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変換なしの雑食夢

ran

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アクアマリンの水泡

「やっほー!お久しぶり」
「…ん?」
「ありゃ寝てた?」
「う、ん。佐助ママ?」
「そーだよ。寝てな」
「うんん。起きる。」
「そう?まぁいいけど。旦那。起きてたよ」
「旦那?」
「…生きているか?」
「うん。真田さんも久しぶり」
「見るに堪えんな」
「酷いなぁ」
「痛々しすぎる。おいそれと遊べんな」
「心配ありがとう」
「仏すぎるよその切り返し」
「いやー、不節制がさぁ祟りすぎて傷が治らないというか。真田さんならすぐに退院だろうけど。」
「入院などしない」
「刺されたらわかんないよ」
「あー…気をつけてよ」
「ふむ…まぁ一理あるが全力で潰せば問題あるまい」
「「…」」
「血を分けてやろうか?」
「ドエスが感染ると困るからいい」
「どういう意味だ」
「それよりさー。知ってる?」
「ん?」
「うちの大将とおたくのお父上が交渉して、うちの子になれなかったよ」
「えー!」
「でお館様からのありがたいお言葉だ」
「『休息』…」
「薫陶を胸に刻め」
「ありがたすぎて意味わかんない」
「あともう一つ」
「ん?」
「色々調べてみたけど。やっぱり偽造だったみたいよ。悪質だよねー」
「そう、か」
「石田の旦那を擁護する気はないけど。元々8股してたみたいだし。」
「道理であばずれの匂いがした」
「真田さんも外道じゃん」
「不特定多数は好かん。」
「へー…」
「信じておらんな?」
「話進まないんだけどー。まぁ、何かの酒の席で一緒になって酔わしてお持ち帰りのコースだったんでしょ?普通逆だけど。」
「三成さんは弱くないけどねー。強くもないから。疲れてただろうし」
「で」
「で?」
「ここから我武田財閥が誇る調教師。真田の旦那が出馬するんだけど!」
「え?!」
「いつかの菓子の礼だ。」
「?」
「おはぎ」
「あー。お花見ん時に作っていった?そう言えば真田さん桶抱えて食べてくれたよね。」
「美味かった。あれは佐助のものより上手い」
「え?!どうしよう!??本気で嬉しい」
「俺様も食べたかったんだけどねー全部食べちゃってるしねぇ」
「また作るよ」
「うむ」
「うふふ。嬉しい」
「…そなたはその顔が一番良い」
「旦那ー?」
「蘭とやらを落とした」
「マジですか?!」
「ああ。あんなに品なく落ちた女は初めてだ。まぁ良い。そこで面白いことを聞いた」
「?」
「服脱いで絡み合ってそのまま寝るらしい」
「…は?」
「本番はなしだ。…デリヘル並みだな。まぁわからんでもないが」
「嘘でしょ?」
「欲しかったのはお金と次期社長夫人だったみたいだね。音声データあるよ?聞く?」
「いや、いい」
「しかも常に其方の名を呼び続けていたようだな。相変わらずというか。」
「…馬鹿じゃないの?」
「馬鹿だから、甘んじて受け入れたのだろう?途中からは気づいていただろうからな」
「…」
「其方を傷つけたことには変わらんのでな。そういう御仁だ。」
「穴あき損じゃん」
「いやー、そうとも言い切れないよ。あんとき行動したから結果良かったのかもしれないし。」
「うん?」
「まぁ。これが俺たちからの入院見舞い。早く元気になってよ。調子狂っちゃう。」
「うん」
「退院したら美味しいのいっぱい作ってあげるから」
「おはぎを作れ」
「うん。う、ん。」
「泣かないの」
「もう!佐助ママも真田さんも大好き!」
「そうか」
「もー!俺様も大好き!」
「にしても」
「?」
「何時まで他人行儀で呼ぶつもりだ」
「幸村さん?」
「それでいい」
「あっ?!でも。武田家族なら…」
「なにそれ」
「幸村お兄ちゃん?」
「…」
「だ、旦那?!」
「いや、しかし。…もう一度」
「幸村お兄ちゃん」
「…」
「あちゃー」
「それも良い」







