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変換なしの雑食夢

ran

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ツンデれる三成 8

「おい」
「…」
「何だその顔は」
「いえ」
「お茶…淹れていたのか?」
「失礼します」
「ま、まて!」
「…何か?」
「何を怒っている?」
「怒ってませんよ。それだけですか?」
「いや…午後から暇か?」
「?」
「城下に」
「忙しいですから」
「な?!」
「では」
「っ!好きにしろ!貴様と行かなくても私は!!!」
「…」
「な、何だ?」
「どなたとでもお好きなように」
「?!」









腹立たしくなって部屋を飛び出す。何が嫁だ。最近妙に優しくなってきたから絆されそうになった。…絆されそう?ああ、危ない!危うく戦略にのるところだった!
あの後島様に聞くと恐ろしく美人なお公家様だったらしい。そりゃあ。結構な話な。私には関係ないけど!遊び女だったのだろう。遊び女に遊び女という馬鹿はいないはずだ。側室でも恐れ多いのだから仕方がない。奥方様ともめて、腹いせを私にする気だったのかもしれない!ああ、身の毛もよだつ。


『お前を嫁にしたいと思っている。』




忘れよう。ただと甘い話にはのってはならないと母が言っていた。今や遺言とかしたその言葉を薫陶として生きよう








「…何故だ」
「ひひひ」
「あの折は考えると言ったんだ!なのに…」
「やれ、ナメクジの様で鬱陶しい。」
「刑部!貴様は何か知らんか!!?」
「主が見合いをしたからよの?…しかしあれを見合いというのか?相手を見もせず座りもせず。断るという暴挙は些か。賢人は予想していた様故怒りはせなんだが。」
「当たり前だ!半兵衛様にもお伝えしてある。今回は断ってもしつこいから会ったまでだ!」
「そう取っておらぬのかもしれぬなぁ」
「は?」
「三成に遊ばれたと。そう思っておるのやもしれぬなぁ」
「何故だ!」
「そういうものよ。身分とか地位とかに疎い主にはわからぬ感情よな」
「…私はあれが好きだ」
「ん」
「でもいつも怪我をさせたり傷つけたりしか出来ん」
「そうよな」
「今はあの笑顔すら…」
「存外悪い状態ではないやもしれん」
「?」
「見合いのことをきちんと伝えよ。あれは器量が良い故引く手数多よの。正室としても側室としても」
「あれを側室として見るなど断じて許さない!」
「ひひひ。それをそのまま言えたらいいのになぁ」
「それが出来たら苦労はしない!」
「大谷様…」
「?!」
「噂をすれば、如何した」
「いえ…殿様は?」
「今横におる」
「如何した」
「(…)」
「少しお暇をいただきたいのです」
「は?」
「や、やれ。如何した?」
「そんな大した話ではなくて…本の半と」
「許さん!」
「み、三成!」
「な、何故!貴様に暇をやらなければならん!働け!!!」
「…」
「辞めることは…ん?」
「もういいです」
「おい!半年も休む理由を言え!」
「半刻です!やはりあなたは!!!」
「おい」
「っ!もういいです!!」
「ま、待て!」
「っ?!抱きつかないで!!!」
「刑部さーん。三成様に…あれ?」
「島様!助けて!!!」
「左近…」
「ひっ!」
「あまり無体はなさるなよ。やれ、左近」
「はひっ!」






