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変換なしの雑食夢

ran

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オニキスの口づけ

「でだ」
「…」
「如何なった?」
「…鬼畜!」
「否定はせんがな」
「旦那…あれはない。あれはない!俺様どんだけ大変だったと」
「かすが殿は如何した?」
「今日は仕事 。聞いてる?最終、卓袱台返しと号泣だったんだよ!」
「ふーん」
「ふーんじゃない!」

結果は簡単決裂した。私はふつふつと湧き出る怒りを感じながら目の前の男を睨む。勝手に呼んで剰え開かずのドアを開けたくせに本人は早々と帰るという暴挙に出たのだ。ごめん武田の就職なしにして。ブラックすぎるわ。と言ったのはその直後か。




「豊臣殿も軟弱だ。たちむかえ」
「だから屈強な武田にも力至上主義の豊臣にもいれないのよ!一応繊細なの!佐助さんたちと同じカテゴライズなの!」
「まぁまぁ。」
「初心とマグロは紙一重だ。手管の1つくらい覚えておけ。」
「…もう良い。疲れた」
「そりゃあね。手切れ金の話まで事細かに話し始めた時は大谷さん並には俺様も疲れたわ」
「十代の私に言いたい!夢を見ちゃあかんと!」
「当たり前だ。だから見誤るんだろう」
「一番の見誤りはあんただ!」
「俺様、何処で育て間違えたんだろ?」
「佐助さんは悪くないよ!持って生まれたものは治らないから」



如何いう意味だと言った時には机の上いっぱいのご飯は消えていて、私の注文したパスタまで食べてたから人でなしと言っておく。本当に顔のスペックで得してやがるな。




「致し方ない。正反対も食したいというのが男の性だ」
「佐助ママ!違うよね!」
「俺様はかすが一筋だもん。」
「巨乳美人秘書とぺんぺん草を一緒にするなよ」
「ぺんぺん草…?!確かにかすがは巨乳美人秘書だけど…ぺんぺん草??!」
「ちょっと旦那」
「無乳で化粧気の無い研究員。ぺんぺん草だろう」
「…」
「見返そうとは思わんのか?」
「あーそっちか」
「如何いう事?」
「少しは着飾れ。自ずとモテようものを」
「褒めた!?」
「勘違いするな」
「旦那?」
「俺はああいう女は好かん。自分がいい女だと思っている辺り鼻につく。その鼻をへし折ってひいひい啼かせたい」
「「ドエス」」
「自主奉仕させてからが勝負であろう」
「うん。犯罪だから!DVはダメだよ」
「…」
「ん?」
「憎い相手の心配か?」
「は?」
「なんでもない」
(旦那にしたら結構好みだろうからなぁ)
「食わんのか?」
「え?ああ。もう良いや」
「まだ殆ど食べてないじゃん。調子よくないの?」
「胃が痛い。間違いなくストレスよ」
「妊娠は?」
「そういうデリケートなところずけずけくるね。まぁ100%ないから」
「わからんだろう」
「あいつ私には指一本触れてないもの」
「…」
「今、さらに失礼な事考えたでしょう」
「いや。胃が痛いのにパスタなど頼む女の気が知れんと」
「佐助ママ!この人毒舌」
「旦那」
「わかっている」
「あーあ…おっ?!」
「ありゃあ」
「…」





カランという音ともに現れたのは蘭ちゃんと左近君に呼ばれた彼女と三成さんで目眩がする。如何しようか?狭い店だからなぁと思っていたら真田さんが寝ていろと腕を引っ張ってくれる。膝枕?!イケメンのと言えば死ねだそうだ。酷い男だと思う。でも持っていた上着をかけてくれるところやな奴ではない。




「如何いう事だ」
「だって」
「彼奴には言わない約束だったはずだ。剰え」
「子供の件は」
「貴様が勝手に解決したはずだ。それに私の子というわけでは有るまい。書類を見た事が私はないが…サインは私というのはあとでしっかりと調べさしてもらう。」
「私はあなたが好きです。」
「私は最初から後腐れなくといったはずだが」
「わかっています。でも最初はそうでも今は」
「憎悪が勝る」
「っ」
「今日付けて会社も退職してもらう。あと、今後一切の接触は禁ずる。もしあれば顧問弁護士を通して出るところで話し合おう」
「石田さん!」
「言いたい事はそれだけだ」