アクアマリンの水泡








「ねぇ」
「ん?」
「石田の旦那は?仕事?」
「いや。そこのソファ」
「?!」
「安心しろ。寝ている」
「点滴に眠たいなるの入れて強制終了。知らなかったけど。ここうちの会社の病院じゃん」
「ブラックだねー」
「凄まじい形相だな。本当にこれで良いのか?」
「心配してくれてありがとう、幸村お兄ちゃん」
「…癖になりそうだな」
「旦那?!」

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ガーネットの吐息

「あ、大谷さん」
「…」
「やっほー」
「やれ、調子はどうだ?」
「管が取れたけど。数値はまだ凄惨で。少しかかるかなぁ。で」
「な、何か?」
「入らないの?」
「入って良いのか?」
「駄目なの?」
「い、や…」
「遠いよ。起き上がれないから顔見れないし。声、出すのきつい」
「ぬ」
「お茶も何も出せないけど。」
「気になさるな」
「ではどうぞ。」
「失礼する」





かつりという杖の音ともに大谷さんが近づく。成る程。今日は調子がいいらしい。それでも、今の私が言うセリフではないけど体の弱い人だからパイプ椅子はきついと思う。ので、ソファを薦めるとすごく傷ついた顔をするのでこちらがびっくりする。



「そんなにも、ヌシは我を嫌うたか?」
「はぁ?」
「我が三成とともにあの屋敷に住まいした折より、我が子と思い一心に養育したが…ヌシには迷惑」
「大谷さん?!」
「剰え、あの猿飛に!!!ヌシの保護者を譲らなくてはならぬとは」
「だって、大谷さん。三成さん味方でしょう?」
「ぬ…」
「私の保護者というより、三成さんの保護者じゃん。お母さんというか姑のような…」
「あれは生半可な精神でないゆえ!味方になりよるものが少ない。故に我は」
「そりゃ、そうだろうけど。大谷さん」
「…」
「ごめんなさい」
「…は?」
「嫌いっていったから。」
「ヌシの気持ち故」
「大谷さんの事嫌いじゃないよ」
「好きでもないか?」
「三成さんサイドだもの。敵?」
「…敵?!」
(もっとショックを受けた?!)
「我は、ヌシの…敵」
「私と大谷さんだけなら仲良しなのに間に三成さん入るから!仲良しだよ!!!」
「そう、よな」
「おーい、大谷さん」
「いや、構わぬ、かまわ、ぬ」
「ちょ?!大谷さんの事好きだよ。優しいし。豊臣の中では一番好きだよ。だから落ち込まないで」
「…」
「だって浮気した旦那を守ろうとする姑だったじゃない。大谷さんはわかってくれると思ってたのに。私もショックだったのよ」
「それは、いや。しかし」
「一度の浮気程度って言ったじゃない」
「それは…相済まぬ。我とて青天の霹靂でヌシを傷つける内容だった」
「…」
「許してはくれまいか」
「いいよ」
「?!」
「だって私の入院中四方八方に手を回してくれて世話してくれたんでしょう」
「?!」
「わかるよー。父はしないし、半兵衛さんは私の過ごしやすさなんて気にしないし。天敵だし!三成さんはあんなだし左近くんはやな奴だし。過ごしやすさを考えて、しかも最短ってことは大谷さんだけだからね」
「嬢」
「だから入院してより一層天敵になった半兵衛さんと新しく天敵になった左近君を嫌えても大谷さんはやっぱり無理だなぁと思う今日この頃。」
「…」
「だから大谷さんが嫌でないなら仲直りしてね。」
「…あいわかった」
「!」
「?」
「よかったー。三行半突きつけられるかとおもってた」
「それはヌシが三成に突きつけたものよの」
「全然効力ないけどね」
「故に生半可な精神でないのよ」
「うん。そう思うわ」
「…嬢と呼んでも良いかえ」
「いいよ。仲直りしてくれてありがとう」





