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変換なしの雑食夢

ran

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言えない三成 3

「やれ賢人。失礼する」
「ああ。吉継君。如何したんだい?」
「ちと聞きたいことがあってなぁ」
「ん?」
「春よ、春」
「春…?」
「奥の。畑の」
「ああ。苦情なら受け付けないよ」
「苦情ではない。あの女の身内を聞きたい」
「…如何、して?」
「ぜひ妻にというておるものがいる」
「は…え?あの子を、かい?」
「やれ歯切れの悪い。」
「身内…はね。居ないんだよ。ここに上がった後流行病で、ね」
「左様か…なれば益々」
「まさか君の?!」
「我がもりするのは三成だけで良い。」
「じゃあ」
「その三成よ」
「?!」
「元々農民の子なれば我の養女にすれば良かろう」
「いや、ね」
「何か問題でも?」
「あの三成君が…本気かい?」
「日々足繁く通っておるよ」
「え?!」









今日は草むしりをしてから水やりをしていると石田様が現れる。また来たか!という気持ち半分。慣れてきたの半分。あの人意外に良い人だ。





「おい」
「今日も来たんですか?」
「…ここが私の部屋になった。」
「…は?」
「今日。半兵衛様からの偈ちで。私の部屋に…おい、聞いているのか?」
「酷すぎる…ようやく芽吹いてきたのに!畑を壊さなくてはいけないなんて!」
「…ん?まて」
「?」
「このままでいけないのか?」
「は?」
「今と変わらん。私が持ってくる荷物が減るだけだ。…私室だから刑部と左近くらいしか来ない。不服か?」
「…いえ」
「なら此の儘でいい。荷物も持ってきた」
「…」
「如何した?」
「私室とおっしゃいましたよね」
「ああ」
「服と寝具は?」
「…」
「…」
「?!」
「…忘れていたのですね」
「いや、その」
「ふふふ」
「!!!」
「石田様らしい」
「す、すまない。左近!」
「はいはいっと!」
「寝具と着物が政務室にある。此方に持ってきてくれ」
「は〜い…あれ?三成様付きの侍女?」
「い、え」
「俺島ぶへら!!!!」
「貴様…誰の許可を得て」
「石田様!」
「…仕置きは後だ。すぐにもってこい」
「はい!…ってあれ?」
「!!!!!!!!!!!!!」
「野菜?ぶーーーーーー!!!!!!!」
「首を垂れろ。すぐに楽にしてやろう」
「たったすけ!」
「石田様」
「…不服か?」
「地獄見せてやってください」









「ほらなぁ」
「左近君助けなくていいの?」
「躾よ躾」
「まぁ…んー…。ここまでとはねぇ。試しに竃を構えて世話させてみる?」
「それは良かろう」
「まぁ。いいか。そのつもりだったし」










言えない三成 3







「というわけで、君。三成君付きの侍女ね」
「は?」
「は、半兵衛様?!」
「お誂え向きに次ノ間あるし。いいね」
「え…と」
「君は今までの仕事を免除して三成君を支えて。衣食住を整えれば後は好きにしていいよ」
「!」
「お待ちください。嫁入り前に」
「やります!」
「な」
「秀吉もいいって言っていたから。頼むよ」

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