ツンデれる三成 8






「すまない」
「…裏が忙しいから城下にいらっしゃったのなら手伝おうと」
「すまない…泣くな」
「私は…殿様の玩具ではないのです」
「当たり前だ!私が、短慮なばかりに」
「新しい奥方様と!仲良くすればいいんです!!!」
「ん?」
「絶対移動させてもらいます」
「おい」
「何ですか!…何で笑っているのですか!!!」
「嫉妬か!」
「何で!」
「いないものに嫉妬するな…」
「お公家様の!!!」
「…いたか?」
「居ましたよ!この間城下に行った帰り!」
「…」
「まさか?!」
「居た様な…」
「…あなたという人は!」
「まぁ、いい」
「何が、良いんですか」
「気にするな」
「う…」
「(つい抱きしめたが…如何したものだ。後ろからだから顔がわからん!)」
「…恥ずかしい」
「ん?」
「…」
「私のものに早くなれ」
「怒鳴るから嫌です」
「まだ言うか!」
「ほら」
「ぐ…」
「殿様も物好きですね」
「如何いう意味だ」
「婢女で取り柄ないですよ」
「婢女だろうが公家だろうが関係ない。貴様だから嫁にしたい」
「…」
「こちらを向け」
「っ!」
「?!」
「見ないでください」
「(…顔が真っ赤?!)あ、ああ」
「…」
「(こいつがすり寄ってきただと!?)」
「絆されそう…」
「何!絆されろ!良いな!!!」
「はぁ…」

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ツンデれる三成 7

城下に今います。横は殿様です。




「おい」
「はい?」
「これは如何だ?」
「嫌ですよ。そんな装飾の多い」
「…ではこちらは?」
「装飾が多いですって!」
「…」
「?」
「よく似合うぞ」
「…婢女をからかわないで下さい」
「な?!からかってなど」
「んー…どちらにしようかな?」
「此方は」
「わっ…殿様が選んだとは思えませんね」
「お前の傾向と対策がわかった」
「ああ!ちょっと」
「代金は置いておく」
「毎度」
「ちょっ?!」
「次へ行くぞ!」
「待って下さい!」
「…」
「…なんですかその手」
「はぐれる」
「は?」
「手を出せ」
「い、嫌ですよ」
「…」
「わっ!?と、殿様?!」
「佐吉だ」
「は?」
「領民が驚く」
「…佐吉様」
「何だ?」
「歩くのいつもはもっと早いですよね」
「貴様に合わせている。」
「…」
「見たいものがあれば…如何した?」
「何か変なもの食べたのですか?」
「如何いう意味だ?!」
「いえ、何倍も普通で。お優しいので」
「…私はいつも通りだが?」
「…」
「何だその顔は?!」
「いえ…あ」
「?」
「殿様」
「佐吉だ!此処の鳥頭!」
「…通常運転ですね」
「で、反物が如何した」
「この色似合いそうですね」
「は?」
「あー…でももっと濃いほうが良いかな?」
「おい」
「これより濃い色…ああ。」
「っ?!」
「お似合いになる」
「貴様が縫うのか」
「今着ている奴もそうですよ」
「違う!そのだ」
「?」
「その間は間違いなく私の側にいるな」
「…離職届け受理してくださるのですか?!」
「違う!」
「まぁ。大谷様の心労軽減のため出仕はいたしますよ」
「そうか」
「…嬉しそうですね」
「ああ」
「素直?!」
「私は貴様を嫁にしたいと思っているからな」




あれ本気だったんですかと驚けば冗談で言えるか!と怒られる。た、確かに。冷静に考えればその通りだ。ただ、身分も違えば立場も違う。何よりこの人の暴言は舌筆に尽きるし、暴力は死に至る。そんな所に嫁ぎたくはない





「…遊び女なら」
「そんな女なら無理矢理押し倒している」
「…外道!」
「お前がそんなものなら…客を取るのなら。」
「何妄想で怒っているんですか」
「…すまん」
「暴力夫は嫌ですよ」
「ぐ…貴様が私の妻になるのなら絶対にしない」
「ならなかったらするつもりですか?!」
「したくはないが…わからん」
「あきれた!」
「嫁に来い」
「些かしつこい」
「貴様が思っている以上に本気なのだ」
「…」
「?」
「きちんと考えてみます」
「!」