ひひひと笑って頭を撫でてくれるとがらがら軽快な音が聞こえる。




「起きているか?」
「やれ三成」
「…また点滴してる」
「出なければ合わせんというからだ!くそっ、忌々しい」
「まぁ、私より病気だものね。ある意味」
「…体調はどうだ?」
「んー?変わらないけど。大谷さんと仲直りできた」
「何?!なぜ私より先に」
「やったことの重要度を考えよ」
「吉継?!」
「仕事は?」
「休憩中だ」
「来なくていいのに」
「…」
「顔色悪いよ」
「お前に言われたくない」
「我は席を外そうか」
「いやソファーで休め」
「あいわかった」







ガーネットの吐息







「…」
「…」
(あいも変わらず、か)
「あ」
「何だ?!」
「左近君が言ってたけど。マンション」
「あ、ああ。流石に遠いからな」
「逆方向だものね。」
「荷物を置いて置くだけだが、お前の洗い物も」
「いや、待て。何それ?!」
「私がしているが?」
「佐助君とかすがに頼んでたのに?!」
「急な出張だ。大体、何故私に言わない」
「こんな事がないと絶縁していた相手に何を頼めと?!」
「…」
「クリーニングに出して」
「いや、1人分も2人分も同じだ」
「嫌なの!」
「…?」
「はぁ。大谷さぁん」
「致し方ない。いくら三成でも好いた女子の下着まで他の男に触られとうないものよ」
「下、着…」
「あ…」
「気づいてしたわけではなかったか」
「益々、私がしておく!」
「嫌!」
「では、いや。しかし」
「…三成さんの馬鹿」
「っ?!だ、だが!」
「ひひひひひ」

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瑪瑙の境目

「…緊急手術って。そんなに酷かったの?」
「胃穿孔だ。仕方ない」
「僕たちも急がないと。どこに運ばれたの?」
「左近と吉継が車を用意している。」
「そう…」
「行くぞ、半兵衛」
「ああ。秀吉」



目が醒める。頭がぼうっとする。体が痛くて仕方がない。けど動かせない。管がいっぱい繋がっているらしい。何より息苦しい。



「起きたか?」
『三成さん』
「起きていないのか…」
『?』
「頼むから早く目を覚ましてくれ。何でもいい早く」
『泣いてる?』
「頼む…私から、こいつを奪わないでくれ」




身体中が寒いのに右手だけが暖かい。三成さん呼びたいのだけど、呼ぶことができない。如何したんだろう?と思案して再び微睡む意識に沈む。


泣いていた。


いついかなる時も尊大で涙どころか弱音すら吐かないこの人が泣いていた。






「大谷の旦那」
「やれ、猿飛か。嬢が世話になった」
「いーや。俺様の娘らしいから。保護者同盟の冥利につきるってね。これ着替えとか諸々。」
「すまぬなぁ」
「いーえー。で容態は?」
「なかなか目が覚めぬわ。よく寝ているのか、此の穢土に帰りとうないのか…」
「それはわかんないよ。彼女にも。で石田の旦那は?」
「付き添っておる。」
「そっか。親父さんは?」
「手続きして後帰られた。」
「仕方ないけどさぁ。あの子の寂しがりやはそこからだよね」
「如何にもならぬでなぁ。三成も嬢も」
「まぁ、ね。」
「我らも目覚めたら帰らなければなるまい。ヌシも」
「うん。毎日寄る様にはするけど。」
「助かる」
「いやーさー俺様にしたら本当に可愛いのよ。商売仇なの知ってるけど。」
「我らのみならこうも話すまい」
「そう、何だよね。」
「早う、退院されて元の鞘に戻って欲しいものよ。」
「なんだかんだ言っておにあいだったからね」
「…」
「でもICUに二人して点滴する図って何だろね。撮っとこ」
「やれ我も」






