死屍累々 18 死屍累々 2016年07月27日 「聊か」「如何した?」「鬱陶しい」「?!」「そう四六時中くっつかなくても」「だが!」「…」「気に入らんのか?」「信用されていないようですね」「違う」「?」「その、だ」「お寂しい?」「ぐ…」「!」「悪いか…」「悪くは、ありません、が」「笑うな!」「だって…凶惶と、呼ばれる貴方が」「お前が!半年も行方を眩ましたからだ!」「ふふふ。それも自業自得ですね」「言うな…」「其れより、旦那様」「ん?」「なにお仕事なさっているのですか?」「…仕事ではない」「恐れ多くも太閤殿下から休養を言い使っております。いえ、絶対休養です。あなた様とあろう方が…太閤殿下との」「然し、この仕事を済ませぬと秀吉様の」「…」「奥?」「横になって下さいませ。計算と書付は私が致しますから」「は?」「この半年で竹中様の元、嫌という程書付と計算をいたしましたから」「…」「?」「此処に、居たのか?」「はい」「…」「貴方が食べず寝ずは風の噂で知ってましたよ」「!」「(恥ずかしいらしいのね…)暴れませんように」「何故?!!!」「私は最初医務所にいて…そのあと無理がたたって倒れた竹中様の看病をしておりましたよ。あちらもああですから。熱が出ようが太閤殿下の為と…おもてになりますこと」「当たり前だ!」「…殿下としてはお二人が安らかである方が良いようですから。とっととお治し下さい」「…」「紙と硯と机と…誰か。手伝って下さい」「生き生きしているな」「?」「無表情だがよく話す」「それも」「?」「貴方が言ったからですよ」「…ぐ」「ですが」「?」「こうしておりましたら、お傍にはいられますね」「!」「横になって下さいよ」「ああ」「(野犬を手なづけた気がする)」さらさらと書き付けていく。この人はこの状態でこの量の仕事をしようとしたのか…バカだと言いたい。ただ、大人しくなってきているのは良しとしておこうと思いつつ、手元が暗くなるのが気がつく「奥」「ん…」「…」「…」「接吻、したのだが」「そうですね」「…」「何ですか?」「…」「旦那様?」「嫌、か?」「…時々貴方がわからなくなります」「惚れた腫れたではないと」「最初はそうでしたね。次は、最低なろくでなし」「やはり!」「今は…案外奥方におさまってよかったと思ってますよ」「は?」「接吻も嫌ではありませんし」「お前は…わかりにくい!」「そうですか?」「私は、お前に惚れているからな!」「…」「何だ!」「本当に、わからない殿方ですね」「お前は!」「?」「秘密です。」「おい!」「とっとと済ませましょう」「…っち!」「(存外面白い方だわ)」死屍累々 18「奥方?」「旦那様から。」「字が主か…無理をさせておるなぁ」「いえ。その間はじっとしてますから楽なものです」「子供のような話よな」「いえ…脱走癖のある竹中様と比べてです。」「ひひひっ!主と太閤が説教しておったものなぁ」「ええ…あら?」「刑部!」「三成よ」「厠の途中だ…あの件どうなった」「ああ、あれか。」「御二方共」「ひひひ」「奥!?」「見えておらなんだのか?」「…取り敢えず部屋で座ってください。」「ああ」「話はそこからです」「や、やれ。奥方。我もか?」「同罪ですよ」 PR