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変換なしの雑食夢

ran

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basara 片倉

「あら。片倉様。お久しゅう。どうしましたか?この様な城外の寺院まで」
「白々しい台詞はいい。あんたがここに入った時から知ってる者からすりゃそんな嘘くさい台詞を聞きたくてここにきているわけじゃねぇ。」
「では何の御用?」
「荷物を何故送り返してきた」
「必要ないからね。」
「…あいつに」
「彼女に必要ないという事よ。」


ぴりりと身体を走るそれを感じながらどういう事だというとお高は鼻で笑う。


「お高」
「昔の名前で呼ばないで。今は梅高よ。小十郎ちゃん」
「あいつがテメェんとこに入ると聞いた時ゾッとしたが。案の定だ。早くあいつを連れてきてくれ。」
「幼馴染として言ってあげるけど。嫌われて当然ね。私なら刺し殺してるわ」
「あぁ?!」
「その顔で惚れたはったしてどうするの?馬鹿じゃない?」
「てめぇ!」
「優しくしてやれって誰も言わなかったの?あの子がどんな心地で10年耐え忍んでいたのか。わからないの?」
「…」
「慈しんで初めて人は長い間共に居られるのよ。それをしないのが武人の誉れならそんな者と結婚したくないわね。首に縄をつけて無理矢理処刑場に連れて行かれてるみたい。牛馬の方がもっとまともな扱いしてくれているわ。小十郎ちゃんは虐げて苦しめて無理矢理、手篭めにして。そういう夫婦になりたかったの?」
「違う」
「貴方がどういうつもりか知らないけど。あの子はそう感じていたわ。きっと他人が見ても。あの子を不幸にして喜んでいたのね。」
「お高。」
「でもそれはお終いよ。」


そう言ってお高は涙を流す。ぎょっとした。俺が知っているこいつは死んでも泣くような女ではなかったはずだ。
懐から白い紙を取り出してくる。



一房の髪。




「なんの冗談だ」
「あの後すぐに病を得て…だから彼女の贈り物はいらないの。そう、彼女が言っていたから」
「…信じねぇぞ」
「事実は事実よ。大体喜多様も側室って…可哀想に。」
「…」
「だからもうここに来ても意味はないわ。お帰りなさい。」
「おい。」
「後のことは私が責任をもって」
「そうじゃねぇ。」
「…」
「本当か?」
「反省なさい」





大菊と荊棘

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