再び目が醒めると先ほどより意識が明瞭になる。痛いし動けない。こりゃ…と思ったら看護師さんが目が覚めました?というのではいという。
にこりと笑って先生を呼んできますねと言って旦那さんはそこで寝ていますから安心してくださいとの事。誰か旦那だ。





「栄養状態が酷いのと過労ですね。胃を縫いましたけど何カ所か未遂ですんでいる場所が有りました。一般的には一月未満なのですがもう少しかかるかなぁ?お父さんには了解を得ています」
「はぁ」
「しっかり治しましょう」



その前に諸々の管を退けてほしいなぁと思ったらぐぐっ繋がれた手に力が入る。握り返せないのはきっと麻酔のせいだろう。ぼんやりていたらありがとうございますという声が聞こえた。三成さんの声が聞こえた。



「起きたか?」
「痛い」
「…」
「で、何でいるの?」
「すまない」
「疑問を謝罪で返さないでよ。」
「…痛いのか?」
「嘘よ。痛いけど。言うほどじゃない。点滴したの?」
「ああ」
「痩せすぎよ」
「言われた」
「早く奥さんもらいなよ」
「お前がなってくれないといないから無理だ」
「蘭ちゃん」
「虚言癖のある女は好かん」
「虚言癖?」
「何人にも相手にしてたからな。私も酔わされてからの関係だ。」
「脇が甘いのよ」
「痛感している」
「性病うつされてないの?」
「検査している。大丈夫だった」
「馬鹿みたい」
「私もそう思う」
「…嫌い」
「私は好きだ。お前が居なくなって痛感した」
「そう、それは残念」
「目が覚めたら、一番に見る顔はお前がいい」
「…他の女といたくせに」
「一晩をともにした事はない。」
「信じられるか」
「まぁそうだな。逆なら切り刻んで監禁するからな…そう言われても仕方ない」
「監禁するの?!」
「私なしでいられなくなる様に調教しなおす。」
「…真田さんと気があうのが分かった」
「否定はせんが少し違う。あれはただの加虐嗜好者だ。私はお前の泣き顔に興奮はせん」
「淡々と言ってるけど内容最悪。術後すぐの内容じゃ…三成さん?」
「何でもいい」
「泣いてるの?」
「あのまま、お前が死んでしまうのかと思った」
「縁起でもない」
「もしそうなれば、後を追う」
「嘘だぁ。お父さん残して」
「一人涅槃への道へ行かせられるか。寂しすぎるだろう」
「…」
「これから二度とこんな事はしない。お前を大事にする。何よりも誰よりも」
「お父さんよりも?」
「ああ」
「…本当に?」
「お前が生きて、そばで笑ってくれれば。何もいらない」
「…」
「仕事はする。が、お前を蔑ろにするほどはしない。」
「うん」
「好きだ」
「…」
「私の恋人に戻ってきてくれ」
「…今すぐには無理」
「!」
「今話してるけど結構キツイ」
「?!痛いのか?」
「見てみなよ。入りたくても入れないお医者さんを。あーもう無理。寝ていいですか?」
「いいよ。勝手に処置するから」
「はーい」
「おい!」
「もう少し元気になったら考える。退院までには答え出す」
「…いや、急がなくていい。すまない。」
「謝った?!」
「…今までお前を蔑ろにしていたのを痛切に感じた」
「うん。では仕事がんばれー」








瑪瑙の境目







「嬢」
「…左近君。」
「うっひゃー。痛そうっすね。」
「何用よ」
「三成様がこの近くにマンスリーマンション借りたんっすよ。で仕事とここの拠点に使うそうっすよ。今そこの手続きしてきたんっすよ」
「へー」
「三成様はまた後で来るそうっすけど。何っすかこの部屋」
「いろんな奴が来すぎるから特別室です。花も色々。」
「へー。もてますね。」
「いや、ねぇ。はぁ。」
「いただきまーす」
「絶食中のやつの横で食うかよ」

