ツンデれる三成 8 ツンデれる三成 2016年05月10日 「おい」「…」「何だその顔は」「いえ」「お茶…淹れていたのか?」「失礼します」「ま、まて!」「…何か?」「何を怒っている?」「怒ってませんよ。それだけですか?」「いや…午後から暇か?」「?」「城下に」「忙しいですから」「な?!」「では」「っ!好きにしろ!貴様と行かなくても私は!!!」「…」「な、何だ?」「どなたとでもお好きなように」「?!」腹立たしくなって部屋を飛び出す。何が嫁だ。最近妙に優しくなってきたから絆されそうになった。…絆されそう?ああ、危ない!危うく戦略にのるところだった!あの後島様に聞くと恐ろしく美人なお公家様だったらしい。そりゃあ。結構な話な。私には関係ないけど!遊び女だったのだろう。遊び女に遊び女という馬鹿はいないはずだ。側室でも恐れ多いのだから仕方がない。奥方様ともめて、腹いせを私にする気だったのかもしれない!ああ、身の毛もよだつ。『お前を嫁にしたいと思っている。』忘れよう。ただと甘い話にはのってはならないと母が言っていた。今や遺言とかしたその言葉を薫陶として生きよう「…何故だ」「ひひひ」「あの折は考えると言ったんだ!なのに…」「やれ、ナメクジの様で鬱陶しい。」「刑部!貴様は何か知らんか!!?」「主が見合いをしたからよの?…しかしあれを見合いというのか?相手を見もせず座りもせず。断るという暴挙は些か。賢人は予想していた様故怒りはせなんだが。」「当たり前だ!半兵衛様にもお伝えしてある。今回は断ってもしつこいから会ったまでだ!」「そう取っておらぬのかもしれぬなぁ」「は?」「三成に遊ばれたと。そう思っておるのやもしれぬなぁ」「何故だ!」「そういうものよ。身分とか地位とかに疎い主にはわからぬ感情よな」「…私はあれが好きだ」「ん」「でもいつも怪我をさせたり傷つけたりしか出来ん」「そうよな」「今はあの笑顔すら…」「存外悪い状態ではないやもしれん」「?」「見合いのことをきちんと伝えよ。あれは器量が良い故引く手数多よの。正室としても側室としても」「あれを側室として見るなど断じて許さない!」「ひひひ。それをそのまま言えたらいいのになぁ」「それが出来たら苦労はしない!」「大谷様…」「?!」「噂をすれば、如何した」「いえ…殿様は?」「今横におる」「如何した」「(…)」「少しお暇をいただきたいのです」「は?」「や、やれ。如何した?」「そんな大した話ではなくて…本の半と」「許さん!」「み、三成!」「な、何故!貴様に暇をやらなければならん!働け!!!」「…」「辞めることは…ん?」「もういいです」「おい!半年も休む理由を言え!」「半刻です!やはりあなたは!!!」「おい」「っ!もういいです!!」「ま、待て!」「っ?!抱きつかないで!!!」「刑部さーん。三成様に…あれ?」「島様!助けて!!!」「左近…」「ひっ!」「あまり無体はなさるなよ。やれ、左近」「はひっ!」ツンデれる三成 8「すまない」「…裏が忙しいから城下にいらっしゃったのなら手伝おうと」「すまない…泣くな」「私は…殿様の玩具ではないのです」「当たり前だ!私が、短慮なばかりに」「新しい奥方様と!仲良くすればいいんです!!!」「ん?」「絶対移動させてもらいます」「おい」「何ですか!…何で笑っているのですか!!!」「嫉妬か!」「何で!」「いないものに嫉妬するな…」「お公家様の!!!」「…いたか?」「居ましたよ!この間城下に行った帰り!」「…」「まさか?!」「居た様な…」「…あなたという人は!」「まぁ、いい」「何が、良いんですか」「気にするな」「う…」「(つい抱きしめたが…如何したものだ。後ろからだから顔がわからん!)」「…恥ずかしい」「ん?」「…」「私のものに早くなれ」「怒鳴るから嫌です」「まだ言うか!」「ほら」「ぐ…」「殿様も物好きですね」「如何いう意味だ」「婢女で取り柄ないですよ」「婢女だろうが公家だろうが関係ない。貴様だから嫁にしたい」「…」「こちらを向け」「っ!」「?!」「見ないでください」「(…顔が真っ赤?!)あ、ああ」「…」「(こいつがすり寄ってきただと!?)」「絆されそう…」「何!絆されろ!良いな!!!」「はぁ…」 PR