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変換なしの雑食夢

ran

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抹茶色

「石田様」
「…」
「まだ熱がありますよね」
「です、が」
「ベットに戻ってくださいませ。そう何度も脱走なさいますと私も休息が取れません」
「?!」
「一度脱走為さって振り返したのをお忘れですか?」
「ですが、執務や訓練が」
「執務は刑部様訓練は島様が行ってくださります。貴方様はゆっくりとお休みくださいませ」
「…」
「粥を作りに参りますから。寝ててくださいね」
「姫様」
「居なくなりましたら…泣きますよ」
「居ます、ので。お気をつけて下さい」
「はい」





にこやかに部屋を出て給餌部屋に向かう。此処に来て早5日。漸く場所を把握出来てきた。侍者の方に粥くらい我々で作りますと言われるもののやんわりと断っていると見慣れた顔が出てくる。強面の顔と明るい髪の色。片倉様と佐助様。手には各々食材を持ってきてくださったらしい




「御機嫌よう、片倉様、佐助様」
「これ、使って」
「わぁ美味しそうなお味噌。お肉にお魚も!」
「俺は今とってきたばかりだ」
「片倉様の所のお野菜は美味しゅうございますから。本当にお二人とも。ありがとうございます」
「いや〜姫さんにも石田の旦那にも世話になってるからね」
「?」
「この間のうちのとこ来てくれたでしょ?あれから食材やら衣料品やら色々融通してくれてさ。いろんなところもそう見たい。隊風紀も確りしてくれたし」
「そうだったのですね」
「まぁ姫さんにはばれないようにしてたから。手助けしたかったんだよ?!あの人が」
「本当に優しい方なのです」
「んー賛同しづらいけど」
「うちもだ。舞踏会で迷惑をかけたからな…」
「片倉様。もうお気になさらず。ですが」
「あん?」
「野菜はすごく嬉しいです」
「…あんたも確り食べな。あれの看病は大変だろうからな。逃げ出すやつを捕まえんのは意外と草臥れる」
「ふふふ。伊達様の脱走癖は有名ですから」
「本当になぁ…」
「私の場合刑部様が秘策をお教えくださいましたので」
「秘策?」
「泣くと言えと。取り敢えずそれで言うことを聞いている間に治してしまおうとおっしゃっておいでで」
「いや、すっごいわかるその気持ち!」
「ああ」
「…皆様も苦労されているのですね。っと出来ました」
「相変わらず旨そうだね」
「良かったら箸休めに。料理のお上手なお二人にお渡しするのは気が引けますが」
「いんや(旦那が)すっげぇ喜ぶから!」
「(政宗様が)いつも美味いと食べている」
「良かったです」





そう言って私は一礼する。此処の方は皆個性的なものの優しい方が多い





「石田様」
「…」
「島様」
「すいませんでした!」
「刑部様に言いますよ」
「?!其れだけは勘弁して下さい!!!」
「石田様も…致し方ないとわかっておりますが。ご自重ください」
「は、い」
「食事です。島様も」
「え?!良いですか!」
「…」
「ひっ?!」
「石田様」
「ぐ…わかりました。ですが姫様のは?」
「頂き物がありましたのでたくさん作りすぎましたから。」
「…」
「さあいただきましょう」
「(三成様が黙って食べてる?!あの食べない三成様が!!!)」
「美味しい、です」
「ふふふ。お茶を淹れますね」
「はい」







抹茶色






「目茶苦茶美味かったっす!」
「当たり前だ。姫様お手製だ。」
「島様。もし宜しければお腹が減りました時に食べてください!」
「マジっすか!」
「馬路?」
「左近!」
「あわわわ」
「石田様。お薬」
「ぐ…」
「石田様?」
「さ、逃げたか!」
「???」
「姫様。お心配りありがとう存じます」
「はい」
「ですが…姫様?」
「は、い?」
「目が開いていらっしゃらない。」
「ん…」
「椅子に座ったままでは危ないです」
「やれ、三成。はい…如何した」
「姫様が」
「電池が切れたのであろう。ぬしが二度もひっくり返る故」
「ご心配をかけてしまった」
「何はともあれこのままは不味かろう。…ぬしの隣に寝させるか?」
「は?!」
「冗談よ。ひひひ」
「刑部」
「彼方に姫の寝具を置いてあるのでな。姫は看病の折付きっきりだったがな」
「?!!?」
「手を出すでないぞ」
「当たり前だ!」

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