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変換なしの雑食夢

ran

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basara 片倉

「聞きたかったんだが」
「?」
「俺たちの子供は如何してる?」
「…」
「男か?」
「…」
「そうか。生まれてきていたら、立派な後継だったな。生きていたら3つくらいか?やんちゃ盛りだ。」
「…」
「…」
「?」
「いや、まさか俺にそんな顔をするとは」
「…」
「すまん。つい、嬉しくてだな」
「…」
「生きている間にこういう話ができていれば、よかったのにな」
「…」
「そういう顔をしないでくれ。やはり、笑った顔がよく似合う。」



そういうと彼女は困ったような顔をして手を取る。そして、掌につらつらと文字を綴る。


『解りますか?』
「ああ」
『沢山の供物、ありがとうございました。』
「届いたか?」
『貴方は、何故。私なのですが?』
「何故か。お前にしたら迷惑な話だな。」
「…」
「一言でいや、一目惚れだ。」
「?!」
「そう言ってただろう?」
『貴方ほどの方が…』
「どれほどの物かしらねぇがな。そうらしい」
『なら、一層。』
「ん?」
『嫌な殿方のままでいて欲しかった』
「お、い?」
『時間のようですね。』
「待て!」
『ゆっくりお休み下さい』




触れる野菊





「っ!」
「…流石というか。あと1日寝ていても不思議ないのに」
「あ?!」
「そろそろ見切りつけなさいな」
「…聞きたいことがある」
「何?」
「本当にあいつは」
「ふふふ」
「おい!」
「まぁ頑張って!」
「…」

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螢火 雑渡

きっと私は長くないから、と言ったのが仇だったのかもしれない。無理に無理を重ねたこの体はとっくに限界を超えていて、傷は治るどころか腐っていってしまうのだから頂けない。
高熱、激痛。痩せる腕。嘔気、水すら飲めなくなってしまった。

父上は馬鹿者と言ったきりいらっしゃらない。
私の体を気味悪がって侍女も寄り付かない。


一人で死ぬかと思いながら雑渡さんを思い出す。今頃忍術学園で遊んでいるのだろうな。学園祭と言っただろうか?思考も曖昧になってきた。うふふと笑う。
死ぬ時は一人がいい。じゃないと未練が残る。


「童戯に付き合ってくれてありがとう。」


そう言えば凄い音ともに障子が開いて、雑渡さんが現れる。と思ったら父上だった。


「水も飲まんか?」
「ええ」
「ひどい声だ」
「腐った体も嫌な臭いです」
「そうか」
「もう、お会いにならないと思っておりましたのに」
「父親だ。最後に言い残すことくらい聞く」
「では死んだらすぐに焼いてください」
「焼くのか?」
「ええ。で、捨ててくださいね」
「あれに合わさんつもりか」
「ええ。それと我が儘に付き合ってくれてありがとうと」
「わかった」
「あー…眠たいです」
「寝るな」
「今度は楽に生きたいなぁ」



螢火




「組頭は?」
「鬼気迫る感じたが…」
「山本さん」
「如何にもならんよ」
「…まさか姫が」
「塵一つ残さんとは、あの方らしい」
「ですが」
「言うな。影に戻るだけだ。」
「はい」

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basara 片倉

「反魂香?」
「会えるかどうか分からないけど。試してみる?」
「…ああ」
「なら次の満月。」


その日、通された部屋は静かで満月が静かに輝いている。
ふわりと薫香が其れなのだろうかと思いながら庭を見る。



ぼうっと光る其れを見かけた時条件反射で刀を持つ。
敵が、此処に迷い込んだことはないだろう。悲しいサガだと思いながら誰だと尋ねると、深淵の底から光とともに白いモノが浮き出てくる。ぞくりとする。哀しそうに立っているのは最後に見た彼女の姿だ。