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オニキスの口づけ

「でだ」
「…」
「如何なった?」
「…鬼畜!」
「否定はせんがな」
「旦那…あれはない。あれはない!俺様どんだけ大変だったと」
「かすが殿は如何した?」
「今日は仕事 。聞いてる?最終、卓袱台返しと号泣だったんだよ!」
「ふーん」
「ふーんじゃない!」

結果は簡単決裂した。私はふつふつと湧き出る怒りを感じながら目の前の男を睨む。勝手に呼んで剰え開かずのドアを開けたくせに本人は早々と帰るという暴挙に出たのだ。ごめん武田の就職なしにして。ブラックすぎるわ。と言ったのはその直後か。




「豊臣殿も軟弱だ。たちむかえ」
「だから屈強な武田にも力至上主義の豊臣にもいれないのよ!一応繊細なの!佐助さんたちと同じカテゴライズなの!」
「まぁまぁ。」
「初心とマグロは紙一重だ。手管の1つくらい覚えておけ。」
「…もう良い。疲れた」
「そりゃあね。手切れ金の話まで事細かに話し始めた時は大谷さん並には俺様も疲れたわ」
「十代の私に言いたい!夢を見ちゃあかんと!」
「当たり前だ。だから見誤るんだろう」
「一番の見誤りはあんただ!」
「俺様、何処で育て間違えたんだろ?」
「佐助さんは悪くないよ!持って生まれたものは治らないから」



如何いう意味だと言った時には机の上いっぱいのご飯は消えていて、私の注文したパスタまで食べてたから人でなしと言っておく。本当に顔のスペックで得してやがるな。




「致し方ない。正反対も食したいというのが男の性だ」
「佐助ママ!違うよね!」
「俺様はかすが一筋だもん。」
「巨乳美人秘書とぺんぺん草を一緒にするなよ」
「ぺんぺん草…?!確かにかすがは巨乳美人秘書だけど…ぺんぺん草??!」
「ちょっと旦那」
「無乳で化粧気の無い研究員。ぺんぺん草だろう」
「…」
「見返そうとは思わんのか?」
「あーそっちか」
「如何いう事?」
「少しは着飾れ。自ずとモテようものを」
「褒めた!?」
「勘違いするな」
「旦那?」
「俺はああいう女は好かん。自分がいい女だと思っている辺り鼻につく。その鼻をへし折ってひいひい啼かせたい」
「「ドエス」」
「自主奉仕させてからが勝負であろう」
「うん。犯罪だから!DVはダメだよ」
「…」
「ん?」
「憎い相手の心配か?」
「は?」
「なんでもない」
(旦那にしたら結構好みだろうからなぁ)
「食わんのか?」
「え?ああ。もう良いや」
「まだ殆ど食べてないじゃん。調子よくないの?」
「胃が痛い。間違いなくストレスよ」
「妊娠は?」
「そういうデリケートなところずけずけくるね。まぁ100%ないから」
「わからんだろう」
「あいつ私には指一本触れてないもの」
「…」
「今、さらに失礼な事考えたでしょう」
「いや。胃が痛いのにパスタなど頼む女の気が知れんと」
「佐助ママ!この人毒舌」
「旦那」
「わかっている」
「あーあ…おっ?!」
「ありゃあ」
「…」





カランという音ともに現れたのは蘭ちゃんと左近君に呼ばれた彼女と三成さんで目眩がする。如何しようか?狭い店だからなぁと思っていたら真田さんが寝ていろと腕を引っ張ってくれる。膝枕?!イケメンのと言えば死ねだそうだ。酷い男だと思う。でも持っていた上着をかけてくれるところやな奴ではない。




