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変換なしの雑食夢

ran

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「おん?」
「姫さん?!なんで此処まで?」
「おー、美人だな」
「一寸忍び屋敷まで何の用?来ちゃダメって言ったでしょ?」
「邪魔して悪かったな。」
「…用は?」
「ん?いやいい。才蔵に頼む。」
「はぁ?なんで?!」
「いや、済まなかった。いい所を邪魔して。其処の美人も。」
「一寸!話終わって」
「ははは。じゃあな」


そう言って部屋を出ては才蔵と叫ぶ姫さんの声を聞いて萎えてしまう。但し色の訓練中に中止はない。とっとと終わらせて駆けつけるかと思っていた。のが、間違いだったらしい。


「毒?!」
「通常なら致死量だった。あれで良く此処まで来たと言えばいいのか。」
「今は?」
「熱が高い。峠は越えていらっしゃるが…」
「何で」
「頭?」
「なんで言わなかったんだよ。」


そう言えば才蔵に笑われる。人でなしの頭も姫様と真田の旦那にはすこぶる弱いと。否定はしない。此れと大将の命3つが俺様の全てである。他のはどちらでも良いと言い切れるし。勿論。自分のものも。どちらでも良いのだ。


「頭、才蔵様」
「ん?」
「姫様がお目覚めです」
「行く」



そう言って闇に溶けると才蔵の笑い声が聞こえてくる。



「姫さん!」
「んー…あれ?如何して佐助がくる?才蔵を呼んだはずだが…」
「え?!」
「お呼びでございますか?」
「ああ。城に連れて帰ってほしい」
「そんなの!俺様の仕事だ!」
「いや…いい。此れから佐助は幸村の傘下になれ。私に構うな」
「何言ってんの?!姫さんと旦那の2人を護るのが」
「ならば聞くが、」
「何?」



幸村と私、何方かを捨てなくてはならない時、如何する?と言われ頭が真っ白になってしまう。
何方選べないなど言えるはずもない。この目は既に俺の答えを知っているから。


「父上に言われたのだろ?」
「…」
「選べと言われているのなら幸村を頼む」
「其れが姫さんの命令?」
「ああ」
「…わかった」



そう言うと姫さんはうっすら笑うのだった






白い花



「良いのですか?」
「いいんだよ。才蔵。」
「は」
「風当たりがきつくなってしまうかもしれんが…許してくれ」
「いえ」
「ずっとな」
「はい」
「何かあったら佐助が来て助けてくれると思ってたのだがな。違った」
「姫様」
「私が知らない佐助もいるのだな。まぁ当たり前だが」
「…」
「寂しいなぁ」

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