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変換なしの雑食夢

ran

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3

「すごく避けられているな」
「言ってくれるな」
「真逆給餌人を通り越して料理人に懸想するとはな。」
「…」
「その上仏頂面...すまん。怒るな」
「この顔は生まれつきだ!」
「知っているけどな。まぁ殿下をはじめ応援しているものと賭けの対象にしているものと」
「っち!」
「まぁ、頑張れ。そうそう今日は厨房に入っても会えんぞ」
「?」
「過労だ。お前さんたちが頻繁に行ったせいでな。仕事が何倍にもなったらしい。」
「!」
「くくくっ」
「医者は?」
「厨房に意地でも立っていたらしいが。昨晩倒れて、今朝はさすがに動けなかったらしい。が、医者はいらんと叫んで寝ていたがな」
「…何処で寝ている?」
「妙齢の女性のところにいくなよ。」
「見舞いだ。」
「流石に1人は不味かろうよ。エラム」
「はい?」
「この哀れな男について行ってやってくれ」
「何だと?」
「エル・エーラーンが寝込みを襲うとは醜聞だから…冗談だ」
「まぁ、取り敢えず参りましょう」
「ああ」







疲れが溜まって倒れて寝ていただけなのにと思案して目を再び閉じるか考える。起きているだろうとのこと。駄目らしい。何なのだろうか。誰のせいで倒れたと思ってんだよと悪態をつきたいがそれを阻止しているのは病気の為に看病に来た優しい優しいお母様だ。




「何寝たふりしてるんだい」
「痛い」
「すいません。この子は馬鹿なんです。本当に」
「いや、その」
「母さん。勝手に人を招き入れないで。」
「あんたね!粗相があったらあんたなんか直ぐに真っ二つよ!大体!尊い身分の方がこんな豚小屋に来てくださったのだから」
「ちょい待ち。自分の子を蔑まないでよ。」
「本当に妹たちみたいにとは言わないけど。あんたがもう少し普通ならもう子供の1人や2人…」
「ならば」
「?」
「私が貰い受けても?」
「「結構です」」
「…」
「如何してです?」
「馬鹿ほど可愛いものですし、何より我が子を妾奉公に出すわけにはいきません」
「ああ成る程」
「…?」
「身分が違うとそういう話になりますね。ですが」
「時代が変わったとはいえそういうものですから」
「ですが…?!」
「あらやだ!忘れてたわ!」
「大丈夫か?」
「み、ず…」
「待っていろ!エラム!水は何処だ」
「私が用意しますから。」
「うー…」
「すまない。見舞いなのに」
「いえ、半分以上は母のせいですから」

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2

「鴨〜鴨。何にしようか?フルーツソースも捨てがたい!」
「た、楽しそうだね。」
「たっのしくないですよー。本当に。」
「何があったの?」
「あのたら…いやキーヴ様が来て鬱陶しい上に一人連れてかれたんですー。」
「ははは」
「恋愛脳なんていらないっつーの!」
「そう?」
「いります?」
「いや、」
「でしょ??!」
「告白とかされたことないの?」
「あるように見えます?」
「こ、怖い怖い!」
「スープは野菜入れてと。」
「家庭的なのにね」
「家事一般は躾けられてますから。一応宮廷の料理人できる程度の平民ですから。だから結婚やら何やら言われ…はぁ。好きなことだけできたら良いのに」
「らしいといえばらしいけど。」
「大体、誰が言い出したんです?!この罰ゲーム!」
「あ、そうとった?」
「それ以外にどうとれと」
「ダリューン様がとか?」
「…」
「す、すごい顔になってる。嫌なのはよくわかったよ。でもどうして?」
「理由なんて簡単です」
「身分が違う」
「嘘でしょ」
「あの仏頂面でかっ込まれた。」
「精悍な顔と言えない?」
「無理ですね。」
「はぁ…前途多難だなぁ」
「何ブツブツ言ってるんですか?」
「何でもないよ」
「変なエラム様」
(この顔に持って行かれたんだろうなぁ)







