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変換なしの雑食夢

ran

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basara 片倉

「喜多様」
「…如何したのです?」
「文を…」
「あなた、顔色悪いわね。一寸ごめんなさい」
「…喜多様?」
「やっぱり。すぐ横になりなさい。酷い熱よ。」
「え?」



此の所進退の事ばかり考えていてろくすっぽ寝ていなかったのが身にきたらしい。朝から何となく変だと思っていましたといえばこの高熱で動く貴方がおかしいのよと辛辣に返された。確かにそうかもしれない。


「医師を呼んだから」
「いいえ。此処では喜多様の邪魔になります。」
「ならないわよ。じゃないと貴方仕事を休まないでしょ?」
「裏方の仕事が」
「貴方が休むと…大変な事になりそうだけどそうだからと言って休めずにいると働けなくなるわ。」



そう言い、医師はまだかと叫ぶのだからこの方はお強い。ごろんと横になろうしたら目眩がしてきてますます持って大変な状態になっているのだと実感する。
医師曰く心配事からくる胃腸の病とそれに合わせた風邪だろうという事。心当たりがありすぎて哀しくなる。
薬を飲んで寝てくださいという言葉に深々とお辞儀して私は立ち上がる。喜多様の執務室から私の部屋は歩いて…何とかなると思っていたらみんなに止められる。



「良いから寝てなさい!」
「邪魔に」
「このまま貴方を返したら心配で結局のところ仕事が手につかないわ」
「お願いでございます。今暫く。」
「喜多様誰か呼んできてください!我々が押さえておきますから」
「頼むわね!」
「かえれますから」



ご乱心とまで言われながらも廊下まで出ると凄い足音が聞こえる。不意に顔を上げると般若の様な片倉様が部屋に入ってくる。よりによってと思っていたら喜多様が間に合ったという体で入ってくる。向こうに見えるのは殿方たちと…殿のお姿。


「おい!!」
「っ」
「大人しくしていろ!」
「や、」
「や?」
「嫌です。結構です。歩けます。」
「何処がだ!てめぇの体調管理も出来ねぇのか!」
「っ」
「お、おい。小十郎」
「あーあ。片倉の旦那。病人泣かして如何すんだよ。」
「泣かし…おい。」
「もうほっといて下さい。」




ぽろぽろと溢れる涙を見つめて私は自室に向かって歩き出す。回らない頭でもわかる。もう喜多様の下では働けないなと思案しながら私は回路を蹌踉ながら歩くのだった




焦る荊棘と泣く野菊

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