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変換なしの雑食夢

ran

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49

「姫様!!!何処におられますか!姫様!!」
「あ、治部。」
「?!」
「城の増築の件だが」
「…姫様」
「ん?」
「わ、私で!よろしいのでしょうか?」
「城の普請は治部が最適かと思ったが?」
「は?」
「忙しいのなら他の。縄張りは暗も得意だから暗に頼もう」
「暗などにこの大阪城を触らせるわけにはいきません」
「いやだから…私がするとどうも質素になりすぎると怒られるだ。治部や」
「は!」
「やはりそなたが適任だ。頼めれるか?」
「当たり前でございます。姫様のお頼みとあらばこの三成。命にかえましても」
「いや、城の普請で命をかけられてもな」
「…では至急取り掛かります」
「頼んだよ。」
「…?!」
「?!?!!治部や!いきなり自分の頬を殴る何て如何した?」
「姫様」
「いや、すごく腫れて。おい、待っていろ。手拭いを冷やしてくる。」
「いえ!その姫様!お待ちくださいませ!!!」
「?」
「私の!」
「お、落ち着け。すごい形相になって…」
「妻になってください!!!」
「…」
「餅も私だけではなく。貴方にも食べて頂きたい」
「…」
「婚儀も。佐吉のことも。此れからも」
「あ、の」
「私のものだけになってくれ」
「…」
「…」
「…っ」
「姫様」
「無理は」
「しておりません」
「命令」
「ではありません」
「父上との縁繋ぎ」
「?!」
「今、気がついたのか?お前らしくもない」
「いえ、その」
「約束してくれ」
「はい」
「戦場で私より早く死なないでくれ」
「…」
「そなたが思っている以上に私は其方が大切だ」
「っ善処致します」
「ん」
「姫様も」
「?」
「もうお一人で苦しんだり泣いたりなさらないで下さい」
「…」
「私は貴方の力になりたいのです」
「ん。わかった」
「…私の妻になってくれ」
「喜んでお受けいたします」
「っ」
「じ、治部や治部!離してくれ。恥ずかしい!」
「やっと」
「?」
「やっと私だけのものになった」
(それを言うのは私の方だ。治部や)









からんころん








「…裳着の儀をして餅食って婚礼か。」
「当たり前だろ!」
「まぁせっかくですし。佐吉様も見たいですよね」
「はい。ははうえ」
「…言わされているな」
「かすてえらをくれるそうです」
「もので釣らないでくれ」
「でもほら」
「…」
「治部」
「そわそわしてる三成くんの楽しみを奪う気かい?楽しみなのは僕以上だよ」
「はぁ」
「姫様」
「見たいのか?」
「はい!!!」
(即答)
「それはそれは美しいお姿でございましょう」
「なら致すか」
「「!」」

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48

「さぁ婚儀をするよ」
「え?嫌ですよ」
「え?」
「何を今更どの口で」
「…」
「大体貴方が女を捨てて豊臣の人柱になれと仰ったんですよ。今更、どの口で」
「…君さ。もっと」
「それに」
「?」
「裳着の儀も済んでおりませんし。大体何処と何処の家を繋ぐというのです。」
「最初からそのつもりか!」
「はて、何のことやら」
「半兵衛…」
「!」
「落ち着いて話せ」
「…成人の女性が産んでいない佐吉が可哀想だと思わないのかな?」
「成人しているか否かは公式の書類でいくらでも改竄できます。大体貴方は豊臣の跡取りに難癖つけるつもりですか?」
「う」
「何より鬼を敵に回しますよ」
「…姉上かな」
「ふふふ」
「あ、姉上!!!」
「…落ち着け半兵衛。姫」
「はい」
「我もお前と三成の婚礼を見たい。何より、美しい母であり妻であることはこの豊臣において何の損失にならんと思うがな。」
「父上」
「無理に着飾れとは言わんが無理に着飾るなとも言わん。お前はお前らしくあればいい。人と人を橋渡し、力を行使するを厭わぬ。お前に勝てるものを探す方が難しいのは我だけではなく皆知っていることだ。それだけ女が美しい時期を着飾らず鍛錬を重ねていたのだから。もういい」
「…ですが」
「佐吉にお前と三成を父母と大手を振って呼ばしてやれ」
「…」
「あれは三成とお前によく似てる。いや、それ以上に辛抱強い。それは良くないことだということをお前自身が一番知っているはずだ」
「そう、ですね」
「婚儀をしろ。いいな」
「…はい」
「!今、はいって言ったね!」
「…父上の許しが得られるのなら。ただ」
「ん?」
「治部がよいと。思うのなら」
「何君。まだ疑っているのかい?」
「そういう訳ではないが、うん。無理はしたくない。」
「?」
「ずっと無理を聞いてくれたのだから。佐吉を産めたのも。治部は酷い男だがあれより優しい男を私は知らない」
「君から惚れ気を聞くとは。わかったよ。三成君には僕から聞いてみるよ。」
「ん」
「安心せよ」
「ええ」







