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変換なしの雑食夢

ran

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25

「花だな」
「ええ」
「これを如何しろと」
「厩の子供達が姫様にと」
「ああ!子馬を見せてもらった時に。子供達は?」
「あちらに」
「こちらにおいで。ああ、ちと待て。いや、くるのは良いんだよ。」
「「?」」
「この間いただいた菓子だ。」
「!」
「おいしそう」
「おい!」
「良いのです。私は食べないから。皆で分けて食べなさい。」
「「ありがとうございます」」
「私こそ美しい花をありがとう」





そう言うと子供達は嬉しそうに走っていく。仲の良い兄弟だな。そう思いながら水仙の花を見つめる。愛らしい可愛らしい。さよを見ると花瓶を探してくるとのこと。此処で待っているよと言って花を抱いたまま柱に凭れかかる。
寒空の下でよく世話をしてくれる。馬幸せだなと思案して目を瞑る。今日は少し暖かい。





「…花が」
「寝てるみたいっすね」
「…風邪を召される」
「ん…」
「にしてもすっげぇ可愛いっすね…いや、そう言う意味じゃなくて!」
「貴様」
「お、起きちゃうっすよ!」
「っち…」
「とりあえず横によけときましょうか」
「落ちている分だけはな」
「はいはいっと!」
「…火鉢はないか?」
「じぶ?」
「っ?」
「あっ姫様!」
「さこん?」
「お休みくださいませ。お疲れが出たのでしょう」
「はな」
「…痛まぬ様に避けておりますから」
「じぶにあげる」
「は?」
(水仙を指した三成様ってレアっつーか。怖い)
「姫、様?」
「ん」
「っ?!」
(何時もの顔と違ってめちゃ可愛い!)
「…左近!!!」
「お、起きちゃいますって!」
「…すぅ」
「…火鉢を持ってこい。」
「はいはいっと!」






からんころん 番外編






「やれ、三成」
「如何した刑部」
「主に花を愛でる心があるとは知らなんだ。」
「…姫様に頂いた」
「成る程。寝ぼけられていたか」
「ああ」
「あの寝ぼけを治していただかないといけないなぁ。」
「ああ」
「主には良いことが多いがな」
「…」
「ん?」
「…治部はいるか?」
「ひ、姫様?!」
「すまぬ。其方の羽織が…寝ていたのだな」
「花をくれてやったらしいなぁ」
「ああ。水仙か。すまぬな。寝ぼけていて。」
「いえ!」
「恭しく飾っておるわ」
「そうか。くしゅん!」
「姫様?!!」
「いや、風邪ではないよ。くしゅん!」
「やはり…医師!」
「落ち着きゃれ。」
「刑部」
「ヌシは過労よ。寝りゃれ」
「…すまぬな。羽織をだな返しに来て邪魔をしてしまったな」
「この書類が終わりましたら直ちにまいります」
「ん、ありがとう」

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53

「徳川とぉ、伊達とぉ。石田がいてぇ。婚礼で何日も飲んでるらしいしぃ。ここはチャンス到来?」



奇刃を持って天井に隠れると何故だか忍びがゴロゴロいて宴の席までたどり着けずにいる。ここは仕方がないと趣向を変えて花嫁惨殺にしてみようかと思案する。流石又兵衛様。天才



ここはなんにも変わってねぇなと思いながら離れの一室に向かうと白無垢に角隠しをした女が静かに座っていた。
顔は見えない。が、何処ぞの姫君だろう。恨むんなら彼奴らを怨みな。




「キシシシシシ!」
「?!」
「俺様の為に死んでくれよ」





天井から躍り出て奇刃を振り落とす。と角隠しから見えた顔に驚く。止められた刀に驚く。




「又兵衛ちゃん」
「姫?!」
「如何したの?」
「いや、それはこっちの台詞」
「…襲いかかった?」
「ちがっ!ここに石田の花嫁がいるから!!!…もしかして」
「うん私」
「…まじかよ」
「又兵衛ちゃん。」
「なんっすか?」
「おかえりなさい」
「帰ってこないっすよ」
「あら、私の結婚祝いは帰参かと」
「にっっっくき伊達の野郎と徳川の野郎がいるのに?!」
「うん。帰っておいでよ」
「…」
「ね?」
「…っち」
「又兵衛ちゃんいたら嬉しいなぁ」
「なんで」
「なんでも」
「訳ワカンねぇ」
「今はそれでいいの。ねぇ、又兵衛ちゃん」
「?」
「綺麗?」
「馬子にも衣装」
「言うと思った。」
「石田と結婚するの?」
「うん」
「有言実行すぎて怖い」
「又兵衛ちゃんの閻魔帳から名前消しておいてね」
「なんで!」
「元々私虐めてたからじゃない」
「…はいはいはい」
「ふふ」
「?」
「おかえりなさい」
「だから!」
「?」
「…」
「又兵衛ちゃん?」
「興が逸れた!帰る」
「待ってるよ」
「この変人が!」
「酷いなぁ。」
「…おい」
「ん?」
「おめでとう。…良かったな」
「!」
「何だよ」
「ありがとう」







