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変換なしの雑食夢

ran

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2

「当たり前の事だけど」
「如何した?」
「治部が逃げてしまう」
「…」
「私の寝ぼけは達が悪いのを重々承知しておるから、あの2人のいないところで休んでいたのに」
「やれ、我のせいになさるな」
「一層刑部。」
「?」
「私と」
「我には過ぎた許嫁がおる」
「私の妹ではないか!私を出汁にして手に入れた恩を忘れたのか?」
「さて、なんの事か。大体姫も姫よ。三成を好いておるのなら」
「…あれに告白でもしてみろ。伯父…いや父上の為に嫌でも結婚するだろう」
「そこまで馬鹿ではあるまい」
「…そう思うか?」
「う…ぬぅ」
「家康も家康でだな。面倒くさい。」
「面倒くさい?」


私の侍女にと言った瞬間に引き笑いをされる。仕方がない。何を好んで男の様な女を選ぶものか。刑部の許嫁である私の実妹は1年しか離れておらず外見はほぼ同じだ。中身が正反対なだけだがと自嘲する。花や蝶の華やかさと月影の儚さを持ち合わせた彼女は昔から引く手数多だ。それに引き換え、獅子の様に雄々しく日輪の様に苛烈と評された私は従兄弟を抑えて豊臣の養女…いや、養子となった訳だ。
どうしたものかと思う。先程も軍師殿に「豊臣は君の力にかかっているよ」と笑顔で言われた。伯父上の様に投げては捨てるというのが出来てしまうとなるとそう言われても仕方がない。すごくキラキラした目で見られるのだから嫌とも言えず。この苦悩を刑部は笑いながらいつも聞くのだ。出汁の礼として。



「いや、我も初めて見た瞬間少しひいたわ」
「…そりゃそうでしょう。伯父上並みのゴリラの力なんて」
「人を投げ飛ばすというより掴んでは捨てだからのう」
「そんな才能いらなかったのに」
「あれで引かぬのは三成とあれくらいだろう」
「だから、治部は私ではなくて伯父上に似た私が好きなのだよ」
「悩ましいなぁ。だか、姫よ」
「ん?」
「それはそれで良いではないか。あの三成と番いたいという獣は中々おらぬし」
「本心が出たな、刑部。私はゴリラではない」
「見た目はほんに良いからの。母御に感謝しりゃれ」
「はぁ」




からんころん





「姫様は私の事など歯牙にはかけんはずだ」
「なぜ、そう思う?」
「彼の方の崇高さは…まて、家康。なぜお前にその様な事を言わねばいけないのだ!!!」
「いやぁ〜。このあいだの一件でさ、お沙耶さんが気にしててな」
「姫の侍女が?」
「良い縁談もなく途方に暮れているらしいからな、姫の周りは」
「縁談?」
「ああ。そろそろ世継ぎも必要だろうし。」
「…姫が、結婚?」
「以前半兵衛殿にも頼まれていたから…どうかと思ってだな」
「…」
「いや、まて。何をする気だ?」
「殲滅してやるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「だ、誰をだ?!」
「…」
「?」
「貴様だ!!!」
「なっ何でだよ?!」




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