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変換なしの雑食夢

ran

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basara 片倉

「大丈夫でございますか?」
「何とか。立ち仕事は無理でも私がいなかった間に溜まった書類だけでも片付けましょう。文箱と机を」
「何かかけてしてください。でないと振り返してしまいますよ。」
「大丈夫。それとこれを」
「?」
「城の外れにある女寺院の住職殿に。これは喜多様に」
「視察でございますか?」
「そのようなものね」
「すぐに参ります。」


ありがとうと言えば静かに障子が締められる。
さらさらと書類を済ませていくと静かに歩いてくる人に気がつく。何か忘れ物かしらと顔を上げると片倉様がいる。そういえばもそんな時間か。


「お前は!まだ寝てねぇとダメだろ!」
「叫ばずとも。聴こえています。」
「なら止めやがれ」
「あなたの指図を受ける必要はありません。私の上司は喜多様でございますから」
「昨日聞いた」
「なら…なんですかこれ?」
「姉上からの依頼状だ」
「は?」
「てめぇの上司は姉上と俺という事だ。」
「呆れた。嫌がらせにしても骨が折れます事。」
「嫌がらせじゃねぇ。」
「如何だか。まぁいいです。」
「おい。」
「もう少しで終わりますから」
「…」
「よし。お香衣。此れを高山様に」
「はい」
「これは片倉様に。」
「御前にいらっしゃいますが…」
「そう?ならお渡しして。」
「てめぇ!」



そう叫ぶ御仁を尻目に私は寝床に着くだった







見舞う荊棘と無視する野菊

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