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変換なしの雑食夢

ran

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ある女の話

「柳」
「わ。三成さん」
「…」
「産まれましたよ」
「すまない」
「?」
「中々来れなかった」
「!」
「どんな顔をすればいいのかわからなかった」
「三成さんでもわからないことあるんですね」
「すまない」
「贈り物」
「?」
「ありがとうございます」
「…」
「手紙は」
「読んだ」
「吉継さんが百面相してたって」
「っち!」
「少し待ってくださいね。吉継さん」
「刑部は来ていたのか?」
「ええ。乳母がまだ決まってなくて。それでなくてもこの部屋に人が入るの怒る人がいるでしょ?」
「ああ」
「だから今は一人で見てて。流石にそれはって事で吉継さんがいるの。」
「…そうか」
「知っていたんでしょ?」
「…」
「仕事代わってるっていうのも聞いてます」
「気のつかない私より気のつく刑部の方がいいだろう」
「ふふふ」
「?」
「父上様になったのに」
「は?」
「やれ、来たか」
「吉継さん」
「下のは寝た。」
「下?」
「双子よ双子。名がなくてなぁ。不便よ、不便」
「は?」
「上の子は三成さん似。下の子は吉継さん似。本当に仲の良い話で」
「ひひひ。主には苦労をかける」
「…」
「上の子です」
「あ、ああ」
「三成さんに似てすぐ怒るのよ」
「似なくて良いところを」
「男の子だからいいんじゃないかな」
「そうか」
「三成さん」
「…柳」
「?」
「ありがとう」







ある女の話










「あ、父様。父上様」
「おかえりなさいませ」
「やれ、帰った。」
「母は?」
「母様は気持ち悪いと寝ております」
「悪阻か」
「酷いか?」
「昼食は食べたと言っておました」
「主らは?」
「夕餉を待っておりました」
「父様。今日はなにがありましたか?」
「父上様。後で剣を教えてください」
「はてさて。腕白は誰に似たか」
「さてな…柳」
「「母様」」
「二人とも。夕餉の支度をするように伝えて来て」
「「はい」」
「おかえりなさいませ」
「ただ今」
「とこから上がって大事ないか」
「ふふ。大事ありませんよ」
「姦しくないか?」
「私達の子が?ちっとも」
「左様か」
「三成さんも吉継さんも苦情がきてますよ」
「「?」」
「トップが晩餐会もそこそこに家に帰るだなんて」
「我は愛妻家故」
「臨月の妻を労って何が悪い」
「こちらも愛妻家ですね」
「第一」
「?」
「明日からあれらは幼稚舎よ」
「そうなのです」
「我らも入舎式に来賓として行く故な」
「まぁ。」
「貴様も来賓席だ」
「保護者席が良いのに」
「周りが困る」
「わかりました」
「にしても」
「?」
「双子の時より腹が小さい」
「当たり前だ」
「あの子達がよくしてくれますもの」
「ふん」
「柳」
「?」
「幸せか?」
「とても」
「左様か」
「ふん」
「歪と言われましても。とても私、幸せだわ」

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