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変換なしの雑食夢

ran

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蛍火 雑渡

「絶句してますよ」
「あれなら誰でも絶句する。」
「雑渡さんがああ迄酔われるとは…」
「そこですか?!」
「死ぬほどウイスキーのカラ瓶が転がっているからな」
「嬢は下戸だったはずですよ」
「お労しい…雑渡さん」
「匂いで酔うな。人間奈良漬だからな。」
「奈良漬…」



外野を無視して腰にへばりつくおじさんの旋毛を睨みつける。こんな人おじさんで十分だ。酒臭い。密かに腰撫でるし。鳥肌が出る。思いっきり頭を叩くと変な声がして腰に回された腕が退く。すくりと立つってその場を立ち去ると外野の元へ行く。



「何あれ?」
「嬢」
「ざざざざざざざ雑渡さん?!」
「忠犬め。」
「崇拝してますからね。手、大丈夫ですか?」
「ん?うん」
「いい笑顔っすね」
「いやーだって」
「まぁ、あれですからね」
「山本さん、これ」
「あ、うちのが喜びます」
「前から思ってたんですけどわざわざ服買ってるんですか?」
「うんん。作ってんの」
「すげっ!」
「男の子と女の子のお揃いって少ないでしょ?私の場合ストレス発散だし」
「…」



そう言って雑渡さんを見る。高坂さんが忠犬らしく毛布をかけている所を見ると寝たらしい。なんだあいつ。





蛍火




「あれ?」
「おはようございます。」
「なんでいるの?」
「いちゃ、悪いですか?」
「いや、その」
「酔っ払いの介護なんてするとは思いませんでした」
「すいません」
「高坂さんにお礼言っておいてくださいね。」
「は?」
「すごい勢いで土下座してくれたよ。雑渡さんを見捨てないでください、このまま捨てないでくださいって。まぁなんでもするっていうので許したけど」
「陣左…」
「で」
「?」
「高坂さんを締め上げて聞かれるのと、自分で吐くのとどっちがいい?」
「え、えぇー…」
「早く決めて」
「言います」

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