」
「だが」
「それに、主は我慢出来るか?」
「?!」
「今日は我も行こう。支度しりゃれ」










ふと目を覚ますと目の前に三成様がいるので悲鳴をあげそうになる。なぜ此処にいる?と思っていたら少し悲しそうな顔をして、起こしたかと言うからそんな気も吹っ飛んでしまう。




「熱は?」
「下がりましたよ〜。今から寝るんですか?」
「この姿でか?」
「その外套がよくお似合いで」
「出掛ける」
「えー…」
「何だ?」
「大丈夫ですか?」
「ああ」
「帰ってきたらお茶用意出来ませんよ?」
「籠る」
「あ、そっちか」
「明日の晩にはまた来る。其れまで、私の部屋に入るな。それと必ず此処で寝ていろ。やったやつは如何してる?」
「持ってきてもらいましたよ〜。言われた通りしてませんが」
「私が部屋を出たらそれをしろ。良いな」
「え〜」
「えーでは無い。必ずだ」
「はいはい。あ!」
「何だ?」
「ちょっとこっちに来てくださいよ…もうちょいこっち」
「近い」
「黙らっしゃい。髪の毛」
「っ」
「よし、と。男前ですよ」
「あ、たりまえだ」
「行ってらっしゃいませ〜。物騒ですからお気をつけて」
「…」
「?」
「ひとつ、聞きたい」
「はい?」
「お前はどんな私でも、傍に仕えるか?」
「ええ。」
「…嘘では無いな」
「どんな三成様だって私の主人だって言ってあげますし、嫌いになれませんよ。それに」
「なんだ?」
「あなたが、私のメイドだと言ったんでしょう?」
「そう、だが」
「だから貴方がもう良いやと思うまで傍にいてあげます。面倒くさい主でも傍にいてあげますよ」
「貴様は!」
「ほら怒らない。怒ったら怖い顔が益々」
「…」
「三成様?」
「もう良い。…お前と話していたら気が抜ける」
「いつもきりきりしてんですから。私がいて丁度良いくらいですねぇ」
「はぁ…ではな。約束は守れ」
「というより寝ます。こんな良いベットで寝られるなんて幸せ」
「なら、今日から此処で控えろ。」
「!」
「嬉しそうな顔だな」
「そりゃ!…でも良いです。」
「?!」
「風邪の時だけで十分。これ以上良くしてもらうとうざ左近様でなくても良い顔してくれませんよ」
「…黙れ!」
「もー!またすぐ怒る!」
「黙ってはいと言えないのか!」
「黙ってはいっていう私、想像できます?」
「…」
「ね!」
「だがな」
「逆に何で私にそんなに良くしてくれるんですか?」
「は?」
「は???」
「…貴様」
「…まさか?!」
「貴様など、売り飛ばしたところで二束三文だ!!!」
「そりゃーねー。あ、三成様」
「?」
「心配しなくてもこんなに楽しい職場から居なくなりませんよ」
「そう、か…おい」
「はい?」
「私も、貴様を気に入っている」
「!」
「だから早く良くなれ。お前がそうでは心配でならん」
「…もー!!!!」
「なっ?!」
「何でそんなにイケメンなこと言うんですか!」
「事実だからな」
「そうだけど!…あ」
「刑部」
「早よ終わりゃ。無駄に時間がかかるのみよの」
「はーい。行ってらっしゃ…まて、頬にキスするな!」
「何故だ!何故拒否する!!!」
「大谷様ぁ〜」
「セクハラよなぁ」
「何がセクハラだ!私が私のものを好きに扱って何が悪い!」
「独占欲よな。たちが悪かろう」







秘密を抱える三成 6








「あ、刑部さん!」
「左近か」
「守備は?」
「まぁなぁ。今、部屋に篭っておる」
「なら良かった」
「だがなぁ」
「またあの女っすか?!」
「目の敵にしりゃるな。…左近」
「何っすか?手紙?」
「これはまた、面倒くさい話よなぁ」
「三成様の嫌そうな顔が思い浮かぶっすね」

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