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変換なしの雑食夢

ran

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大家さんとOL 4

「そう言えば」
「何ですか?」
「サクラちゃん。引っ越すみたいね」
「は?!」
「えー!?なんで?」
「…エンジェルさん。詳しく教えてください」
「サクラちゃんってなんでも出来るじゃない?屋根修理までしてたから、つい気になって。色々聞いてみたのよ。そうしたら、あの子実家から追い出されたっていうじゃない。」
「そうなの?!」
「お母さんが駆け落ちして、お父さんもすぐ再婚して。困らせちゃいけないってなんでも自分でしてたら子供っぽくないって言われてお金と一緒に追い出されたらしいのよ。身寄りもないし、兄弟もいないから一人で何でも出来るようになっちゃったってねぇ。ここで一緒に食べないのも気を使って…みたいね。」
「そう、何ですか?」
「私はこう言うのだし、話しやすかったのよ、きっと。ご迷惑かける前に引っ越さないとって言ってたから…本当に良い子すぎて大変ね」
「…」
「文世ちゃん!とっとと気持ちいいなさいよ!」
「そうじゃ!あの愛らしい笑顔を見んと1日が始まらん!」
「あの子だけだからな。儂等にまで優しいの!」
「今日も布団かけてくれたし」
「すいません、少し席を外しますが…絶対についてこないでくださいよ」
「「「「「「はい!」」」」」」








お風呂上りに縁側で寛いでいると庭越しに大家さんに声をかけられて驚く。いつもならまだ始まったばかりであろう宴会を抜けてくるほどなのだから大事件が起きたのかもしれないと思いつつ如何しましたと言えば、難しい顔をされる。本当に何をしたのかしら、次は!



「立ち話も何ですから玄関に回ってください」
「…サクラさん」
「また何かありましたか?…あ!料理、美味しくなかったですか?!」
「違います」
「なら…大家さん?」
「驚かないで聞いてください」
「居間に」
「ここで良いです…サクラさん」
「はい?」
「引越しのことエンジェルさんに聞きました」
「あー…すいません。もう少ししたら見つかると思うんですけど…」
「お嫌いですか?」
「え?!ち、違います!本当にみなさん良い人で。ずっと居たかったんですけど…私みたいに一般人がいると何かとご迷惑かと思いまして」
「…」
「本当にすいません。すぐに」
「私は、貴方が店子で本当に良かったと思っています」
「…え?」
「非常識だらけの店子の中で貴方はとても良心的です。皆貴方のことが好きですが、如何せん…ああいう人たちですから。うまく伝わらないことも沢山あるかと思いますが、貴方を嫌っているとかはありません。」
「…」
「…私もです。」
「…」
「出来れば此処に居て、また一緒に食事をしたりしませんか?皆寂しがってます。」
「本当に」
「?」
「お邪魔ではありませんか?」
「本当に邪魔ではありませんよ。此処にいて下さい」
「…」
「嬉しい、です」
「っ」
「態々ありがとうございます。本当に…大家さん?」
「今までのは大家としての本音です」
「?」
「今から個人的な本音をお伝えしてもよろしいですか?」
「え?!」
「違います!!!基本は同じです!此処にいてほしい!」
「大家さん?お、落ち着いてください」
「…ですが、店子とではなく」
「?」
「私は恋人として、貴方と共にいたいです」
「は…?え?!は???」
「サクラさん」
「はひ!」
「結婚を前提にお付き合いしてくださいませんか?」








大家さんとOL 4








あれからみなさんのお節介(大家さん談)と言う助力のおかげで大家さんとお付き合いする事になりました。
同棲コールが凄かったものの、大家さんの一喝で今のまま暮らしている。





「おはようございます」
「おはようございます」
「お仕事気をつけて」
「ふ、みよさんも。お仕事頑張ってください」
「顔真っ赤ですよ」
「は、ずかしいから。許してください」
「くくく…気をつけてくださいね」
「はい」

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