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変換なしの雑食夢

ran

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21

山を下りて取り囲まれる。その旗印を見て途方に暮れた。大一大万大吉。此処まで手が回ったか。まぁ、何とかなろうなと高を括る。石田殿と島殿さえ居なければ騙し切れるし、駄目なら押し通せる。



「いたー!!!」
「島殿」
「マジ?!姫様!やっと見つけた!」
「石田殿の執念を感じるなぁ。皆息災か?」
「はい。って!姫様棒術得意なの俺聞いていない!!!」
「ん?」
「ってー!」
「島殿よ。其方が私に徒手術で勝てると?」
「ですよねー。」
「大体」
「左近ーーーーー!!!」
「っち」
「三成様!姫様っス!」
「島殿よ。謀ったな!!!」
「くっ首!!?死ぬー!!!」
「左近貴様。誰の許しを得て姫様に」
「三成様!よく見てください!!!俺殺されかけてます!!!」
「よく、高禄とは言え、仕官したな」
「哀れに思うのなら離れてください!」
「…」
「姫様?!」
「左近ーーーーー!!!」




とりあえず、島殿を投げつけて森へ入る。平地では不利だ。あのスピードで追いかけられたらひとたまりもないと思いながら獣道を走ると、大谷殿の乱波が邪魔をする。こいつらと思いながら平地へ誘導されるものかと奥へとかけるのだが、この道は宜しくない。




「姫様!!!」
「石田殿!来るな」




山と山との間。木の生えない場所に出る。抜かったと舌打ちしたものの気が付けば、髪を掴まれる。この男!!!!!



「痛いわっ!!!」
「っ?!」
「首が欲しいか!髪が邪魔なら切ってやる!」
「お、お待ちくださっ?!ああっ!!!」
「この髪を持って私は尼になって死んだと伝えよ!」
「御髪を…何と」
「何が髪だ。掴みよって。乱取りの下人か主は。もう追うな!」
「…」
「ほって置いてくれ…おい、何をする!!!」
「帰城致します。」
「嫌と言ってるだろう!」
「2年お探ししていました」
「…」
「皆心配しています」
「何処がだ。」
「姫様」
「父も竹中殿も私を父の代わりであり優秀な子を産む道具にしか見ておらぬ。現にその様な言を今までなんどももらった」
「…」
「豊臣の良き武将の種を貰えと。家と家をつなぎ、栄盛り立てよと。」
「っ!!!暴れないで下さい」
「離せっ!お前も一緒ではないか!父の為に一途に生きるのはいいが私を巻き込むな!!!」
「姫様!!!」
「もう、棄て置いてくれ!!!」
「なりませぬ。おい、乱波!」
「嫌だ!やめっん!んー!!!」
「お飲みくださいませ」
「んー!んーーー!!!!!」
「石田様お離しなさいますな」
「無論だ」
「んぐ…何をのま、せ」
「寝ていて下さいませ。すぐに着きます」
「お前、など」
「姫様?」
「嫌いだ、石田殿」
「…」
「…だい、きらい」





からんころん







目を覚ますと見慣れぬ天井で驚く。
目眩がする。昔より眠り薬は苦手で思いながら立ち上がる。服装は逃げ回っていた時のままで絹の寝具に似合わないな苦笑する。髪は随分と短くなった。切り揃えなくてはならないなと頭を撫でる。



「姫様」
「…誰だ?」
「石田家家中のものです」
「入るな」
「ですが」
「…」
「お召し物を…それでは余りにも」
「みつぼらしいか?」
「いえ」
「ここと私が合わぬのだよ。山の草は街で育たぬ。故に私を帰してくれ」
「それは」
「あと御城主に」
「?」
「私の首を落とす前にちと休まれよと。痩せすぎだ。」
「御自身でお伝えください。私たちの言を信じる方ではありません。」
「そうか。ならいい」

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