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変換なしの雑食夢

ran

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ターコイズの水面

愛しているんです。そう言っていたあの子は私と違ってふわふわとした蜂蜜色の髪と大きな瞳でこちらを見ていた。



「言ったのか?」
「言ったよー」
「退化してない?」
「煩い!」
「酷くない?!」
「墓場まで持って行くつもりだったけど。引き下がらないんだもの」
「お前らしいが…」
「佐助ママなんて良いやつだよ。見てみなよ!チャラ男っぽいのに中身がすごく真面目でしょ?見る目がなかったなぁ。私。」
「蔑んでない?!」
「…これからどうする?」
「如何しようかな?幾つかの研究所からは声かけてもらってるから。ここから一番遠いところに行こうかと」
「何処だ?」
「NY」
「ダメだ!!」
「かすがパパ…!!!」
「そんな遠いところ…!!!風邪をひいたら、何かあったら如何する気だ!」
「心配?」
「当たり前だ」
「もうっ!かすが大好き」
「それ俺様のだから」
「あったり前でしょ!パパはママのもの…あれ?かすがのものじゃん」
「前から思ってたけど逆じゃない?」
「新築祝い金属バットのママは嫌。」
「役に立っただろう?」
「うん。さやかちゃんなんてスタンガンだったしね。こちらのお出番なくてよかったわー」
「俺様の周りって如何して…まぁそれはそうと。石田の旦那は?」
「知らね。」
「おい!行儀悪いぞ!」
「あっそう言えば。武田さんところの新会社」
「大将の?ああ化粧品系の」
「そこに誘われてた」
「そこにしろ!」
「かすがー人の未来を」
「あそこなら俺様も安心だけど…NYはダメだわ。あと何処?」
「明智さん」
「却下!」
「伊達さん」
「んー…片倉さんいるから」
「だが豊臣とは犬猿だ!何かあったら」
「お父さんは大丈夫」
「お前にだ」
「伊達の旦那絶対挑発するからやめとけ」
「そうだね。あとは北条さんちくらいかなぁ。しかも爺ちゃんのお茶友達だし。こた君いるのにねぇ。」
「武田に行け!」
「んー、」
「どうしたの?」
「そこまで甘えて良いのかなぁって」
「今まで散々辛抱していたんだ!気にするな!!!」
「…かすがぁ〜」
「泣け!飲め」
「やっぱりパパだぁー」
「うん。俺様もそう思うわ」




泣き真似しながら呑んでいたらいつの間にか真田さんがいてびっくりする。あの子のようなふわふわの髪とまん丸な目は私の涙腺を壊すのに十分で。いきなり泣き始めた私にぎょっとした真田さんはわたわたし始めて最終唐揚げを私の口に入れるという暴挙に出た。うむ。美味い



「ふふふ」
「む?!さ、佐助!次は笑い始めたぞ」
「すっごい酒弱いのよ。おーい。大丈夫?」
「じゃなーい!」
「本当に大丈夫か?」
「仕事はすごく出来るんだけど…私生活が抜けてんの」
「かすがー!」
「なんだ?」
「お嫁さんにして!」
「ちょっ!それは俺様のだって!!!」
「お前は私と佐助の娘だろう?」
「「きゅん!」」
「何なのだこの状況」
「んふふふふ。かすが、だぁいすき」
「私もだ」
「俺様は?」
「佐助さんもだいすき」
「…」
「真田さんはほぼ初めましてだけど。これからよろしくお願いします」
「う、うむ!」
「ふふふ…ん、かすが」
「やっとか」
「え?何事だ?」
「うわぁぁぁぁん!」
「本気泣き。すっごく我慢してたから。あ、最初の泣き上戸は通常オプション。意味なく泣くいて笑うのよ、この子。でも今からはガチ」
「は?」
「もう死にたい…」
「死ぬなんて言うな!お前が死んだら私も佐助も後悔する!」
「ど、どうしたのだ?」
「石田の旦那知ってるでしょ?この子彼女」
「元!!!しかも本命が他にいたの!!!」
「は?」
「いやーね。寝取られたみたい。豊臣の人間はみんなあっちの味方したみたいだしね〜。今かなりズタボロなのよ」
「いや、しかし。あの御仁はその様な…」
「…堕ろす同意書にサインしてた。そのコピー見せられた」
「…それは」
「いやいいのよ。うっすら気付いてたから。あの人、お父さんの崇拝者で断るに断れなかったのよきっと。はたまた、後継者として大義名分が欲しかったか。」
「貴殿は?」
「ちっちゃい時から好きだった。けど。もう終わり。失踪して2カ月気がつかなかった人だし。ずっと場所言ってたに覚えてもなかったし。まぁ一年以上私の我儘に付き合ってくれてたし!良いのよ。もう。」
「…」
「誕生日も記念日もお祝いなくてデートって言ったら仕事場から寄り道デートだし。それでも幸せだったの。でも…」
「ちょっと待て」
「真田さん?」
「電話する!」
「は?」
「何言ってんの?!旦那ストップ!」






何してんだろうと思いながら真田さんを見ると何処かに連絡し始めた。それを止めようとする佐助さんとそれを止めるかすがの図はなかなか持って面白い。





『こんな時間に何の用だ!』
「石田殿!某貴殿に聞きたいことがあり申す」
『私は忙しい!後にしろ!!!』
「豊臣殿の件でござる!」
『…貴様が何故?側におられるのか?!』
「以前何かの折に貴殿は漸く大切な方と添い遂げられると喜んでおられた。」
「は?」
「それは豊臣殿ではござらぬのか」
『何故、貴様にその様な』
「成れば涙する彼女を慰めても良いのだな」
「え?!ちょっ?!!!!」
『貴様!!!待て!今すぐ行く!!!!!』






ぱちりと平然な顔をして爆弾を落とした真田さんの顔を私は唖然としてみる。すると、保護者と生贄に連絡と佐助ママが何処ぞに連絡し始めている。



「何、を」
「焦れったい」
「はぁ?」
「その書類は偽装ではないのか?」
「いや、知らない」
「浮気してた理由も聞いたのか?」
「聞いてない」
「聞け!」
「だって!浮気だよ!!!」
「あの御仁が同時に2人相手にできるものか!」
「…言い切った!」
「ちゃんと話し合え。」
「…」
「でダメならくだらん別れ話聞いてやる!」
「ひど!」







ターコイズの水面






「真田さんって意外と遊んでる?」
「後腐れなくな」
「何なそーいうの卒ないのよ」
「お前の様に一途になれるか」
「…最初と話し方が」
「猫かぶってたからな」
「五月蝿い。大体甘やかしすぎだ!」
「何?!」
「なんかすごい勢いでチャイムなってんだけど良いの?」
「知らない!」
「開けるぞ!」
「ぎゃー!!!やめっ!」
「往生際が悪い!」

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