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変換なしの雑食夢

ran

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大家さんとOL 5

「お邪魔します」
「あーサクラちゃん!」
「おじいちゃん達こんにちは。これ、お菓子です。おやつにどうぞ」
「ありがとう」
「今日は仕事休みかい?」
「はい」
「サクラちゃんは何をしておるんじゃ?」
「え〜っと。ふふふ」
「かわええのう」
「文世さんは?」
「ようやく吃らず言えるようになったなぁ」
「でも顔は真っ赤じゃな」
「少しずつですね…凄く照れてしまう自分が恥ずかしいんですけど」
「「「可愛い」」」




そう言いながら居間に座ると、縁側から声をかけられる。
不意に顔を上げると柔かなお爺さんと何故か硬直し始めるおじいちゃん達と。先代と断末魔のように叫ぶと文世はと朗らかにおっしゃるので私は首をかしげる。そんなに恐ろしい人には見えない




「サクラちゃん!!!一回帰ったほうが良い!!!」
「え?」
「あー君がサクラさんかな?」
「馬鹿っ!」
「逃げて〜!!!」
「え?あの。はい。そうですけど…高田さん?落ち着いて」
「何されるかわかんないから!!!」
「へー…」
「ひっ?!」
「???」
「文世は?」
「大家さんなら多分そろそろ帰ってこられるかと」
「待たせてもらっても良い?」
「玄関に回ってください」
「いや此処で良いよ。」
「じゃあ座布団を」
「ふふふ」
「お茶入れてきますね。」
「ありがとう」
「…」
「如何したの?」
「あ…いえ。」
「?」
「すいません。少しお待ちくださいね」
「あ、行っちゃった」
「先代!サクラちゃんは普通の子だから」
「いたずらしないで下さいよ!」
「しないよ〜」
(((胡散臭い)))
「にしても。文世にしたら良い子を見つけてきたね」
「すっごく良い子なんじゃよな」
「そうそう」
「料理も裁縫も上手じゃし。大概のことは自分でやるからなぁ」
「へー」
「大家さんと結婚したら良い娘さんになるの間違いなしじゃ!」
「君たちに太鼓判押されてもねぇ」
「「「ぐっ」」」
「お茶入りましたよ…あら?如何しました?」
「サクラちゃーん!」
「先代がいじめる!」
「え?あの…いじめちゃダメですよ」
「虐めてないよ。ね!」
「「「はい!」」」
「ま、まぁ。お茶が入りましたから。どうぞ」
「ありがとう」
「暑くないですか?」
「大丈夫だよ…君は?」
「私の平気です。」
「今日は仕事お休み?」
「はい」
「何をしてるの?」
「OLを。」
「総合職?大変だね」
「いえ…笑われませんか?」
「?」
「被服のデザインを。」
「デザイナーさん?」
「そんな大層なものではないです!」
「へー!知らなんだ」
「どこの店じゃ?!」
「お前服屋なんて知らんじゃろ」
「私子供服専門ですから」
「そうなの?!」
「子供好きなんだね」
「はい」
「うん。良いねぇ。」
「?」
「すいません!遅くなりました。サクラ、さん?!」
「お帰りなさい。ご苦労様でした。お客様が」
「父さん!」
「きてます…え?!」
「なんで此処に?!」
「来たっていいでしょ?」
「彼女に変なことしてないでしょうね!」
「してないよ。するならそっちにするし」
「先代ぃぃぃ?!」
「大家さん!大家さん!」
「何ですか?!」
「サクラちゃんが崩れてる!」
「わー!!!」
「本当にすいません」
「土下座になってる!!!」
「落ち着いて!」
「ねーねー。文世」
「なんですか?!」
「こんな可愛い子お付き合いできて良かったね」
「「は?」」
「母さんにも言っておくよ」
「良いです!また私から言いますから」
「お見合い写真用意してたよ?」
「全力でお願いします」
「うん」
「あ、の」
「何かな?」
「…」
「???」
「文世さんとお付き合いさせていただいています。これからも何かとご迷惑をお掛けすることがありますがよろしくお願いします」
「こっちこそ…それはもう色々とあるけど」
「?」
「よろしくね。サクラちゃん」







大家さんとOL 5





「文世さん」
「あ、ありがとうございます」
「ふふふ。」
「?」
「よく似てらっしゃいましたね」
「似てません!」
「ふふふ」
「サクラさん」
「もう遅くなっちゃいましたね」
「それは…すいません」
「謝らないでください。」
「ですけど」
「夕飯、何が食べたいですか?」
「サクラさんの作ったものならなんでも良いですよ」
「!」
「如何しました?」
「いえ…その」
「???」
「嬉しい、です」

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