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変換なしの雑食夢

ran

落ち着かない三成 3

「あ、左近殿」
「チョリース!藤川ちゃん!いつも早いねー」
「…」
「すんません!」
「貴方は殿様の腹心と聞いてますが…なんていうか、こう」
「?」
「浮いてますね!」
「良い笑顔で抉ってきたね!本当に本当!三成様の事なら公私にわたって知ってるって!」
「真逆…!」
「?」
「貴方も小姓?!」
「ちがうー!!!!!!!」
「違うのですか?」
「違います!小姓は左馬だけだし、あいつもういないから深い仲のはいないよ。」
「知ってますけど」
「ぐ…」
「最近来た私でもわかる程度の情報で…威張るだなんて」
「あー!知ってるよ!!!あんたの知らない三成様!」
「へー!」
「…信じてな良いでしょ?」
「なら好きなものは?」
「秀吉様!」
「…そんな事誰でも知ってますよ」
「そっそーすね」
「本当に…」
「好きなほにゃららみたいに聞いてよ!」
「好きな食べ物」
「甘い物」
「意外ですね。好きな飲み物」
「お茶!」
「へー」
「好きな異性」
「巨乳の童顔」
「そうなんですか?!」
「そうっすよ!いっつも夜見世ではそう言う太夫を買ってますもん!」
「本当に…?」
「信じてないでしょ?!三成様も男なんっすから!きつい顔立ちや高飛車で無愛想な女よりかわいいほうが良いでしょ!巨乳で」
「其れでは私とは正反対ですね」
「奥方様と?そりゃ…って!えー!!!!!」
「おはようございます」
「い、いつから!?」
「私が奥方様の側から離れるとお思いですか?」
「ふ、藤川ちゃん!?」
「私は平々凡々で好みとは程遠いのですから旦那様もお嫌でしょうね。」
「ち、ちがいますって!」
「そんなに慌てなくとも。私は家同士の繋がり。いわば人質のようなものですから」
「いや、そうじゃないっす!」
「嘘を言ったのですか?」
「嘘…でもなくて」
「良いのですよ左近ど」
「女狐!!!!!!覚悟!!!!!!!!!!!!!!!!」
「「?!」」






ドスッというと音が聞こえる。ふと、視線を下ろすと胸に矢が刺さっている。こみ上げるのはきっと血の味だろう。
視線を上げると左馬が居る。






「奥方様?!っ!左馬!!お前!!!!!」
「この女さえ来なければ!私は!!!!!」
「奥方様?!嫌!嫌です!!!」
「お、ふじ」
「タダで済むと思ってないよな!」
「そんなの!…三成様!!!」
「あっ!マジかよ!自決しやがった!!!」
「だ、れか!!!!奥方様を助けて!!!いや、です!ふじを置いていかないでください!!!!!」
「なき…むしね」
「っ!誰か!!!急いで医師を!!!!!其れと三成様と刑部さんにすぐ!!!」
「そら、が。くらい、わ」
「っ?!!!だ、め!!!寝てはいけません!!!起きて!!!目を開けて!!!」
「やれ!何…どういう事よ!!!」
「刑部さん!左馬が!!!」
「ぬぅ…医師は!!!!!」
「今ここに!!!!!なんていう事だ!」
「お、お願いです!私の血肉なんでも差し上げます!その代わり!奥方様を助けて!!!」
「藤川ちゃん!邪魔になるから!怪我してるじゃん!藤川ちゃんも早く治療を」
「お、く?」
「やれ三成」
「どういう…左馬?!なぜ、あれが?」
「ぬしに捨てられた恨みよの」
「な…」
「貴方の、せいだ!」
「藤川ちゃん!!!」
「やれ、落ち着きゃれ」
「貴方が、小姓を下手に捨てたから!!!奥方様に危害を加える輩を!!!人質としてここにあるだけなのにと!奥方様の憂いばかりを無用に増やして!!!」
「またしゃれ!」
「貴方が!奥方様から自由も笑みも何もかも奪ったんだ!其れに飽き足らず!!!命まで!!!貴方が!」
「藤川殿!!!!!!!」
「奥方様を殺したようなものだ!!!」









落ち着かない三成 3











「あの時咄嗟に藤川殿が手を出したお掛けで今の所一命は取り留めました。藤川殿も指を一本無くされましたが命に別状はありません」
「そう、か」
「しかし…」
「?」
「大量に出血された為まだ予断は許せない状態です。それ、と」
「何だ。言いにくい事か?」
「ご本人様もお気づきではありませんでしたが…この騒ぎのせいで流産遊ばしておいでです」
「?!」
「なん、と」
「意識が戻りましたら峠は越えたとお思いください。暫くはゆっくりと」
「あい、わかった。下がれ」
「は!」
「行ったか…三成」
「…」
「しっかりいたせ。」
「あの、女の言う通りだ」
「?」
「私は…なんて事、を」

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