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変換なしの雑食夢

ran

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ツンデれる三成 6

「殿様は?」
「今軍議中だよ」
「…」
「如何したの?」
「これをお渡し下さい」
「?」
「開けたらわかりますから」




そう言って手渡した手紙を殿様が読むのはきっと夕刻だろう。そう思案しながら私は裏門から出て行く。読む頃には帰ってきているけどなぁと木戸を開けるとすごい勢いで取り押さえられた。「逃げいでー!!」と皆目見当がつかない叫び声は城下に買い物に行くが脱走に勘違いされたと知る。結果、あっという間に殿様のお耳に入って私は今、大谷様の部屋にいる。





「…」
「やれ、入る…ぬしはもうちと愛らしいはずよの」
「大谷様!」
「ひひひ。如何した?主が脱走とは」
「城下へ買い物です」
「左様か…まぁそう書いておったなぁ」
「殿様にボロボロにされた日用品を買いに行くだけで…羽交い締めにされるとは思いませんでした」
「皆必死なのよ。それともう少ししたら三成が来る故」
「…」
「我とてぬしの置かれた境遇は可哀想に思うが…諦めよ」
「息が詰まるのです」
「ん?」
「此処最近暇があればちょろちょろと!目障り以外の何ものでもないのに!その上…此処より離れると煩くて!」
「…すまぬ。」
「休日に壊されたものを買いに行こうと城下に行こうとすれば殺さんばかりで!買ってやっただろう!って!!!!私はあんな高価で効率性の悪いものは要らない!」
「落ち着きゃれ!」
「大体!」
「?」
「脱走される様なことするのがいけないとわからないのですか!」
「…主が怒るのも無理はないが、三成は主が本に心配なのよ」
「心配する人は寝込んでいるものの部屋で刀を振り回しません!」
「…正論すぎて返せぬなぁ」





そういうと大谷様は少し思案してお茶を飲む。この方が悪いわけではない。この方が唯一の善意なのに!と思っていたらけたたましい音共に諸悪の根源が入ってくる。





「貴様!!!!裏切るのか!!!!」
「やれ、三成」
「奥座敷に繋げ!」
「は?」
「そうすれば…おい如何した?」
「もう死ぬ」
「は?」
「奥座敷に繋がれるくらいなら!此処で叩き切ってください!!!」
「な、何を!」
「手紙を読ましゃれ。主が壊したものを城下に買いに行こうとしただけよ」
「…」
「本にぬしは…やれ死ぬなどいわしゃるな。」
「大谷様ぁ」
「主が心配故に申したのよ。なぁ」
「違います!私が何処ぞに通じていると…だから!」
「違う!」
「心配なら座敷牢なんて言いません!そこで拷問にかけて嬲り殺す気でございましょう!!!」
「き、貴様を傷つけたいものか!」
「刀でも木刀でも傷つけた人の言うことなど!当てにできません!!!」
「ぐ…」
「正論よな」
「買い揃えたはずだ!」
「あんな高価で使い勝手の悪いものなんて要りません!」
「なっ?!」
「大体あの拵えは奥方様になる様な方の拵えです」
「そ、そうだ!」
「?」
「きききききききききき貴様が!なれば良い!!!!!!」
(よう言うた!)
「絶対に嫌です!」
「は?」
「な、何故よ!」
「監禁拷問するための口実に結婚を使うだなんて!」
「な?!」
「お、落ち着きゃれ!」
「そんな人とは思いませんでした!失礼します!」
「お、おい!待て!!!話は終わっていない!」
「もう話したいとも思いません!ついてこないで!!!!!!!」







ツンデれる三成 6






「…」
「おい、これは如何だ?」
「いりません」
「これは」
「おじさんこれ、頂戴」
「な?!」
「はいよ。」
「はい、お代」
「私が!」
「結構です」
「ぐ…」

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