修羅場?!と尋ねるとロリ巨乳が泣いてるという佐助さんと泣かし方が緩いという真田さんがいてこれだから男はと言いたくなる。ただ、にしにしと痛む胃に本格的な怪しさを感じる。


これはやばい




「…真田」
「この間ぶりでございますな」
「何故ここに」
「豊臣殿を口説いていた」
「?!」
「会社の方にだよ」
「彼奴は?」
「俺の膝だ」
「…」
「胃の調子が悪いみたい。吐きそうだからと言ってな」
(嘘つけ)
「寝ちゃったの。あんまり寝てないみたいだから寝させてあげて」
「…」




そっと割れ物のように三成さんの指が触れる。胃が、痛いのに少し楽になる私の体はかなり現金だと思うのだ。




「馬鹿をやったらしいな」
「…いうな」
「手切れ金当たりからっておっと!あの子が相手だろ?良いの??出てったけど」
「いい」
「すごく泣いていた…が、好みではないな。泣き顔に品がない」
「貴様の好みは知らん」
「その点豊臣殿の泣き顔はいい。」
「愚劣な事を考えているのか?!」
「愚劣な事をした貴殿の台詞だとは思えんな」
「…っち!酒の席でだ」
「は?」
「そう言えば…貴殿は意外と酒に弱かったな」
「言ってくれるな。そのあとずるずる関係を持っていたのは確かな話だ。全面的に私が悪い」
「あーあ。なんでんな事しちゃうかね。本命がいるならきっと旦那でもしないよ」
「調教の延長だな」
「もー…本当にどこで育て間違えたんだろ」
「気にせず欲を出せる相手としか認識していなかったのであろう。」
「…」
「それを度返ししても豊臣殿に対する態度はあまりにも素っ気ないが…」
「好きなのはわかってたけど大切にはしてなかったものねー」
「大切だ。誰よりも」
「の割には泣かしすぎだ」
「…わかっている。いるのが当たり前で居なくなるとは思いもしなかったからな。こいつの優しさに甘えていた」
「まぁ顔に出さないもんね。」
「…豊臣殿?」
「ん…痛、い」
「?!」
「どこが痛い?」
「っう」
「おい…凄い汗だ。待っていろ!」
「や、だ」
「?!」
「三成さんはやだ。」
「…嫌いになってもいい。もう二度と会えなくてもいい」
「…」
「今は頼む。側にいさせてくれ」
「嘘つき」
「何を言ってもいい。猿飛」
「はいはいっと。今救急車呼んだからすぐ来るよ」
「佐助、さん」
「今は諦めな。俺たちより親父さんに連絡つけやすいし」
「携帯!」
「往生際の悪い」
「いたっ?!」
「貴様!」
「俺が摩るより石田殿の方が良いようではないか」
「…」
「諦めろ。お主が思っている以上に体は正直だ」
「真田さんの鬼畜」
「ぬかせ」
「でもありがとう」
「飽きたらいつでも来い。」
「ん」
「救急車来たよ。俺たちは後から合流するわ。服とか持っていくから」
「…なぜ貴様がこいつの今の家を知っている?!」
「引っ越し手伝ったからに決まってんじゃん。」
「佐助ママ」
「不名誉だけど!うちの可愛い娘だもんね!大将に掛け合って休みとるわ」
「必要ない!」
「だって旦那にゃ無理よ。いっつもオレ様とかすがが看病してたんだし」
「あ、のう」
「なんだ!」
「早く連れて行かないと!同伴者は?!」
「私だ!」
「間柄は?」
「…」
「義理の兄、で…」
「キャ?!大丈夫?!意識が!!!」
「最後の言葉がこれでは浮かばれんな」







オニキスの口づけ







「胃穿孔です。」
「は?」
「緊急手術です。今から説明と同意書に」
「手術…」
「奥様ですか?」
「いえ…ですが」
「あまり疲れさせないように。男性と違って女性は休まないと駄目になってしまいますから」
「はい」
「あなたも。説明が済んだら点滴と血液検査が必要ですね」
「そんな暇があるのなら」
「…看病も体力がいるのですよ。キャスター付きにしてあげます。いいですね。」
「…」
「ではご家族の方が来たら教えてください」

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