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変換なしの雑食夢

ran

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ガーネットの吐息

「あ、大谷さん」
「…」
「やっほー」
「やれ、調子はどうだ?」
「管が取れたけど。数値はまだ凄惨で。少しかかるかなぁ。で」
「な、何か?」
「入らないの?」
「入って良いのか?」
「駄目なの?」
「い、や…」
「遠いよ。起き上がれないから顔見れないし。声、出すのきつい」
「ぬ」
「お茶も何も出せないけど。」
「気になさるな」
「ではどうぞ。」
「失礼する」





かつりという杖の音ともに大谷さんが近づく。成る程。今日は調子がいいらしい。それでも、今の私が言うセリフではないけど体の弱い人だからパイプ椅子はきついと思う。ので、ソファを薦めるとすごく傷ついた顔をするのでこちらがびっくりする。



「そんなにも、ヌシは我を嫌うたか?」
「はぁ?」
「我が三成とともにあの屋敷に住まいした折より、我が子と思い一心に養育したが…ヌシには迷惑」
「大谷さん?!」
「剰え、あの猿飛に!!!ヌシの保護者を譲らなくてはならぬとは」
「だって、大谷さん。三成さん味方でしょう?」
「ぬ…」
「私の保護者というより、三成さんの保護者じゃん。お母さんというか姑のような…」
「あれは生半可な精神でないゆえ!味方になりよるものが少ない。故に我は」
「そりゃ、そうだろうけど。大谷さん」
「…」
「ごめんなさい」
「…は?」
「嫌いっていったから。」
「ヌシの気持ち故」
「大谷さんの事嫌いじゃないよ」
「好きでもないか?」
「三成さんサイドだもの。敵?」
「…敵?!」
(もっとショックを受けた?!)
「我は、ヌシの…敵」
「私と大谷さんだけなら仲良しなのに間に三成さん入るから!仲良しだよ!!!」
「そう、よな」
「おーい、大谷さん」
「いや、構わぬ、かまわ、ぬ」
「ちょ?!大谷さんの事好きだよ。優しいし。豊臣の中では一番好きだよ。だから落ち込まないで」
「…」
「だって浮気した旦那を守ろうとする姑だったじゃない。大谷さんはわかってくれると思ってたのに。私もショックだったのよ」
「それは、いや。しかし」
「一度の浮気程度って言ったじゃない」
「それは…相済まぬ。我とて青天の霹靂でヌシを傷つける内容だった」
「…」
「許してはくれまいか」
「いいよ」
「?!」
「だって私の入院中四方八方に手を回してくれて世話してくれたんでしょう」
「?!」
「わかるよー。父はしないし、半兵衛さんは私の過ごしやすさなんて気にしないし。天敵だし!三成さんはあんなだし左近くんはやな奴だし。過ごしやすさを考えて、しかも最短ってことは大谷さんだけだからね」
「嬢」
「だから入院してより一層天敵になった半兵衛さんと新しく天敵になった左近君を嫌えても大谷さんはやっぱり無理だなぁと思う今日この頃。」
「…」
「だから大谷さんが嫌でないなら仲直りしてね。」
「…あいわかった」
「!」
「?」
「よかったー。三行半突きつけられるかとおもってた」
「それはヌシが三成に突きつけたものよの」
「全然効力ないけどね」
「故に生半可な精神でないのよ」
「うん。そう思うわ」
「…嬢と呼んでも良いかえ」
「いいよ。仲直りしてくれてありがとう」





ひひひと笑って頭を撫でてくれるとがらがら軽快な音が聞こえる。




「起きているか?」
「やれ三成」
「…また点滴してる」
「出なければ合わせんというからだ!くそっ、忌々しい」
「まぁ、私より病気だものね。ある意味」
「…体調はどうだ?」
「んー?変わらないけど。大谷さんと仲直りできた」
「何?!なぜ私より先に」
「やったことの重要度を考えよ」
「吉継?!」
「仕事は?」
「休憩中だ」
「来なくていいのに」
「…」
「顔色悪いよ」
「お前に言われたくない」
「我は席を外そうか」
「いやソファーで休め」
「あいわかった」







ガーネットの吐息







「…」
「…」
(あいも変わらず、か)
「あ」
「何だ?!」
「左近君が言ってたけど。マンション」
「あ、ああ。流石に遠いからな」
「逆方向だものね。」
「荷物を置いて置くだけだが、お前の洗い物も」
「いや、待て。何それ?!」
「私がしているが?」
「佐助君とかすがに頼んでたのに?!」
「急な出張だ。大体、何故私に言わない」
「こんな事がないと絶縁していた相手に何を頼めと?!」
「…」
「クリーニングに出して」
「いや、1人分も2人分も同じだ」
「嫌なの!」
「…?」
「はぁ。大谷さぁん」
「致し方ない。いくら三成でも好いた女子の下着まで他の男に触られとうないものよ」
「下、着…」
「あ…」
「気づいてしたわけではなかったか」
「益々、私がしておく!」
「嫌!」
「では、いや。しかし」
「…三成さんの馬鹿」
「っ?!だ、だが!」
「ひひひひひ」

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