からんころん






「…」
「やれ、三成」
「…だ、大丈夫かい?」
「ひひひ。鬼が茹で蛸よ。子まで成して初々しいことよの」
「ぎょ、刑部?これは夢か」
「そう来たんだね。夢でも幻でもないよ。如何する?」
「つ、謹んでお受け、致します」
「ん。用意は秀吉と僕がするから。」
「は、い」
「で、」
「は?」
「行ったらいいよ」
「申し訳ございません、半兵衛様」
「いいよ。ああ、行ってしまった」
「やれ佐吉」
「ははうえとちちうえがけっこんするのですか?」
「そうだよ」
「よかったのう。これで誰に憚ることなく父と呼べる」
「はい」
「こっちにおいで」
「はんべえさま」
「ん?」
「ぎょうぶさまのようにちちうえとははうえといっしょにいれますか?」
「そうよの」
「…」
((可愛い))

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47

「なあなあ。勝家」
「…何だ?」
「餅って何だと思う?」
「…」
「な、ん、で!そんな目で見るんだよ!!!」
「いや、餅を知らんのか?」
「知ってる!そういう意味じゃなくて」
「?」
「姫様が三成様に餅を食べさせたと言う話!」
「…効率的に栄養を吸収できる様に?」
「んー?」
「hey!何の話をしてんだぁ?」
「伊達氏」
「餅っス」
「…豊臣じゃあ餅すら食わせてもらえねぇのか?うちにくるか?」
「昨日散々飲み食いしたくせに!姫様に言いつけるっすよ」
「sorry。それは勘弁してくれ。」
「にしても…餅」
「三成様に餅」
「似合わん」
「似合わねぇな」
「…何の話だ?」
「姫様が三成様に餅を食べさせたと言う話。意味わかんねぇ」
「謎だ」
「…そいつは」
「左近!!!」
「げ」
「直接聞くのがいいだろう?」
「やめとけって!」
「?何の話だ???」
「石田氏」
「?」
「姫様から餅を頂いたと言う話の本質をご教授頂きたい」
「餅?年賀に頂くだろう!有難く食せばいい!!!」
「えー…そういうんじゃないんっすよ」
「?」
「そりゃ、三日餅だな」
「何だそれは?!」
「…何だか姫が可哀想になってきた」
「ひひひ。姫も知ってやっている。散々いびられた腹いせよはらいせ」
「ah…そういうことか」
「刑部!如何いうことか?」
「はて…何のことか?」
「…」
「教えてあげてくなさいよ」
「何々?何の話?」
「三日餅とは何だ?」
「何?姫様にもらったの?」
「三が日の餅ですか?猿飛氏」
「…え?凄いぶっ飛んだこと言ってるけど?」
「何なのだ!」
「えっえー…?もらった本人がこうなら姫さん浮かばれないなぁ」
「何?!」
「ひひひ。落窪物語を読ましゃれ」
「?」




からんころん







「ん?」
「如何した?」
「家康」
「ん?」
「三成が来る」
「え?」
「一瞬だけだが奇声が聞こえた。逃げるか?」
「いや…ははは」
「だな。城がこわれ…ん?」
「ヤッホー」
「佐助殿。何をした?」
「察しが良くて助かるよ。餅さ餅」
「?」
「餅はうまいなぁ」
「そういう話ではないのだろ?…餅?あっ左近か」
「ご名答!今それに柴田を加えて3人仲良く落窪物語を読んでるところ」
「ああ!そちらか」
「知っていたか?」
「一応な。既婚者だし」
「はぁ…竹中殿に付け入る隙を与えてしまった。」
「如何いうこと?」
「また女装だ、女ゴリラが着飾ったとか。馬子にも衣装とか散々言われるんだ。治部も治部だ。それとなく教えた時知っていたかのようにしていたのに」
「竹中殿は素直になれんのだ」
「ああ、ツンデレか」
「大体その本を指定したのは刑部だろう?」
「噂をすれば。刑部」
「何か用か?徳川」
「落窪物語」
「はて、何のことやら」
「妹の差し金か?」
「あれも白無垢を見たいと言っておったし佐吉も同じよ」
「裏切り者め。あれも直垂着るつもりか?」
「そんなこと気にしてないんじゃない?」
「三成らしいな」
「にしても。」
「ん?」
「知らぬ三成に如何して食べさせた?噛み切ろうし、あれがみつも食べるか?」
「それは年の功でな。さよが小さいのを用意してくれていた。丸呑み方式だな」
「よくつまらなかったものだ」
「流石さよさん!あの人結婚してるの?」
「先立たれたらしいがな。婚家に子を取られたらしく今は佐吉を猫可愛がりだ。如何した?」
「いやーねー。うちの大将がさぁ」
「…ひひひ。世にも恐ろしい夫婦よな」
「さて、それとなく聞いてみる。にしても」
「ひひひ」
「…静かだよね」
「あれのことだからそろそろ」
「あ!わしにも聞こえた」
「ひひひ」
「さて、と離れていろよ。」
「わしは逃げる」
「それが賢明よ」
「後で教えてくれよ!」
「俺様も逃げるわ」
「気をつけてな」
「…それ俺様のセリフ」
「こんな事でいちいちたじろいでいたらここではやっていけん!」