「如何いう事だ」
「だって」
「彼奴には言わない約束だったはずだ。剰え」
「子供の件は」
「貴様が勝手に解決したはずだ。それに私の子というわけでは有るまい。書類を見た事が私はないが…サインは私というのはあとでしっかりと調べさしてもらう。」
「私はあなたが好きです。」
「私は最初から後腐れなくといったはずだが」
「わかっています。でも最初はそうでも今は」
「憎悪が勝る」
「っ」
「今日付けて会社も退職してもらう。あと、今後一切の接触は禁ずる。もしあれば顧問弁護士を通して出るところで話し合おう」
「石田さん!」
「言いたい事はそれだけだ」




修羅場?!と尋ねるとロリ巨乳が泣いてるという佐助さんと泣かし方が緩いという真田さんがいてこれだから男はと言いたくなる。ただ、にしにしと痛む胃に本格的な怪しさを感じる。


これはやばい




「…真田」
「この間ぶりでございますな」
「何故ここに」
「豊臣殿を口説いていた」
「?!」
「会社の方にだよ」
「彼奴は?」
「俺の膝だ」
「…」
「胃の調子が悪いみたい。吐きそうだからと言ってな」
(嘘つけ)
「寝ちゃったの。あんまり寝てないみたいだから寝させてあげて」
「…」




そっと割れ物のように三成さんの指が触れる。胃が、痛いのに少し楽になる私の体はかなり現金だと思うのだ。




「馬鹿をやったらしいな」
「…いうな」
「手切れ金当たりからっておっと!あの子が相手だろ?良いの??出てったけど」
「いい」
「すごく泣いていた…が、好みではないな。泣き顔に品がない」
「貴様の好みは知らん」
「その点豊臣殿の泣き顔はいい。」
「愚劣な事を考えているのか?!」
「愚劣な事をした貴殿の台詞だとは思えんな」
「…っち!酒の席でだ」
「は?」
「そう言えば…貴殿は意外と酒に弱かったな」
「言ってくれるな。そのあとずるずる関係を持っていたのは確かな話だ。全面的に私が悪い」
「あーあ。なんでんな事しちゃうかね。本命がいるならきっと旦那でもしないよ」
「調教の延長だな」
「もー…本当にどこで育て間違えたんだろ」
「気にせず欲を出せる相手としか認識していなかったのであろう。」
「…」
「それを度返ししても豊臣殿に対する態度はあまりにも素っ気ないが…」
「好きなのはわかってたけど大切にはしてなかったものねー」
「大切だ。誰よりも」
「の割には泣かしすぎだ」
「…わかっている。いるのが当たり前で居なくなるとは思いもしなかったからな。こいつの優しさに甘えていた」
「まぁ顔に出さないもんね。」
「…豊臣殿?」
「ん…痛、い」
「?!」
「どこが痛い?」
「っう」
「おい…凄い汗だ。待っていろ!」
「や、だ」
「?!」
「三成さんはやだ。」
「…嫌いになってもいい。もう二度と会えなくてもいい」
「…」
「今は頼む。側にいさせてくれ」
「嘘つき」
「何を言ってもいい。猿飛」
「はいはいっと。今救急車呼んだからすぐ来るよ」
「佐助、さん」
「今は諦めな。俺たちより親父さんに連絡つけやすいし」
「携帯!」
「往生際の悪い」
「いたっ?!」
「貴様!」
「俺が摩るより石田殿の方が良いようではないか」
「…」
「諦めろ。お主が思っている以上に体は正直だ」
「真田さんの鬼畜」
「ぬかせ」
「でもありがとう」
「飽きたらいつでも来い。」
「ん」
「救急車来たよ。俺たちは後から合流するわ。服とか持っていくから」
「…なぜ貴様がこいつの今の家を知っている?!」
「引っ越し手伝ったからに決まってんじゃん。」
「佐助ママ」
「不名誉だけど!うちの可愛い娘だもんね!大将に掛け合って休みとるわ」
「必要ない!」
「だって旦那にゃ無理よ。いっつもオレ様とかすがが看病してたんだし」
「あ、のう」
「なんだ!」
「早く連れて行かないと!同伴者は?!」
「私だ!」
「間柄は?」
「…」
「義理の兄、で…」
「キャ?!大丈夫?!意識が!!!」
「最後の言葉がこれでは浮かばれんな」