「…」
「まっ!違う。」
「…」
「何か迷い込んだのかと思っただけだ」
「…」



そう言えばほうっとため息をつくものの近づくことはない。その距離が焦れったくてちかっいて良いかと尋ねる。無言で頭を横に降る。まぁそりゃそうか



「嫌われてたな。」
「…」
「…声が出ないのか?」
「…」
「そうか。お前さんに会えただけで十分だ。…愛してる」
「…」
「8歳のガキのお前を見た瞬間、こいつだと思ったのだがな。なんせ若かった。幼女趣味なんて頂けねぇって思ってたから冷たく当たっちまっていた。」
「…」
「なのにお前さんはどんどん綺麗になって行きやがるし。如何したものかと本気で考えた時にさっきの言葉を言えばよかったな。莫迦みてぇにお前が好きなのにガキみてぇに…すまねぇ。お前の言う通りだった」
「…」
「死んだと聞いた瞬間、頭ん中が真っ白になったよ。いつかわかってもらえると思っていたのが愚かだったと。姉上もあれから気落ちされてな。」
「…」
「お前の不信感の絶望も何もかも嫌なことは俺が与えてしまっていたな。もし、来世巡り会えたら、喜びと幸せだけでお前の人生を満たしてやりたい。」
「…」
「困った顔をしているな。俺が知っているのはそれと泣き顔と絶望に満ちた顔だけだな。」
「…」
「ああ、すまねぇ。」
「…」
「死んでもお前の手は暖かいな」
「…」
「触れてくれるか?嬉しいな。」
「…」
「ああ、お前の声が、きき、てぇ」





野菊と荊棘と反魂香






「あら、いい夢観れた?」
「目覚めがテメェじゃなければな」
「あの子には会えたのね」
「…まだ嫌われてるみてぇだがな」
「それでも会いたいんでしょう?」
「まだあるのか?」
「あと2回。まぁでも城は今頃びっくりしていることでしょうよ」
「?」
「貴方あのまま2日間寝てたのよ。」
「は?」
「覚悟があったらまたいらっしゃいな」
「次の満月の日にな」

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落乱 現パロ 蛍火 雑渡

現パロ



「高坂君はそのうち刺されると思う」
「…なに急に」
「いやだって。女取っ替え引っ替えは良くないよ。苦情いただいたし」
「陣左」
「すいませんでした!」
「え、いや。私に直角に曲げて謝られても。」
「お嬢様にご迷惑をおかけして…」
「あはっ。良いって。その代わり、刺されないようにね。身辺に気をつけて。」
「はいっ!」
「でもどうして知ってんの?嬢がそういうの知ってるってことは嬢の知り合い?」
「うんん。知らない子。大体私の知り合いで遊べるほど命知らずじゃないでしょ?」
「は…はい」
「ならどうして?」
「雑渡さんの身辺洗ってたの。おまけで教えてくれた。」


にこーと笑っているものの雑渡さんは冷や汗顔だし。同伴している高坂さんは蒼い顔だ。照星かな言われて。再びにこーと笑う。この顔が意味していることを即座に理解したのだろう。遊びですらないからねとしどろもどろ言われる。



「別に怒ってないよ。」
「嘘だね」
「照星さんも遊びですらないから安心しろって言ってくれたし。まぁ良いの。」
「あ、どこ行くの?」
「陣内さーん。これ奥さんに。」
「いつもすいません。」
「まー君とあっちゃんサイズ100って聞いてたから、ダメなら言ってくださいね」
「はい」
「嬢!」
「…」
「っ」
「今からどちらへ?」
「デートです」
「「は?」」
「お気をつけて。」
「行ってきまーす。」



蛍火



「嬢。」
「お待たせしました。」
「いや、待ってはいないが…あれはなんだ?」
「照星さんとデートって言ったら付いてきただけです。気になさらずに。」
「巻き込まないでほしいな。」
「あら、あの人をいたぶるの好きでしょ?」
「悪い女に成長したものだ」
「背伸びをした感は確かにあるわね。」
「ん?」
「いや、ね。太刀打ちできないだろうなーって」
「そうかな?大体遊びにすらならないと言っただろう?私の仕事を信用しないつもりかな?」
「いいえ。そうではないの。ただね。私が生まれた時から知っているのよあの人。妹とかそういうのが言い寄ってきたものだから否定できずにいるのかなぁって。なら」
「?」
「すごく可哀想じゃないですか。父の手前女遊びもできないのかもしれないし。」
「の割にはホステスの膝に堂々と寝っ転がってるが」
「押し倒さないでしょ?」
「ここで押し倒したら変態を超えた犯罪者だ」
「…まぁ。そうなんだけど。」
「心配せずとも彼方がベタ惚れだ」
「なら、良いけど」
(如何すれば殺せるだろう)
(雑渡さん)
(落ち着いてください)
(俺が!!!)