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46

「にしても」
「ん?」
「姫様と三成様の関係って何なんっすか?」
「佐吉の父と母だな。公では父の忠臣と上司の後継者」
「じゃなくて」
「?」
「夫婦とか!そういうの」
「婚儀はしておらん。私は何人でも男を選ばなければならない立場だし向こうも同じだ。私を嫌いになれば直ぐに正室でもなんでももらえる」
「…姫様冷たい」
「そうか?」
「三成様は姫様一筋っすよ」
「女の装いをすれば女装と言われ、女ゴリラと言われる私にか?」
「…」
「治部も私を見るより父上や竹中殿を見る目の方がよっぽど」
(否定できねぇ)
「白無垢着たくないんっすか?」
「興味がない」
「…そうっすか」
「如何した左近」
「いや、姫様は三成様を好きなのかと疑問に思っただけです」
「好きだな。」
「は?」
「私は治部が一番愛しいよ。それは変わらんさ」
「なら!婚儀を」
「それとこれとは別だ。それに」
「?」
「餅は食わせた」
「餅っすか?」
「ああ」
「?」
「意味を知りたいなら斬首覚悟で治部に聞くか」
「…」
「私を女ゴリラと罵りながら白無垢を着せようと算段を立ててそなたを人柱に立てた賢人に聞いてみろ」
「ばれてるんっすね」








からんころん









「姫様!」
「何だ治部。今日は道場で」
「私には貴方様しかおりませぬ。貴方様の代わりがどこにおりましょうか!」
「…はぁ。筒抜か」
「姫様」
「餅を食べただろう?」
「はい」
「それが私の出来る最大の操立てだ」
「っ」
「許しておくれ」
「姫様…」



「絶対諦めないよ」
「故に嫌われるのよ」

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「姉様…あら?」
「…すう」
「こんなところで」
「やれ如何…寝ておられるか?」
「お風邪を召してしまいますわ」
「ヌシは何を?」
「私の打掛をかけて差し上げているのです」
「左様か」
「文を置いておきます。吉継様。伯父上の元へ参りましょう」
「あいわかった」








今日の宴の時間をお伝えするため姫様の元へ参じると何故だか庭に人垣ができていて私の顔を見てそそくさと逃げて行く。如何いうことだと思いつつ開け放たれた障子から中を見ると艶やかな色に驚く。



文机に眠っている姫様が白梅が描かれた唐紅色の打掛を羽織っていらっしゃるのだから。一瞬息が止まった。何よりも美しく清廉である姫様は水墨画の様な凜とした美しさのある方だ。それが今。眼前にいらっしゃるのは美しく彩られ形作られた女性なのだ。この世のものとは思えないほどに美しく優雅な。





「ん…寝てしまっていたか」
「っ」
「治部?」
「あ、の。姫様」
「ん?ああ。妹が来ていたのか」





掠れた声。物憂げな表情に優美な仕草。
居た堪れなくて硬直していると苦笑される。





「すまないな。見苦しいところを見せた」
「は?」
「誰か。これを畳んでくれ。ああ、さよ。代わりにいつもの羽織を」
「っ」
「あら、姫様。如何したのです。この様な美しい打掛」
「妹がかけてくれたらしい。寝ていたのだな。」
「よくお似合いですのに」
「似合うものか。さてと」
「姫、様」
「すまないな。妹には私から言っておく。で」
「は、い」
「用件は?」
「宴の時間を」
「あ、ああ。そうか。ん、あいわかった」
「姫様」
「?如何した」
「あの様な打掛」
「大変見苦しくてすまんな。」
「その様な!」
「唐紅に白梅は妹の好きな意匠でな。懐かしい」
「姫様は?」
「私?」
「お召しに」
「心配せずとも着ないさ。」
「…そう、ですか」







からんころん 番外編








「三成様が?!色街???!!!!」
「とんと拗らしよって」
「相手の姐さん可哀想っすね。」
「致し方なかろうよ。仕事よシゴト」
「あれを仕事というんすか?」
「ひひひひひ」

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