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変換なしの雑食夢

ran

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言えない三成 4

「…」
「あ、お早う御座います」
「お早う…早いな」
「そうですか?お食事用意しますね」
「いや、私は」
「駄目ですよ。少しでいいですから食べてください」
「…お前が作ったのか?」
「ええ」
「…」
「石田様?」
「なら、食べる」
「はい!」





そう言って粥を少しよそう。朝からいっぱい食べさせて太らす前に朝ご飯食べる癖をつけさせたほうがいいだろう。今までの習い事よりこの人の衣食住を保つ方が難しいらしい。どんな生活をしてたんだかと半兵衛様に聞いたとに頭を過ぎったが…昨日1日でよくわかった。食べない。寝ない。仕事の鬼ではなく、兄の狂信者。大谷様に頼むよと言われれば致し方ないけれども。すごく大変だ。





「石田様?」
「旨い」
「粥なんて誰が作っても同じですよ」
「いや」
「?」
「旨い」
「ふふふ」
「私は嘘はつかん」
「知っております」
「ならば素直に聞け」
「はい」
「…」
「着物」
「ん?」
「仕立てましょうか?」
「いや、いい」
「そうですか」
「…」
「…」
「…おい」
「?」
「お前は食べないのか?」
「侍女ですから」
「私は気にしない」
「外聞悪いですよ」
「いい。膳をもってこい」
「わかりました。」
「それと」
「?」
「着物」
「あ、はい。反物が沢山残っていらっしゃいましたから。」
「お前が繕うのか?」
「え?」
「いや!忘れてくれ」
「そのつもりでしたけど…縫い子に頼みますよ。心配なのなら」
「違う!…そのだ」
「???」
「平素の服を頼む」
「縫い子に」
「いや」
「ん?」
「お前に頼みたい」
「でも」
「作らないのならいらん」
「(久し振りに暇になったからやることないし…)分かりました」
「!そうか!!!」
「後で時間が取れましたら反物を見繕いましょう」
「ああ」
「採寸は?」
「?」
「どの縫い子に」
「刑部に頼んでいた」
「?!」
「奴がどこぞに頼んでいたかは知らんが…」
「あ、そういうことか。ならばそれも時間があるときに採らせてくださいね」
「ああ」
「もう一椀如何ですか?」
「いや、いい。行ってくる」
「はい。」
「…その、だ。」
「はい?」
「…」
「石田様?」
「…いや、いい。行ってくる」








言えない三成 4







「…」
「寝ておるな」
「…ああ」
「縁側で丸まって寝るとは。まさに猫のような娘よの」
「何?!」
「卑猥に取るな。愛玩よ愛玩」
「どちらも同じだ!!!」
「ん?」
「やれ、起きたではないか」
「寝てました?…んー…寝てましたね」
「いや…」
「疲れておったのよ」
「お茶淹れますね」
「いい」
「石田様?」
「疲れていたのだろう。寝ていろ。私が淹れる」
「?!」
「そうよな。久し振りにぬしの茶が飲みたい」
「お、大谷様?!」
「良いのよ。」
「寝て待っていろ。いいな」
「…行っちゃいました」
「良い良い。主にしてやりたいのだろう。」
「はぁ」
「ぬしは三成が怖いか?」
「いえ」
「ほう」
「どちらかというと優しいですよ。」
「ひひひ」
「大谷様も、優しいです」
「左様か」
「何の話だ?」
「いやなに。ぬしが怖くない娘がおろうとはな」
「?!」
「怖くないですよ。いや、お強いのは知っていますが…あれ?良いのですか???褒めていますよ!」
「う…あ…」
「???」
「三成」
「飲め」
「ありがとうございます」
「刑部もだ」
「わかったわかった」
「美味しい…」
「そうか」
「石田様はすごいですね!」
「…」
「(赤顔の凶惶など…冗談にもならない話よ)」

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