忍者ブログ
変換なしの雑食夢

ran

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

basara 片倉

「呆れた。また来たの?」
「畑の帰りだ。」
「昨日もその前も来たでしょ?」
「野菜だ。お供え物だ」
「彼女はもういないのよ。」
「…知っている。此れを」
「花?」
「墓参りがしてぇ」
「前も言った通り。尼寺の中だからあなたはここまでしか入れないの。」
「此処からは」
「見えないわ。でも方向は彼方。」
「そうか」



そう言って静かに手を合わせるとお高は笑う。それを睨むものの勝てる気がしない。


「本当に好きだったのね。」
「ああ」
「素直に言えばよかったのよ。」
「何度も結婚を申し込んではいた。」
「…へぇ」
「それもあいつにしたら地獄だったのかもしれねぇな。」
「そうかもね。」
「おい」
「女遊びも激しかったらしいし」
「なんで知ってんだよ。」
「地獄耳なの」
「…」
「結婚、ねぇ」

あなたの最高の愛情表現はそれなのかしらと言われて苦笑してしまう。流石に人の一番いてぇところを突くのがうまい女だ



荊棘の墓参り

拍手

PR