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螢火 雑渡

「…」
「あは?」
「何、照星。いくら可愛いって言ったってこれ、俺のだからね。」
「…タソガレドキ城、黄昏甚兵衛の姫君と聞いていたのだが?」
「如何にも。私が一の姫。お疑いですか?」
「…似ておらんからな」
「だからではありませんが、殺されかけましたわ。実父に。」
「は?」
「まぁ男であればそれはそれで大変だったのでしょうけど。ああいう人ですし。道中も危険だと言って雑渡さんが連れてきてくれた次第です。」
「…雑渡、さん?」
「何はともあれ、照星殿。」
「?」
「良いお声で。」
「は?」
「何どういう事!?浮気?」
「ふふふ。」
「きー!!!」
「煩い。で、何の用だ。」
「佐武殿は?」
「いきなり本丸に合わす…」
「照星!!!虎若が帰ってきたというのは本当か!!!」
「昌義殿」
「あは」
「いきなり本丸登場だね。」
「…」
「うわっ!危なっ!!!」



どんぱちして居る2人を無視して私は佐武殿の前に座り直す。タソガレドキの一の姫ですと言えば目つきが座る。成る程良い顔だわ。


「タソガレドキとは誼を繋がん」
「八名木の件でございますか?」
「ああいう輩は好かん」
「ならご安心を。もうこの世の何処を探しましても見つかりませんので」
「は?」
「あれを送ったのは私の失策。お陰で肩を持っていかれました。佐武の殿方ならここでこうは居れませぬな。」
「…」
「ご案じ召されますな。今日はお願いで参りました。」
「傘下には組せぬ。」
「如何して」
「何処にも属さぬ。それが我らの誇りだ」
「その誇りはいつか消えてしまう可能性があります。貴方ほどの方が知らぬとは言わせませぬよ。」
「福富屋か」
「如何にも。近い将来各城が部隊を持ちます。」
「技術は」
「新しい武器が入れば技術など言っておられませぬ。戦史を見ても刀が槍に変わり、弓となりました。種子島の次が現れぬとも限りません。」
「ぬ…」
「ですので私は私の城の戦時、こちらの陣営に必ずつくといって頂けるのなら今まで通りで良いと思っています。仕事を受けてもよし。但し我々の依頼を最優先にして頂く。此れだけです。見返りとして、最新の武器を提供します。」
「成る程」
「佐武殿?」
「必ず味方する保証はどうする?」
「…保証ですか?」
「…」
「貴方の誇りと私の誇りで十分でしょう?」
「口約束だが?」
「人質を取っても攻め入る時は攻め入る。逆に獅子身中の虫になりかねませんし。ある程度の行き来で保証しあえるのが一番です。後は、私が貴方に嫁ぎましょうか?」
「其れこそ獅子身中の虫だな。了解した。」
「…」
「相談してみよう。」
「色よい返事をお待ちしてます。」




螢火



「あ、照星殿」
「…」
「姫。」
「一室借りてます。いやぁ昌義殿は太っ腹だね。」
「…」
「雑渡さん?怒ってるの?」
「中年好き?」
「うんん。雑渡さん好き。妬いた?」
「ねじ切ろうかと思ったよ」
「んー?私を監禁してくれればうんって言ったのに」
「そうしたいけどみんな怒るもん」
「うふふ。」
「頭が痛くなるな」
「照星殿?」
「どちらが本当の顔がわからん」
「あら、今の照星殿の顔も銃を嗜まれている時の顔も全然違いますけど素敵ですよ」
「姫」
「雑渡さんは全部素敵。」
「後で覚えておいてよ」
「…尻に惹かれてるな。ロリコンめ」
「お前もだろ!ショタコン!!!」
「…伊作くんと伏木蔵君がいるお前に言われたくない!」
「…誰それ。」
「え?いや、そのね」
「尊!!!」
「ちょっと待って!!!おい尊奈門」
「…言う?言わない?」
「忍術学園の、組頭が、気に入っている」
「へーそう。ふーん」
「いや違う。違うから」
「…隠してたのが減点ね。尊。帰ります。支度を。組頭は忍術学園へでもお出かけください。」
「ちょと待ってって!」
「…」
「気になさらないでください。こういうの普通ですから」

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