オニキスの口づけ







「胃穿孔です。」
「は?」
「緊急手術です。今から説明と同意書に」
「手術…」
「奥様ですか?」
「いえ…ですが」
「あまり疲れさせないように。男性と違って女性は休まないと駄目になってしまいますから」
「はい」
「あなたも。説明が済んだら点滴と血液検査が必要ですね」
「そんな暇があるのなら」
「…看病も体力がいるのですよ。キャスター付きにしてあげます。いいですね。」
「…」
「ではご家族の方が来たら教えてください」

拍手

ターコイズの水面

愛しているんです。そう言っていたあの子は私と違ってふわふわとした蜂蜜色の髪と大きな瞳でこちらを見ていた。



「言ったのか?」
「言ったよー」
「退化してない?」
「煩い!」
「酷くない?!」
「墓場まで持って行くつもりだったけど。引き下がらないんだもの」
「お前らしいが…」
「佐助ママなんて良いやつだよ。見てみなよ!チャラ男っぽいのに中身がすごく真面目でしょ?見る目がなかったなぁ。私。」
「蔑んでない?!」
「…これからどうする?」
「如何しようかな?幾つかの研究所からは声かけてもらってるから。ここから一番遠いところに行こうかと」
「何処だ?」
「NY」
「ダメだ!!」
「かすがパパ…!!!」
「そんな遠いところ…!!!風邪をひいたら、何かあったら如何する気だ!」
「心配?」
「当たり前だ」
「もうっ!かすが大好き」
「それ俺様のだから」
「あったり前でしょ!パパはママのもの…あれ?かすがのものじゃん」
「前から思ってたけど逆じゃない?」
「新築祝い金属バットのママは嫌。」
「役に立っただろう?」
「うん。さやかちゃんなんてスタンガンだったしね。こちらのお出番なくてよかったわー」
「俺様の周りって如何して…まぁそれはそうと。石田の旦那は?」
「知らね。」
「おい!行儀悪いぞ!」
「あっそう言えば。武田さんところの新会社」
「大将の?ああ化粧品系の」
「そこに誘われてた」
「そこにしろ!」
「かすがー人の未来を」
「あそこなら俺様も安心だけど…NYはダメだわ。あと何処?」
「明智さん」
「却下!」
「伊達さん」
「んー…片倉さんいるから」
「だが豊臣とは犬猿だ!何かあったら」
「お父さんは大丈夫」
「お前にだ」
「伊達の旦那絶対挑発するからやめとけ」
「そうだね。あとは北条さんちくらいかなぁ。しかも爺ちゃんのお茶友達だし。こた君いるのにねぇ。」
「武田に行け!」
「んー、」
「どうしたの?」
「そこまで甘えて良いのかなぁって」
「今まで散々辛抱していたんだ!気にするな!!!」
「…かすがぁ〜」
「泣け!飲め」
「やっぱりパパだぁー」
「うん。俺様もそう思うわ」




泣き真似しながら呑んでいたらいつの間にか真田さんがいてびっくりする。あの子のようなふわふわの髪とまん丸な目は私の涙腺を壊すのに十分で。いきなり泣き始めた私にぎょっとした真田さんはわたわたし始めて最終唐揚げを私の口に入れるという暴挙に出た。うむ。美味い



