忍者ブログ
変換なしの雑食夢

ran

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

53

「徳川とぉ、伊達とぉ。石田がいてぇ。婚礼で何日も飲んでるらしいしぃ。ここはチャンス到来?」



奇刃を持って天井に隠れると何故だか忍びがゴロゴロいて宴の席までたどり着けずにいる。ここは仕方がないと趣向を変えて花嫁惨殺にしてみようかと思案する。流石又兵衛様。天才



ここはなんにも変わってねぇなと思いながら離れの一室に向かうと白無垢に角隠しをした女が静かに座っていた。
顔は見えない。が、何処ぞの姫君だろう。恨むんなら彼奴らを怨みな。




「キシシシシシ!」
「?!」
「俺様の為に死んでくれよ」





天井から躍り出て奇刃を振り落とす。と角隠しから見えた顔に驚く。止められた刀に驚く。




「又兵衛ちゃん」
「姫?!」
「如何したの?」
「いや、それはこっちの台詞」
「…襲いかかった?」
「ちがっ!ここに石田の花嫁がいるから!!!…もしかして」
「うん私」
「…まじかよ」
「又兵衛ちゃん。」
「なんっすか?」
「おかえりなさい」
「帰ってこないっすよ」
「あら、私の結婚祝いは帰参かと」
「にっっっくき伊達の野郎と徳川の野郎がいるのに?!」
「うん。帰っておいでよ」
「…」
「ね?」
「…っち」
「又兵衛ちゃんいたら嬉しいなぁ」
「なんで」
「なんでも」
「訳ワカンねぇ」
「今はそれでいいの。ねぇ、又兵衛ちゃん」
「?」
「綺麗?」
「馬子にも衣装」
「言うと思った。」
「石田と結婚するの?」
「うん」
「有言実行すぎて怖い」
「又兵衛ちゃんの閻魔帳から名前消しておいてね」
「なんで!」
「元々私虐めてたからじゃない」
「…はいはいはい」
「ふふ」
「?」
「おかえりなさい」
「だから!」
「?」
「…」
「又兵衛ちゃん?」
「興が逸れた!帰る」
「待ってるよ」
「この変人が!」
「酷いなぁ。」
「…おい」
「ん?」
「おめでとう。…良かったな」
「!」
「何だよ」
「ありがとう」







からんころん








「…いいのか?」
「あ、小太郎。無事に帰れる様に手配してあげて」
「にしても、」
「同年代の幼馴染。治部と刑部はお兄さんだったし。暗に連れられてよく二人で遊んでたから」
「…」
「小太郎?」
「いや、もうそろそろか?」
「ん」
「綺麗だ」
「ありがとう」
「あの男には勿体無いな。」
「そう?私に治部は勿体無い気がするけど」
「そうか」
「小太郎」
「ん?」
「ありがとう」
「何の礼だ?」
「色々。」
「姫が居るから此処に武将が集って宴に興じられる」
「?」
「自分が稀有な存在であることに気がつけ。」
「???」
「…幸せに長生きしろ!」
「うん」

拍手

PR