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変換なしの雑食夢

ran

片思い男とクラッシャー女 3

あり得ない!と言われて私もうなづく。あり得ないと思う。あの、仙石君が。よりによって私なんぞに。




「千鶴見すぎて馬鹿になったんだよ、きっと。」
「葵は可愛いよ!私みたいな男女じゃないでしょ?」
「千鶴は私のお姫様だもん!」
「葵!」
「はいはいはいはい!話が進まない」
「環ちゃん」
「確かに最低な男ですけど…葵さんには優しいですよね」
「まーね。一目惚れだったし」
「ぞーなんですか?!」
「あの暴君が…」
「可憐ちゃんったら。まぁそうなんだけど見てて面白いよ」
「酷いなぁ、千鶴ちゃん…葵さん?」
「何時から?!!」
「最初っから」
「教えてよ!」
「見てて面白いもん」
「鬼!」
「嫌い?」
「小悪魔!大好き!!!」
「はぁ…にしてももっとグラマラスな人が好きかと思ってました」
「プレイガール的な」
「!」
「葵以上の癒し系いないわよ」
「そっちか!」
「環ちゃん婚活失敗したのね」
「がっつき過ぎなのよ」
「わーん」
「まぁ、女の見る目はあるのよね。」
「?」
「まぁそうですね」
「で、如何するのよ」
「…」
「一回着物着せてみれば?枯れてなくても気に入るかもよ?」
「何ですかそれ」
「着物男子好き?」
「いや、究極の着物フェチ」
「色っぽい男がいいでしょ?」
「仙石さんが?」
「無理でしょ」
「そうよね」
「それで引導渡しなさい」
「そうね。うん。そうする」










「で如何だよ」
「…」
「葵?」
「おい千鶴。これ如何いうことだよ」
「計算狂ったわね」
「あん?」
「そこらの安い女のように扱うんじゃないわよ」
「当たり前だ!けどよ」
「私帰るわ。面白くないな」






計算外だった。何この人。滅茶苦茶似合う!





「仙石君」
「あん?」
「こ、こっち!次こっち着て!」
「はぁ?」
「いや、江戸小紋でもこっちの色の方が」
「葵」
「何?」
「引導を渡すんじゃなかったのかよ」
「かっこいいから無理」
「はぁ?」
「えっと。あれどこに置いたかな?仕立て…」
「葵!」
「はひっ?」
「好きだ」
「う…」
「す き だ」
「風俗行く人は駄目です」
「じゃあ行かね」
「行くでしょ?」
「そんな暇ありゃお前んちへ行く。大体ピンサロじゃなくてフィリピンパブな。違いわかってねえだろ?」
「正直全然」
「おい」
「う…」
「こっち見ろ」
「無理!」
「あ?」
「かっこよすぎて無理」
「おまっ…ククク」
「?」
「葵」
「っ!」
「真っ赤」
「意地悪!」
「着物じゃなくて俺を見ろよ」
「っ」
「葵」
「足」
「知ってる」
「家族」
「知ってる」
「体脂肪…一桁じゃないよ」
「ぶふぁ!」
「笑うところ?!」
「何に張り合ってんだよ」
「…」
「俺はお前が良いの。グラマーでもダンサーでもないお前が良いの」
「嘘だぁ」
「ならいちいちここに来るかよ」
「…」
「?」
「浮気しちゃ駄目だよ。するなら隠れてしてね」
「はいはい」
「うー…好みじゃないのに!」
「俺はまんま、好みだよ」









片思い男とクラッシャー女









「でオッケーしたと」
「早まったかな」
「まぁ良いんじゃない?浮気したら逐一知らせてあげる」
「お願いします」


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