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変換なしの雑食夢

ran

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死屍累々 17

「ん…」
「旦那様?」
「奥、か?」
「起きましたか?」
「頭がいたい」
「お疲れが出たのでしょう。熱も高くて心配されておいででしたよ」
「水」
「白湯を用意してます。ゆっくり飲んで下さいませ」
「ああ」
「粥を作っていますのでそれを食べて薬飲んで下さいませ」
「…」
「…」
「…」
「…?」
「…?!??!?!??」
「急に起き上がってどうしたのですか」
「な、ぜ?!」
「貴方様が呼んだのでしょう」
「…そうだが」
「お痩せになりましたね」
「…」
「半年ぶり?ですか…口を開け下さいませ」
「…温い」
「煮えたぎったものの方が宜しいですか?」
「水っぽい」
「食べてない胃にはちょうど良いのですよ」
「…薄い」
「次は海の如く濃くしておきます」
「…」
「もう文句はありませんか?」
「…」
「もう一度口を開けて下さいませ」
「奥」
「で宜しいのですか?」
「どういう意味だ?」
「三行半を突きつけたのは貴方様でしょう?」
「…」
「全部食べて下さい」
「あいも変わらず」
「?」
「無表情だな」
「生まれつきですから」
「嘘つけ」
「真実ですよ」
「だが」
「?」
「不思議と落ち着く」
「左様でございますか」
「…もういらん」
「食べないとまた消えますよ」
「もう逃がさん」
「今の貴方様なら逃げ切れる自信があります」
「…」
「端的な力はありませんが使い方は得意ですよ」
「そうか」
「あら、お怒りになりませんか?」
「お前は生き生きしているな」
「半年ゆっくりしてましたから。」
「人の気も知らないで」
「貴方様が言いますか?」
「…」
「五島はなんとか。里で家中のものと娶せたそうです」
「そうか」
「…全部食べられましたね。よかった…」
「良かったのか?」
「?」
「あのまま…死んでいた方が」
「それこそ。人の気も知らないで」
「?」
「心配しておりましたのよ」
「?!」
「とっとと後妻を貰えば私も心配せずに済んだのですよ」
「バカを言うな」
「…」
「私の妻はお前だけだ…いくらお前が毛利を」
「まだ言っているのですか?5.6歳の折の話をそう何度もされても」
「…5.6歳?」
「言っておりましたでしょう?幼い折の砌だと。今でも良い幼馴染ですよ。竹中様のせいで知られて、半年の間手紙のやり取りいたしました。彼方ももう2人の人の親ですから。御正室様は本に優しそうな方ですよ。仲が宜そうで羨ましい限りです」
「そうか」
「大谷様とも話しましたが…貴方様は人の話を聞かなすぎなのです。殿下と竹中様以外にも大谷様や島様…下人や領民の声をしっかりお聞き下さい」
「お前の声は?」
「…さぁ。どちらでも」
「お前らしい」
「妻ではありませんから」
「…意外と根に持っているのか」
「死にかけましたから」
「そうだ?!傷!」
「いつの話ですか?縫ったら治りましたよ」
「縫った…のか?」
「ええ」
「痛、かったな」
「私も人ですから」
「そうか」
「?」
「見せてみろ」
「嫌ですよ」
「良いから!」
「…」
「薄いが…跡になるな」
「そうですね…旦那様?」
「奥」
「如何致しましたか?」
「これから先、どのような事があっても私の側を離れるな」
「!」
「私の側はお前だけで良い。お前の言葉もきちんと聞く。だから誰がなんといっても己に傷をつけたりするな。私は、お前に健やかにいてほしい」
「…」
「もう二度とこんな事にはならないように私がお前を守るから」
「なら」
「?」
「…人並みに食べて寝てください」
「ああ」
「色々ありますが…約定は如何致しますか?」
「…破棄しろ!」
「殿下が…」
「私がお願いする。良いな!お前は私の妻だ!」
「…あいも変わらずですね」
「…好かぬか?」
「貴方がお嫌いだっただけでしょ?」
「よくわからなかった。…今は恋しいと言える」
「…」
「奥」
「貴方様が、お飽きになるまでお傍にいましょう」
「飽きん。妻だぞ!」
「お好きな肩書きで良いです」
「!」
「(あら、可愛らしい)」
「そう、か。妻になるか…」
「ふふふ」
「?!」
「さあ、お薬飲んで…今は少しお休みなさいませ」
「…居なくなるな」
「傍にいますよ」
「手を出せ」
「?」
「これで逃げられん」
「ふふふ…くくくく」
「笑っていろ。」
「旦那様?」
「そちらが良く、にあ…う」








死屍累々 17







「?!」
「やれ、起きたか?」
「…奥?!」
「逆よ。逆」
「…居た」
「明らさまにホッとしてからに。手までつないで仲が良いことよ」
「寝ているのか?」
「主が倒れて丸3日つききりで面倒を見ていた故なぁ」
「…そうか」
「やれ、三成」
「?」
「良かったなぁ」
「ああ」

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