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変換なしの雑食夢

ran

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05

「姫様、お加減が」
「いや、何。疲れだ」
「月の物もございます。普通なれば2.3日お休みになるものでございます」
「無理だろなぁ」
「…わかっておりますが」
「仕方がない。父上も軍師殿も男な上ご結婚もまだだからな。知っていても経験がないとな」
「元々姫様は重いたちなのでございますよ。」
「文句を言っても始まらんからな。以前は刑部のところに逃げ込めたが。うーむ。」
「治部相様のところなど」
「なお良くないな…ん」
「…医師を呼んできます。少しでいいのでお休みになられて下さいませ」
「すまぬな。さよ。その前に書類を届けてくれ。」
「はい」
「医師はいらぬよ。少しだけ寝る。白湯を。薬だけ飲んでおく」
「はい」





そう言って薬を飲むと咳き込んでしまう。心配げにやってくるさよの顔色が変わったのは私の意識が飛んだからか血を吐いたからかわからない。

薬が毒薬にすり替えられていて、其の犯人が小姓である男であり、北条に雇われていると判ったのは私が目覚めた時だった。すでに其の男は捕らわれ、処刑されたこと。北条は攻められ領地の半分を献上することで和睦を図ったが、滅ぼされたということ。
一気に情報を流され、頭痛する頭を抑える。




「軍師殿」
「何?」
「あなたがいるということは父上は?」
「秀吉も僕も打って出てないよ。今回は吉継君と三成君が怒り心頭でね。きっと焦土作戦になっているだようね」
「…」
「大丈夫?」
「気分が」
「随分血を吐いたからね。普通なら死んでるだろう。流石血というのかな」
「そう、ですか」


そう言って瞳を閉じると意識が飛んでいく。これはまずい。血が足りぬ。と云えばさよが泣きながら命があっただけと言うのだ。
何時もなら返せる軽口も今は難しい。ふふふと笑って魘され、冷や汗で起きるを繰り返していたあたりで、昼夜がわからなくなってきた。




「ん…」
「起きりゃれたか?」
「刑部?」
「心配した。無事の様には見えんが、良く死なずにいてくれた」
「死んだほうがよかったかもしれんぞ」
「…そういう冗談は好かぬ。大体、われに言った言葉であろう」
「そう、だったか?」
「ひひひ。耄碌するにはまだ早い。早う元気にならしゃれ」
「刑部」
「ん?」
「皆無事か?」
「…」
「私の不注意で兵にいらぬ労をかけた。すまぬと言っておいてくれ。治部にも」
「呼ぼう」
「いや、良い。」
「だか」
「あれは優しい。いらぬ心配をかけては可哀想だ。治部に短慮はならぬと。飯を食み、眠り。恙無く過ごせと伝えてくれ」
「別れのように申すな」



刑部よ、すまんなといえば頭を撫でられる。しっかりしりゃれというので当たり前だと返しつつも本来死ぬほどの毒ぞといえばうなづかれる。
きっと回復するまで幾ヶ月かかかるだろう。それまでに廃嫡もありうるな。そう思って瞳を閉じるのだった





からんころん







「寝られた。」
「…」
「主が控えているのにも気付けぬほどか…聞ておったか?」
「ああ」
「三成」
「…」
「本に不器用な男よ」

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