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変換なしの雑食夢

ran

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空色

「姫様、が?」
「いててて。もっと優しくしてくれないかい?秀吉」
「…うむ。」
「君も結婚したら気をつけたほうがいいよ。あの馬鹿力で叩かれたら。侮っていたよ。かなりな馬鹿力だね」
「昔より言っていただろう。あれは加減をしていると。人形をへし折ってから改心したのだ。」
「冗談だと思っていたよ。ね、三成君」
「いえ、その」
「どうしたの?」
「どうしたてそのような…姫様は無闇矢鱈にその様な」
「ふふふ。君と違ってね」
「?!」
「半兵衛」
「実はね。三の事でウジウジするなってね。怒られてしまったよ」
「まさか…姫様はご存知ないはずでは」
「知ってるみたいだね。気づいたんだろう。ね、秀吉」
「ああ」
「し、しかし。ご心中穏やかでは…そのため内々に」
「余計な心配だったのかもしれないよ」
「は?」
「ふふふ。殴られるは惚気られるわ。今日は散々だね。でも心地もいい」
「姫からだ」
「?」
「どのような尊い方でも。素晴らしい方でも、君には代えられないってさ。共に生きて支えるのが今の望みだから。君の重しになったりただ、守られる存在になどなりたくないってさ」
「…あの方はとてもではありませんが死を享受出来る方では」
「それを僕が言ったら叩かれたんだよ。怖い怖い。武人に嫁いで妻として支えると決めた以上覚悟なんてとっくに出来てる!ってね。」
「あれはあれで大人になったという事だ。」
「愛しているとか当たり前でそれ以上の何かを彼女は彼女なりに考えて覚悟を決めてたみたい。今度こんな事あったら両頬、拳で殴る!覚悟しろって泣きながら出て行ったよ。そこは相も変わらずだ」
「っ」
「君にはとんでもないじゃじゃ馬を押し付けてしまうのかもしれないね。」
「いえ…これ以上ない方です。」
「さぁいきなよ。良く言い聞かせておくれよ。両頬、拳はさすがに嫌だからね」
「は」







空色







「姫様!」
「いし、ださま」
「あああ!涙をお止め下さいませ」
「だっ、て」
「半兵衛様にあとで謝りに行きましょう」
「は、い」
「姫様?」
「いし、ださまも!わたしに、かくしごと!」
「あああ。逃げないで下さい!擦りすぎです。お顔が腫れてしまいます。」
「なん、で!!!」
「姫様が悲しむのが嫌でした。泣かすのが嫌、でしたのに。泣かせてしまいました」
「し、ごと!」
「仕事?」
「いが、の!かくし、や!」
「伊賀の学者?」
「いがいの!」
「お、落ち着いて下さい。何を言ってるのかわかりません!」
「いし、ださまの!ばかぁ…」
「姫様?!お逃げにならないで!」
「うわぁぁぁん!」
「っ!姫様!」






「やれ松」
「なんですか?」
「あれは?」
「ああ。姫様が泣いているのを追いかけているのでしょう?ああ。捕まった」
「小猫が引っ掻いておるわ」
「石田様にとっては必死でしょうが」
「ひひひ。」
「あら、抱きしめた」
「後頭部殴打しておるな。昔の姫なら考えられん」
「それが今の姫様ですよ。ほら」
「ほんにな。三成もデレデレよ。」
「そろそろ終わりましょう」
「…主は慣れておるなぁ」
「初めて見ましたから。わたしが相手でなくて本当に良かったと思っておりますよ」
「ほう」
「刑部!」
「やれ煩いのが帰ってきた」
「姫様が怒って不貞寝された!どうすればいい?」
「逃げぬ様に見張りなしゃれ」
「その前に傷薬をお持ちします。ここまで暴れられるとは」
「私はいい!姫様の足が!」
「…怪我してませんよ。汚れているだけです」
「本当か?!感染してしまったら」
「…何より、姫。狸寝入りは」
「っ!」
「なっ?姫様!!!」
「あー…本気で怒っていますね」
「なに?!姫様!姫様!!!!!!」

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