忍者ブログ
変換なしの雑食夢

ran

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

51

「ん…」
「起きたか?」
「また貴方は寝ていないのか?」
「横にはなっている。」
「明日には餅を食べるのだから。寝なさい」
「…姫」
「ん?」
「声が枯れているな」
「誰のせいだ」
「嬉しい、から」
「うん」
「…」
「早く来ぬのか」
「裸体で両手を広げるな。」
「何、そなたにしか見せんよ」
「当たり前だ」
「…三成の髪は綺麗だな」
「頭を抱きかかえるな」
「月光の様だ」
「…」
「ありがとう」
「何がだ?」
「私を妻にしてくれて」
「…」
「嫌なら今から酔っ払いのところへ行けばいいぞ」
「本気で言っているのか?」
「ん?」
「は、な、せ!」
「いや。痛い!」
「っ」
(手を離した!?)
「痛かったか?」
「んーん。」
「おい」
「今日はこのまま寝たいな」
「却下する。」
「じゃあもう少しだけ」
「…」
「三成?」
「お前こそ。嫌なら。今の。うちだぞ」
「え?」
「私より優しい男が向こうにはいる。真田も風魔も。」
「…」
「おい」
「…」
「…泣くな。すまない。私が言いすぎた」
「いや、すまない。私が言い出したのに。」
「手を緩めろ。」
「随分と嫌な気持ちだわ。ごめんなさい。三成」
「いや、私は」
「?」
「幼い頃より。お前以外妻に娶る気は無かった、から。」
「!」
「気にしていない」
「本当に」
「ん?」
「短気で意地悪で暴力振るうし私なんか歯牙にもかけない男だったのに」
「…」
「私もずっと貴方が好きだったから。不思議なものね」
「…そうなのか?」
「何が?」
「私を、好きと」
「ずっと言ってたでしょ?」
「童の戯言かと。」
「…竹中殿には言ったことない」
「そういえば、でも大嫌いと言われたぞ!」
「貴方が父上ばかりで私なんかどうでもいいみたいだったから」
「…」
「今もそう?」
「何時からか」
「?」
「天秤に乗るものが多くなった。秀吉様、半兵衛様。刑部。家康。初めて下賜された佐和山の城。左近。最近組した当主たち。これらと別に」
「三成?」
「お前と佐吉がいる。」
「どちらも大切で欠かすことができない。」
「うん」
「それが答えだ」
「貴方らしい」
「怒るか?」
「うんん。嬉しく思うし、誇らしい」
「そうか」
「私は普通の妻として貴方を支えられない」
「そんなことはなからわかったことだ。」
「こんな私を選んでくれてありがとう」
「私も、礼を言う」
「明日は何個食べさしてくれるのかしら」
「同じだけだ」
「3つ?」
「ああ」
「食べられる?」
「…死ぬ気で食べる」
「さよに頼んでちいさくしてもらったから」
「それは」
「大きさで如何が決まるものではないでしょ?」
「…」
「好きよ三成」
「私もだ」
「ずっと側にいてね」







からんころん






拍手

PR