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変換なしの雑食夢

ran

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黒百合

「…あら」
「如何した?」
「お腹を蹴りました」
「?!」
「ふふふ。元気で安心です」
「触ってもいいか?」
「ええ。貴方の子ですもの」
「…」
「ほら、また」
「本当だ。その、だ。」
「?」
「貴方はわしを恨んではいないのか?」
「何故です?」
「何故って」
「亡き伯父上初めて皆の菩提を弔って頂き、仇まで撃ってくださったのでしょう?感謝することがあっても恨むなんて…その上母としての悦びまで」
「つい」
「貴方こそ私の事を浅ましい女だと思っていないでしょうか?もう。私には貴方とこの子しかいないのです。御心が、逸れるのが。私は」
「ああ泣くな。泣かないでくれ。腹の子に怒られてしまう」
「家康様」
「心配しなくていい。わしが貴方を求めたんだ。」
「…本当ですか?」
「ああ」







にこりと笑って庭を見る。ふと空を見ると天に一筋。白い煙が見える。あれはと指差すと柔かな顔が一変し武者の顔になる。



「家康様?」
「っ。ああすまない。怖がらせてしまったな」
「嫌です。そんな恐ろしい顔。」
「ん。つい」
「はい?」
「何があっても此処から出るな。」
「…はい」
「忠勝」
「家康様」
「大事無いさ。すぐ終わる」
「はい」







黒松







「…久しぶりだな」
「…」




三成と呼べば狂気を孕んだ男が静かに歩いてきたと思ったら剣先が首を掠める。恐ろしく早く鋭い。この半年近く憎悪を膨らませていたのだろう。



「ちいをどこにやった!」
「今はついた。わしとよろしくやっているよ」
「愚劣な!」
「お前には悪いがな。お前が死んだとわかった瞬間、身を開いたよ。」
「もういい」
「身を守る術を持たん女子は哀れだな」
「その穢らわしい口を閉じろぉぉぉ!!!」
「わしの子を成したぞ!!!」
「なっ?!」
「やれ、三成。」
「…この場で引き裂いてやる!」




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