水仙 戦国 三成 終 2015年12月16日 「…戦、ですか」「ああ。この大阪を攻めんとする愚か者がいる。私はそれを迎撃してくるので何日か帰らん。帰るときは文を書くので、それまで空気の入れ替えを頼む」「は、い」「如何した?」「…」「ちい?」「その、あの。…申し訳ございません」「怒っていない。安心して言ってみろ。」「部屋は、いつお帰りになっても大丈夫なように整えておきます。」「?」「食事も庭の手入れも。何一つ抜かりなくしておきますので、ご安心を。」「ん」「です、が」「?!」「…」「な、泣くな。なぜ泣く?!」「三成、様」「如何した?」「ご武運をお祈りしております」「それはいい。しかし」「…」「どうぞ」「どうぞ?」「怪我など」「怪我?」「なさら、ないで。無事に。帰って、きて」「ま、まて。ちい。泣きすぎていて何を言っているのか」「三成ーおい?!泣かしたの?!」「家康!黙れ!」「ど、如何した?何かされたのか???言われたのか???」「違い、ます」「嗚咽が凄すぎてわからん。三成!あれ程女子には優しくと!」「!」「わっ!いたっ?!ちい殿!!!叩かないでくれ!!!」「三成、様を悪く言わないで!!!」「?!」「家康様なんて嫌い!」「な?!」「ち、ちい!落ち着け?今日はおかしいぞ?」「うわーん!」「ますます泣いたではないか!この筋肉狸!刑部を呼んでこい!」「わ、わかった!!!」水仙「…」「珍しいこともあるよな」「…どうにかしてくれ」「致し方ない事よの。戦など知らぬ上、最近大切なものを喪し。剰え様やできた懸想の相手が死地に行く心地だったのだろう。その上、徳川がぬしにあらぬ疑いをかけた故辛いのと悲しいのと。混ざったのよなぁ。」「ぐすん」「まだ、14故致し方ない。」「かといって背中に抱きつかれるとやりにくい」「左様か。なら」「?」「やれちい殿」「大谷様」「可哀想になぁ。我が甘味をやろう。三成も退いて欲しいとのこと。哀れよ哀れ。やれ我の元へこりゃれ。輿に乗せたもう」「…あい」「?!」「ひひひ。」「ま、待て」「みつなりさま?」「いや、そのだ」「お邪魔をして、すいません。」「ちがっ?!」「素直にいわしゃれ。」「他の男の元へ行くな」「…大谷様です」「刑部でなければ…いや、いい。そうではない。」「?」「手柄を立てる。恩賞を頂けたら、貴方とのことを頼みたい」「…」「良いか?」「…手柄を立てなくて良いで、す」「?!」「違う違う。落ち着きゃれ」「貴方が無事ならそれで良い。私はそれが良い」「は?」「ちい殿はぬしの安否が心配なのよ。大丈夫と言っているが…ひひひ。恋は盲目よの。ぬしと相手なら相手の方が哀れよなぁ。」「…」「すいません。ご武功を立てる必要をわかっているのですが…」「い、や。あのだ。」「?」「怪我なくはわからない。」「!?」「!だが無事に帰ってくる!必ずだ!!!」「…あい」「泣かしゃるな。三成が困り顔よ」「絶対、ですよ」「嘘は言わん」「はい」「だからだ。そんな顔しないでくれ」「うう」「…刑部!」「抱き締めてやる程度の甲斐性を見せしゃれ」 PR