「ふふふ」
「む?!さ、佐助!次は笑い始めたぞ」
「すっごい酒弱いのよ。おーい。大丈夫?」
「じゃなーい!」
「本当に大丈夫か?」
「仕事はすごく出来るんだけど…私生活が抜けてんの」
「かすがー!」
「なんだ?」
「お嫁さんにして!」
「ちょっ!それは俺様のだって!!!」
「お前は私と佐助の娘だろう?」
「「きゅん!」」
「何なのだこの状況」
「んふふふふ。かすが、だぁいすき」
「私もだ」
「俺様は?」
「佐助さんもだいすき」
「…」
「真田さんはほぼ初めましてだけど。これからよろしくお願いします」
「う、うむ!」
「ふふふ…ん、かすが」
「やっとか」
「え?何事だ?」
「うわぁぁぁぁん!」
「本気泣き。すっごく我慢してたから。あ、最初の泣き上戸は通常オプション。意味なく泣くいて笑うのよ、この子。でも今からはガチ」
「は?」
「もう死にたい…」
「死ぬなんて言うな!お前が死んだら私も佐助も後悔する!」
「ど、どうしたのだ?」
「石田の旦那知ってるでしょ?この子彼女」
「元!!!しかも本命が他にいたの!!!」
「は?」
「いやーね。寝取られたみたい。豊臣の人間はみんなあっちの味方したみたいだしね〜。今かなりズタボロなのよ」
「いや、しかし。あの御仁はその様な…」
「…堕ろす同意書にサインしてた。そのコピー見せられた」
「…それは」
「いやいいのよ。うっすら気付いてたから。あの人、お父さんの崇拝者で断るに断れなかったのよきっと。はたまた、後継者として大義名分が欲しかったか。」
「貴殿は?」
「ちっちゃい時から好きだった。けど。もう終わり。失踪して2カ月気がつかなかった人だし。ずっと場所言ってたに覚えてもなかったし。まぁ一年以上私の我儘に付き合ってくれてたし!良いのよ。もう。」
「…」
「誕生日も記念日もお祝いなくてデートって言ったら仕事場から寄り道デートだし。それでも幸せだったの。でも…」
「ちょっと待て」
「真田さん?」
「電話する!」
「は?」
「何言ってんの?!旦那ストップ!」






何してんだろうと思いながら真田さんを見ると何処かに連絡し始めた。それを止めようとする佐助さんとそれを止めるかすがの図はなかなか持って面白い。





『こんな時間に何の用だ!』
「石田殿!某貴殿に聞きたいことがあり申す」
『私は忙しい!後にしろ!!!』
「豊臣殿の件でござる!」
『…貴様が何故?側におられるのか?!』
「以前何かの折に貴殿は漸く大切な方と添い遂げられると喜んでおられた。」
「は?」
「それは豊臣殿ではござらぬのか」
『何故、貴様にその様な』
「成れば涙する彼女を慰めても良いのだな」
「え?!ちょっ?!!!!」
『貴様!!!待て!今すぐ行く!!!!!』






ぱちりと平然な顔をして爆弾を落とした真田さんの顔を私は唖然としてみる。すると、保護者と生贄に連絡と佐助ママが何処ぞに連絡し始めている。



「何、を」
「焦れったい」
「はぁ?」
「その書類は偽装ではないのか?」
「いや、知らない」
「浮気してた理由も聞いたのか?」
「聞いてない」
「聞け!」
「だって!浮気だよ!!!」
「あの御仁が同時に2人相手にできるものか!」
「…言い切った!」
「ちゃんと話し合え。」
「…」
「でダメならくだらん別れ話聞いてやる!」
「ひど!」







ターコイズの水面






「真田さんって意外と遊んでる?」
「後腐れなくな」
「何なそーいうの卒ないのよ」
「お前の様に一途になれるか」
「…最初と話し方が」
「猫かぶってたからな」
「五月蝿い。大体甘やかしすぎだ!」
「何?!」
「なんかすごい勢いでチャイムなってんだけど良いの?」
「知らない!」
「開けるぞ!」
「ぎゃー!!!やめっ!」
「往生際が悪い!」

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