ツンデれる三成 7








「ただいま帰りました」
「やれ、ご苦労ごくろう。三成は?」
「左近様に呼ばれていましたよ」
「ああ、賢人が縁談を持ってきよったからなぁ」
「は?」
「如何した?」
「縁談ですか?」
「気になるか?」
「…」
「…やれ」
「やっぱり」
「何がやっぱりか?またしゃれ!やれ」

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ツンデれる三成 6

「殿様は?」
「今軍議中だよ」
「…」
「如何したの?」
「これをお渡し下さい」
「?」
「開けたらわかりますから」




そう言って手渡した手紙を殿様が読むのはきっと夕刻だろう。そう思案しながら私は裏門から出て行く。読む頃には帰ってきているけどなぁと木戸を開けるとすごい勢いで取り押さえられた。「逃げいでー!!」と皆目見当がつかない叫び声は城下に買い物に行くが脱走に勘違いされたと知る。結果、あっという間に殿様のお耳に入って私は今、大谷様の部屋にいる。





「…」
「やれ、入る…ぬしはもうちと愛らしいはずよの」
「大谷様!」
「ひひひ。如何した?主が脱走とは」
「城下へ買い物です」
「左様か…まぁそう書いておったなぁ」
「殿様にボロボロにされた日用品を買いに行くだけで…羽交い締めにされるとは思いませんでした」
「皆必死なのよ。それともう少ししたら三成が来る故」
「…」
「我とてぬしの置かれた境遇は可哀想に思うが…諦めよ」
「息が詰まるのです」
「ん?」
「此処最近暇があればちょろちょろと!目障り以外の何ものでもないのに!その上…此処より離れると煩くて!」
「…すまぬ。」
「休日に壊されたものを買いに行こうと城下に行こうとすれば殺さんばかりで!買ってやっただろう!って!!!!私はあんな高価で効率性の悪いものは要らない!」
「落ち着きゃれ!」
「大体!」
「?」
「脱走される様なことするのがいけないとわからないのですか!」
「…主が怒るのも無理はないが、三成は主が本に心配なのよ」
「心配する人は寝込んでいるものの部屋で刀を振り回しません!」
「…正論すぎて返せぬなぁ」





そういうと大谷様は少し思案してお茶を飲む。この方が悪いわけではない。この方が唯一の善意なのに!と思っていたらけたたましい音共に諸悪の根源が入ってくる。





「貴様!!!!裏切るのか!!!!」
「やれ、三成」
「奥座敷に繋げ!」
「は?」
「そうすれば…おい如何した?」
「もう死ぬ」
「は?」
「奥座敷に繋がれるくらいなら!此処で叩き切ってください!!!」
「な、何を!」
「手紙を読ましゃれ。主が壊したものを城下に買いに行こうとしただけよ」
「…」
「本にぬしは…やれ死ぬなどいわしゃるな。」
「大谷様ぁ」
「主が心配故に申したのよ。なぁ」
「違います!私が何処ぞに通じていると…だから!」
「違う!」
「心配なら座敷牢なんて言いません!そこで拷問にかけて嬲り殺す気でございましょう!!!」
「き、貴様を傷つけたいものか!」
「刀でも木刀でも傷つけた人の言うことなど!当てにできません!!!」
「ぐ…」
「正論よな」
「買い揃えたはずだ!」
「あんな高価で使い勝手の悪いものなんて要りません!」
「なっ?!」
「大体あの拵えは奥方様になる様な方の拵えです」
「そ、そうだ!」
「?」
「きききききききききき貴様が!なれば良い!!!!!!」
(よう言うた!)
「絶対に嫌です!」
「は?」
「な、何故よ!」
「監禁拷問するための口実に結婚を使うだなんて!」
「な?!」
「お、落ち着きゃれ!」
「そんな人とは思いませんでした!失礼します!」
「お、おい!待て!!!話は終わっていない!」
「もう話したいとも思いません!ついてこないで!!!!!!!」







ツンデれる三成 6






「…」
「おい、これは如何だ?」
「いりません」
「これは」
「おじさんこれ、頂戴」
「な?!」
「はいよ。」
「はい、お代」
「私が!」
「結構です」
「ぐ…」

