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変換なしの雑食夢

ran

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月子の話 3

「…だ、れ?」
「う、あ!ちょっちゃんさん」
「え?!あ…ひっ?!」
「爪、割れて」
「血?!」
「絆創膏を…探してたので。…ごめんなさい」
「?」
「知らない人怖いのに。部屋に」
「ま、って」
「?」
「手伝う、から」
「あ」
「…」
「っう」
「ご、ごめん」
「い、え」
「…出来た」
「あ」
「薬。塗ったから」
「…」
「?」
「ありがとうございます」
「?!?!?!!」








ってな事があったらしく、ちょっちゃんさんが妙に月子お姉様を怖がらない。そして




「ルー君」
「…なんだ。ヴォルフ」
「こーんな顔してたら怖いって」
「黙れ」
「月子ちゃんに嫌われちゃうよ」
「…黙れ」






ご機嫌が最悪なベトさんが居る。月子お姉様は気がついていない。一族の中で一番しっかり者で最大級の鈍感と定評のある人だ。気がつくはずもない。
ベトさんはどうやら月子お姉様を好きらしい。三味線を聞いてからよく近くに陣取って居る。私の時にはしない手伝いまでして居る。マジでなんだったんだよあの告白。
その状況を誰よりも楽しんで居るりっちゃんさんが直球勝負で月子お姉様に「付き合ってるの?」と聞いてみたらキョトンとしていた。それも可愛かったのだろう。顔が真っ赤になって悶えていた。マジでなんだったんだよ。
月子お姉様いわく「あの脂ぎったの思い出すから嫌」との事。おい、よく聞けよ。悶えるところではない。マジで(以下略)





「爪」
「ありがとうございます。もう大丈夫です」
「洗い物」
「手袋してるから」
「…痛くない?」
「ふふふ」
「?」
「本当に…ん?」
「ひっ」
「代わる」
「ルートさん」
「貸せ」
「あの」
「…何だ?」
「割らないでね」
「知らん」
「ふふふ」






割り込むベトさん。逃げ出すちょっちゃんさん。勝負あったわねと笑うリストさん。確かに。ただし、勝負にすらなっていないと思う。




「割らなかったぞ」
「流石ルートさん」
「…」
「ん?」
「Meine liebe Frau.」
「???」



「「「?!」」」
「え?!どういう意味?」





「ルートさん?」
「何だ?」
「ドイツ語?」
「そうだな」
「わかる言葉で言って下さい」
「そのうちだ」
「?」
「今はこれでいい」
「???」






月子の話 3

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