からんころん








「…いいのか?」
「あ、小太郎。無事に帰れる様に手配してあげて」
「にしても、」
「同年代の幼馴染。治部と刑部はお兄さんだったし。暗に連れられてよく二人で遊んでたから」
「…」
「小太郎?」
「いや、もうそろそろか?」
「ん」
「綺麗だ」
「ありがとう」
「あの男には勿体無いな。」
「そう?私に治部は勿体無い気がするけど」
「そうか」
「小太郎」
「ん?」
「ありがとう」
「何の礼だ?」
「色々。」
「姫が居るから此処に武将が集って宴に興じられる」
「?」
「自分が稀有な存在であることに気がつけ。」
「???」
「…幸せに長生きしろ!」
「うん」

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52

「…ちちうえがもちをたべております!」
「そ、その様なことで驚くのでござるか?!」
「まー石田だからな。菓子食うか?」
「やれ、独眼竜。うちの坊にあまり甘い物を与えりゃれるな」
「そうで御座いますぞ!政宗様。」
「若様もダメだよ。うちの旦那も虫歯になって大変だったよー!」
「うちもだ」
「我は食べさすので精一杯よ。佐吉はまだで三成より食すから賢いかしこい」
「おい、若。こっち来い」
「うむ。巻き込まれると長いでござる」
「流石父兄会よ」
「うちは鶴の字だろなぁ」
「あれは…風魔に現を」
「はっ歯ぎしりが凄いでござる」
「西海の鬼が嫉妬の鬼だな」
「お、流石伊達の旦那!上手いこと言うぜ」
「嫉妬の鬼…」
「しばたどの?」
「なんでもございません」








「騒がしいなぁ」
「後で斬首しておきます」
「いい、いい。佐吉も楽しそうだ。柴田殿の妖の話が好きらしくてな。刑部が嫉妬していたぞ」
「そうですか」
「食べられるか?」
「あと、ひとつ」
「う、うん。そんな苦渋に満ちた顔をせずとも。」
「あと、ひとつ」
「緩々と食せばいい。どうせこのあとも宴なろう。いや、彼方はもうなっている。父上が乾杯しているし」
「…」
「歯ぎしりが…無理せずともよいぞ」
「その様な!!!」
「う、うん。」




餅と睨めっこしている三成を見ている。長い。とっとと食えとは流石に言えない。3日分くらいの量だからなぁ。だから小さいのを頼んだのにな。わざわざ大きいのにせずとも。いや、大きくなくて普通サイズにせずとも。



「あ」
「…」
「だ。大丈夫か?」
「あい」
「…」
「ごくん…う」
「顔が青いぞ!横になれ」
「ですが」
「膝を貸そうか?枕をとろうか」
「ひ、ざ?」
「衣装もきつい故別室で休むか?」
「膝をお借りいたします」
「ん。気持ち悪くなればすぐ言え。徳川殿」
「おっ!睦まじい…三成睨まないでくれ」
「これ、おとなしくしておれ。彼方は頼んだよ。あと水と桶を用意する様に言ってくれ」
「承知した。」
「ありがとう。」
「姫様」
「大事ないか?」
「はい」
「無理をしないで良かったのだぞ」
「ですが」
「?」
「姫様より、この心が小さいと思われるは甚だ」
「…」
「特に独眼竜などがそう」
「からかっただけだろ?にしても」
「姫様」
「そなたは誠愛しいな」
「私もで御座います」









からんころん





「う…」
「無理をするからよ」
「刑部」
「胃薬を飲んで奥へと行きしゃれ」
「だが、」
「宴は長い。一眠りすればよかろう。明日の婚礼に青い顔して出る気かえ」
「そうだな」
「姫様」
「皆勝手にしているしな」
「そうよ」
「刑部もあとは頼んだ」
「頼まれた」
「歩けるか?」
「ああ」
「ひひひ。本に睦まじい事よ」

