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変換なしの雑食夢

ran

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48

「さぁ婚儀をするよ」
「え?嫌ですよ」
「え?」
「何を今更どの口で」
「…」
「大体貴方が女を捨てて豊臣の人柱になれと仰ったんですよ。今更、どの口で」
「…君さ。もっと」
「それに」
「?」
「裳着の儀も済んでおりませんし。大体何処と何処の家を繋ぐというのです。」
「最初からそのつもりか!」
「はて、何のことやら」
「半兵衛…」
「!」
「落ち着いて話せ」
「…成人の女性が産んでいない佐吉が可哀想だと思わないのかな?」
「成人しているか否かは公式の書類でいくらでも改竄できます。大体貴方は豊臣の跡取りに難癖つけるつもりですか?」
「う」
「何より鬼を敵に回しますよ」
「…姉上かな」
「ふふふ」
「あ、姉上!!!」
「…落ち着け半兵衛。姫」
「はい」
「我もお前と三成の婚礼を見たい。何より、美しい母であり妻であることはこの豊臣において何の損失にならんと思うがな。」
「父上」
「無理に着飾れとは言わんが無理に着飾るなとも言わん。お前はお前らしくあればいい。人と人を橋渡し、力を行使するを厭わぬ。お前に勝てるものを探す方が難しいのは我だけではなく皆知っていることだ。それだけ女が美しい時期を着飾らず鍛錬を重ねていたのだから。もういい」
「…ですが」
「佐吉にお前と三成を父母と大手を振って呼ばしてやれ」
「…」
「あれは三成とお前によく似てる。いや、それ以上に辛抱強い。それは良くないことだということをお前自身が一番知っているはずだ」
「そう、ですね」
「婚儀をしろ。いいな」
「…はい」
「!今、はいって言ったね!」
「…父上の許しが得られるのなら。ただ」
「ん?」
「治部がよいと。思うのなら」
「何君。まだ疑っているのかい?」
「そういう訳ではないが、うん。無理はしたくない。」
「?」
「ずっと無理を聞いてくれたのだから。佐吉を産めたのも。治部は酷い男だがあれより優しい男を私は知らない」
「君から惚れ気を聞くとは。わかったよ。三成君には僕から聞いてみるよ。」
「ん」
「安心せよ」
「ええ」







からんころん






「…」
「やれ、三成」
「…だ、大丈夫かい?」
「ひひひ。鬼が茹で蛸よ。子まで成して初々しいことよの」
「ぎょ、刑部?これは夢か」
「そう来たんだね。夢でも幻でもないよ。如何する?」
「つ、謹んでお受け、致します」
「ん。用意は秀吉と僕がするから。」
「は、い」
「で、」
「は?」
「行ったらいいよ」
「申し訳ございません、半兵衛様」
「いいよ。ああ、行ってしまった」
「やれ佐吉」
「ははうえとちちうえがけっこんするのですか?」
「そうだよ」
「よかったのう。これで誰に憚ることなく父と呼べる」
「はい」
「こっちにおいで」
「はんべえさま」
「ん?」
「ぎょうぶさまのようにちちうえとははうえといっしょにいれますか?」
「そうよの」
「…」
((可愛い))

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