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変換なしの雑食夢

ran

秘密を抱える三成 3

「こんな遅くに何様ですか」
「出掛ける」
「…深夜、ですよ」
「外套を出せ」
「言われたからには出しますけど…大丈夫ですか?」
「何がだ」
「最近の睡眠、昼寝程度ですよ…死にますって」
「心配するな」
「いやぁ…あっ!」
「?」
「すいません…そうか。そういう事か!」
「…いらん事を考えているだろう!」
「いやぁ。別に…未来の奥方様に宜しく!」
「…」
「そんな顔で見ないでくださいよ!あ、相敵さん?」
「もう良い」
「まぁ、冗談はさておき」
「冗談か!?」
「いやだって…雇い主の肉体関係まで気を配るのは執事の仕事でしょうし。私関係ない」
「…」
「取り敢えず、今は通り魔とか人攫いとか…何かと物騒ですから!気をつけてくださいね」
「私がか?」
「慢心はいけませんよ!怪我したら面倒くさいでしょ!」
「…心配だとは言えんのか?」
「言ってくれる美人さんに宜しく!私は速攻寝ますから」
「貴様…」
「はいできた!男前ですよ」
「当たり前だ」
「っち!はい仕込み杖」
「…」
「なんです」
「貴様は決して外に出るな」
「はぁ」
「そうだな…此処で寝ていろ。」
「え?!良いんですか?!一筆書いてくださいよ」
「…」
「?」
「冗談だ」
「酷い!まぁ良いや。自分の部屋から出ませんよ。…これでいいですか?」
「それと、これをやる」
「?」
「部屋で開けろ…何だその顔は!」
「いや、私は忠実なメイドですから…夜伽は」
「貴様の顔を見て言え!!!!」
「ま、そうですよね。ありがたくいただきます」
「部屋に帰ってからつけろ。私の前ではつけるな!…刑部が喧しい」
「あー…揶揄いそうですね。毎晩ですか?」
「そうだ」
「いつも御茶菓子くれるお礼に時間外ですが聞いておきます」
「一言多い!」
「では、行ってらっしゃいませ〜」
「行ってくる」




そんなこんなで暗闇に消えていく馬車を見届けて私は自室に帰る。三成様月のメイドは特別室なのだ!ありがたやありがたや。些か面倒くさい人の面倒を見る理由は此処にもある。にしても贈りものとは珍しい。寝る準備をすませたのち箱を開けてみるとネックレスが入っている。…首輪、なのだろうか?どういうつもりかわからないけど、面倒臭いので付けて寝る。抜き打ちされたらうざそうだし、この部屋を失うのは嫌だ!









「やれ、三成」
「刑部か?」
「珍獣にやったのかえ?」
「ああ」
「左様か」
「他の者は?」
「集まっておるよ。」
「…」
「如何した」
「いや、いい。」
「左様か」


















「お帰りなさーい。美人で巨乳でしたか?」
「…」
「何、見てるんですか!」
「…」
「鼻で笑わないで下さいよ!」
「いや、な」
「まぁ事実ですから!嫁に行くあてもないですし」
「…」
「哀れんで見ないでくれますか?まぁ、下っ端ってそういうもんですよ。」
「そうか」
「三成様だって、此処を継いでくださる跡継ぎがいるでしょ!」
「…」
「?」
「…寝る」
「はいはい」
「貴様は」
「はい?」
「私の側から離れるな」
「…はぁ」
「わかったか?」
「拒否は出来ないんでしょ?わかりましたよ」
「なら、いい」





秘密を抱える三成 3







「…」
「わっ!もう起きたんですか」
「五月蝿い」
「お茶は?」
「飲む…」
「はいどうぞ」
「準備がいいな」
「いや〜三成様が何処で何しているのか、全くもって興味ないですけど」
「貴様…」
「いっつも夜出歩くと死ぬほど寝るでしょ?疲れることしてんだろうなぁ〜何処で思うわけです」
「語尾を伸ばすな!」
「というわけで」
「薔薇臭い」
「いい匂いとおっしゃってくださいよ。薔薇づくしのお茶に蜂蜜入れてみました」
「?」
「ローズヒップティの上に薔薇の乾かしたの落としたんですよ。聞いてみたら疲労回復にいいらしいから丁度いいかなと」
「…」
「御疲れ様でした」
「ああ」
「美味しいですか?」
「…」
「?」
「甘い」
「疲れ取れますよ。」
「そうか」
「お金持ちも大変ですね〜」
「甘い」
「次は普通のにしましょうか」
「いや」
「?」
「これでいい」
「ふふふ」
「…」
「?」
「ニヤつくな!」





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