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51

「ん…」
「起きたか?」
「また貴方は寝ていないのか?」
「横にはなっている。」
「明日には餅を食べるのだから。寝なさい」
「…姫」
「ん?」
「声が枯れているな」
「誰のせいだ」
「嬉しい、から」
「うん」
「…」
「早く来ぬのか」
「裸体で両手を広げるな。」
「何、そなたにしか見せんよ」
「当たり前だ」
「…三成の髪は綺麗だな」
「頭を抱きかかえるな」
「月光の様だ」
「…」
「ありがとう」
「何がだ?」
「私を妻にしてくれて」
「…」
「嫌なら今から酔っ払いのところへ行けばいいぞ」
「本気で言っているのか?」
「ん?」
「は、な、せ!」
「いや。痛い!」
「っ」
(手を離した!?)
「痛かったか?」
「んーん。」
「おい」
「今日はこのまま寝たいな」
「却下する。」
「じゃあもう少しだけ」
「…」
「三成?」
「お前こそ。嫌なら。今の。うちだぞ」
「え?」
「私より優しい男が向こうにはいる。真田も風魔も。」
「…」
「おい」
「…」
「…泣くな。すまない。私が言いすぎた」
「いや、すまない。私が言い出したのに。」
「手を緩めろ。」
「随分と嫌な気持ちだわ。ごめんなさい。三成」
「いや、私は」
「?」
「幼い頃より。お前以外妻に娶る気は無かった、から。」
「!」
「気にしていない」
「本当に」
「ん?」
「短気で意地悪で暴力振るうし私なんか歯牙にもかけない男だったのに」
「…」
「私もずっと貴方が好きだったから。不思議なものね」
「…そうなのか?」
「何が?」
「私を、好きと」
「ずっと言ってたでしょ?」
「童の戯言かと。」
「…竹中殿には言ったことない」
「そういえば、でも大嫌いと言われたぞ!」
「貴方が父上ばかりで私なんかどうでもいいみたいだったから」
「…」
「今もそう?」
「何時からか」
「?」
「天秤に乗るものが多くなった。秀吉様、半兵衛様。刑部。家康。初めて下賜された佐和山の城。左近。最近組した当主たち。これらと別に」
「三成?」
「お前と佐吉がいる。」
「どちらも大切で欠かすことができない。」
「うん」
「それが答えだ」
「貴方らしい」
「怒るか?」
「うんん。嬉しく思うし、誇らしい」
「そうか」
「私は普通の妻として貴方を支えられない」
「そんなことはなからわかったことだ。」
「こんな私を選んでくれてありがとう」
「私も、礼を言う」
「明日は何個食べさしてくれるのかしら」
「同じだけだ」
「3つ?」
「ああ」
「食べられる?」
「…死ぬ気で食べる」
「さよに頼んでちいさくしてもらったから」
「それは」
「大きさで如何が決まるものではないでしょ?」
「…」
「好きよ三成」
「私もだ」
「ずっと側にいてね」







からんころん






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50

「姫さん来た?」
「まだでござる」
「すっげぇcoolだろうぜ」
「食うる?」
「政宗様。勝家が混乱致しますゆえ」
「かっこいいってことか?独眼竜?」
「いい女という事だな」
「当たり前でございます!内大臣様は無二の女にて」
「褥を共にした男はいう事が違うねぇ」
「なっ!政宗殿!」
「…」
「風魔の!やっちゃって」
「ha!いいぜcoolなpartyと洒落込もうぜ」
「…」
「ふうまさま!ここにいたのですね。…なぜだてさまはおすわりになっていないのですか?」
「っちkittyか。何でもないぜ」
「若君は式に行かなかったのですか」
「はい。さなたさま。ながいぎしきなのでここでまつようにといわれました。」
「そうでしたか」
「さすけさまとふうまさまはにはうたげにでるようにとははうえにいわれています。にげてしまうのでてをつないでいるようにと」
「はいはいっと。本当に若様は顔は父親に似てるけど可愛いなぁ」
「ありがとうございます。ふうまさま?」
「…」
「なにもしないよ。お稚児趣味はないの!昔旦那もこんなのだったのに」
「それを言うなら政宗様もだ…」
「hey真田。飛び火する前に静かにしようぜ」
「承知」
「此奴はひめだったのだぞ」
「!?ちょうそかべさまがですか?!!」
「てめっ!…男と知らずに求婚して、ぎゃー!!!」
「見てはなりません。若君」
「しばたさまみえませぬ」
「にしても若はよく笑うよなぁ。父親は笑わねぇのに」
「そういえば」
「ん?」
「島が、石田殿の笑みを見れば死ぬという話があると言っていた」
「「「「「?!」」」」」
「ちちうえはわらいまする!」
「…」
「あ、風魔は見てるらしいよ」
「若君が憤慨しているぞ!」
「俺様見たのは斬首する時のにやりかなぁ…相手死んじまってる」
「?!」
「ちがいます。ちちうえはほほえみまする」
「「「「「?!?!!」」」」」
「ほら!」
「あ」
「本当だな」
「姫様もあの様に笑われまするのか」
「…限定よの」
「綺麗だねぇ」
「本当だな」
「似合いの二人って事だな」
「…」
「佐吉」
「父上!」
「走るな。」
「こけると言いたいらしい。風魔殿忝ない」
「…」
「ありがとう」
「助かった」





からんころん







「誠お美しい」
「真田殿。ありがとう」
「ほんとに。あのさぁ。若様の任務解いてくんない?」
「?!」
「いや、嫌だってことじゃなくてね」
「貴様…佐吉を泣かすとは」
「…」
「いや、凶王と伝説相手なの?!」
「後ろに竹中殿と父上。刑部もいるがな」
「だ、だってさ。俺様こんな大層な席に」
「真田殿!」
「佐助の悪い癖だ。姫様のご招待だ」
「だ、旦那」
「嫌ならいいが。いてくれると嬉しいよ」
「ん」
「にしても。みんな呑んでいるなぁ」
「祝いの席だからな!」
「三成」
「はい」
「してよかったな」
「はい」
「ちちうえさま」
「何だ?」
「ははうえさま?」
「ん?」
「っ!」
「可愛いなぁ。ほら父上の元へ行きなさい」
「ひひひひひ」
「姉様幸せそう」
「ほんになぁ」

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