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変換なしの雑食夢

ran

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言えない三成 9

「おい」
「あー…お帰りなさいませ」
「寝ていろと言っただろう?」
「いえ…だって」
「言い訳は良い。床に戻れ」
「はい…」
「そんな顔をするな」
「もう少しで出来るんです」
「何がだ?」
「石田様の着物」
「…」
「いえ、あのですね。昨日横でお仕事なさっていたでしょ?その時にこの色も似合うなぁと思ったら…いてもたってもいられなくなって」
「はぁ…」
「ごめんなさい」
「構わん。が、熱が下がってからにしてくれ」
「?」
「熱で魘されるお前は見たく無い」
「ふふふ」
「?」
「やっぱり優しい」
「変わり者め」
「もし」
「どうした?」
「とても綺麗な女性が目の前に現れたらどうします?」
「何処のものかと詰問して事によっては…」
「物騒ですよ!」
「何故だ?」
「相手は女性ですから、ね!」
「…お前は知らんだろうが女で銃の使い手だったり弓、太刀の使い手だったりするは多々ある。」
「そうなんですか?」
「詰問するのに越したことは無い」
「…じゃあ、石田様を恋しく思う綺麗な女性が目の前に現れたら?」
「…」
「?」
「それはお前か?」
「は?!いえ、違いますよ!」
「なら、くだらん。」
「…」
「私はお前が良い。」
「いや…だって」
「何だ?!」
「私綺麗じゃ無いですよ」
「?」
「頭もそこそこですし」
「…ああ。そういうことか」
「?」
「ならハッキリ言う。私はお前が畑でちょろちょろ働いているのを見たときには全く興味はなかった」
「…」
「ただ毎日毎日、飽きもせずクソ真面目に。朴訥に田に向かい微笑むお前に興味が出てきた。それだけだ」
「…」
「何だ?」
「…何でも無いです」
「ならどうして不服げな顔を…おい!」
「寝ます。おやすみなさい」








言えない三成 9







「やれ、起きておるか?」
「…大谷様」
「拗ねておるか?三成が困っておった」
「いえ…ですが」
「ん?」
「今まで居ない田舎娘が物珍しくて嫁にした…みたいですから」
「は?」
「…少し寂しかったので。すいません。」
「(あやつまた何を言ったか?!)…謝らないで良いが、婚儀如何いたす?」
「?」
「三成の嫁に」
「成りませんよ」
「?!」
「一時的な気の迷いみたいでしたから…器量好しを見つけてください」
「いや、そのよ」
「朴訥か…

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