灰被りのじゃじゃ馬







「重っ!」
「ははは。頑張れ!」
「ちょ?!キーヴ様???ああ!また連れて行きやがった!か弱い女に持たせる量?!」
「か弱くないって…おっと」
「ダリューン様!頑張ってください」
「…」
「あー!重っ…てあれ?」
「持つ」
「いや良いです」
「…」
「うわっちょっ?!」
「こんな物を一人で持っていたのか?」
「仕事ですから」
「…」
「あ、の」
「?」
「ありがとうございます」
「いや、いい」
「…」
「いつも美味い料理を作ってくれている感謝の印だ」
「!」
「顔は生まれつきだ。許して欲しい」
「いや、その。エラム様…」
「何処に置けばいい?」
「あ、こっちです。」
「…」
「本当にありがとうございます。あ、お茶でも?」
「いや、いい」
「そうですか」
「あ」
「?」
「これをだ。渡したかったんだ」
「は?」
「切り傷に効く。寝る前につけてみればいい」
「え、その」
「ではな」







「はっ!?…天然の色男だわ!危ない。やっぱり気をつけないと」

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1

「殿下にダリューン様。この様な所まで如何致しましたか?」
「今日の料理は何かと思ってきてしまった」
「殿下。この様な場所に来てはいけませぬと申し上げましたでしょう?此処は厨房でございます」
「と言いながら、何を作っているんだ?」
「…ダリューン様」
「ああ」
「はい口を開けて」
「甘いな。焼き菓子か」
「試作ですがね。ダリューン様は…ああ。召し上がりませんでしたね。」
「…」
「はい。もう夕食の支度が始まります。お戻りくださいませ」
「ふふふ」
「殿下?」
「其方は料理するのが好きなんだな」
「ええ。大好きですよ。ですから邪魔はしないでくださいな。」
「離れて見ていていいか?」
「…人の話を聞いています?」
「邪魔はしないよ」
「お願いです。ダリューン様。殿下を連れて行ってください」
「しかし」
「しかしも案山子もないです!」
「う…」
「良いですね!」
「…」




そう言ったものの座ったまま動かないらしい。殿下とダリューン様の御成は皆を浮き足立たせるから嫌いなのになぁと思いながら包丁を握る。どうしたものかと思いながら作っている。作ってんの実質一人だと言いたい。それ程浮き足立ってる。まぁ人数は少ないし、良いけどさ



「うわ。遅いから見に来れば」
「エラム様!!!」
「また一人で仕事になったのか」
「本当にナルサス様に言っておいてくださいよ。私も後少しで御暇いただくんですから」
「え?」
「来月には郷に帰る様に言われてまして。ああ。嫌な予感しかないけど、仕方ないですよねー出来た」
「…」
「さぁ食べて下さい!運ぶ様に言いますから」
「あのさ」
「?」
「それで良いの?」
「いや、良いも悪いも」
「懸想している人とか」
「何それ。いませんよ」
「…だよね。君だもん」
「軽く蔑むのやめてください」
「いやさぁ。…ナルサス様に言わないと」
「何ボソボソ言ってるんですか?」
「いや、ね。綺麗な格好したいとかないのかなぁと」
「はぁ」
「郷に帰ると結婚ってことだろ?」
「でしょうね。」
「ならさ」
「私、料理好きなんですよ。誰かの嫁になるつもりも着飾るつもりもありません。」
「そっそうか…」
「エラム様?」
「いや、手伝うよ。」
「手伝うのなら、あちらの尊い方を移動させてください…あれ、ダリューン様の顔こわっ!?」
(お前のせいだ)






灰被りのじゃじゃ馬






「え?駄目だよ」
「殿下?!」
「其方の郷には私から言ったから安心してくれ」
「真逆、平民の家に?!やめて下さい!父も母も卒倒してしまう!」
「え?」
「えって真逆」
「快諾してくれたよ」
「…殿下ってそういうタイプの人なんですね」
「ははは。ついでに」
「?」
「ダリューンと好を通じて欲しいんだけど」
「え?!嫌ですよ。絶対」
「…本人の前ではっきり言うな」
「本心ですから。だいたい何の罰ゲームですか?将軍?様と一介の料理人の結婚って。あー考えただけでも無理ですね」
「罰ゲームって」
「私の信条は身の丈に合わないことはしないですから。」
「…」
「では昼食の支度に行ってきます。ダリューン様も」
「?」
「そんな顔なさる位嫌ならお断りしてください」
「いや、そのだな」
「では!」






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