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ツンデれる三成 5

「…誰もいないな。…入るぞ」
「すぅ」
「寝てるのか?…だから誰もいないのか。」
「…ん」
「?!」
「すぅ」
「…寝言か。(まだ熱も高いな。汗が酷い。ついている奴に言って着物を着替えさせないと)」
「…ち、うえ」
「?」
「母上」
「魘されているのか?」
「死な、ないで」
「(そう言えば両親や家を戦で失ったと言っていたな)」
「私を、一人にしないで…」
「心配ない。…手を取るぞ。決して疚しい心があった訳ではないからな。私がお前の傍に居る。刑部も居る。決してお前を孤独にしない。だから…泣くな」
「…」
「お前の泣き顔は私の心を傷付ける。だから見たくない…起きたの、か」
「…」
「(寝惚けているな)心配ない。側にいる。寝ろ」
「…いちた」
「!」
「会いたかった、一太」
「?!!!?!?!?」









目を覚ましたら泣いていたのに気がつく。父も母も…一太ももう居ない。やっぱり夢だったかと思いながら涙を拭っていると起きたの?という同僚の声が聞こえる。ただ、笑っている顔はどこかぎこちなくて引きつっているようにも見える。如何したのと言いたいが声は出ない。すると刑部様が来たらしく同僚は何やら話して出て行ってしまった。刑部様は窒息死寸前だ。




『何を笑っているのですか?』
「ひひひぃ!」




笑ってこちらを見てくれないので私は仕方なく彼らの視線と先を見る。




見るのではなかった。






「や、やれ。ぬしの部屋は台風でも通過したか?」
「…」
「ひひひぃ!」
『笑いすぎです』
「いやしかし。いなくなったと探していたら主のところに忍び込んでいたとは…ひひひ。艶っぽい話にもならず部屋を切り刻むのは本に三成らしい。ぬしに気づかれずな」
「…私の給金は幾らくらいになるのでしょうか?」
「ん?」
「他家へ給仕いたします。」
「其処が滅びるわ」
「はぁ。熱があがります」
「そうよなぁ。して」
「おい!!!!!!」





小気味のいい音を立てて殿様が現れる。言いたいことはごまんとある殿様はかなり憤慨しな様子で刑部様にまくし立てている。本当に他家へ給仕したい。



「本にお主は待つことが出来ぬな」
「早く聞け!」
「…自分できかしゃれ」
「…」
「…」
「お、い」
「はい」
「一太は誰だ」
「一太?」
「…ああ」
「………何故、殿様が知っているのですか?」
「ん?」
「殿様には関係がありません」
「っ!」
「一太の事を知る為にこの様な事をなさったのですか?」
「は、いや!違…」
「やっぱり出て行きます!!!」
「ま、待て!熱が上がる!」
「何処ぞで死に絶えたとしてももうここには帰りません!」
「寝ていろ!私が悪かった!」
「殿様なんて大嫌い!!!!!!!」
「!????!?!???!!」
「当たり前よなぁ。」








ツンデれる三成 5






「まぁ怒られるな」
「…殆ど支給品ですので別にいいのですが」
「我とて主がいなくなるのは寂しいさみしい」
「!」
「老い先短い我の願いよ」
「…刑部様、殿様と確か同じ年の生まれでしたよね」
「ひひひ」
「…」
「にしても三成が悋気とは。随分と人らしい」
「悋気って…」
「にして一太とは何処ぞの馬の骨か」
「?」
「我とて妹然の主が良からぬ輩に手がわれるのは些か…事と次第によっては相手を…」
「飼い犬です」
「人か?」
「飼い犬が人の訳ありません。犬です。しかも雌。適当でズボラな父が一太とつけてしまったのでそれ以外反応しなかったらしく…」
「…」
「何か?」
「存外ぬしも大変よ」

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