忍者ブログ
変換なしの雑食夢

ran

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大家さんとOL 6

「まあまあまあ!」
「初めまして。サクラと申します」
「あなたがサクラさんね!龍さんったら先に会ったんでしょ?ずるいわ!!!」
「母さん。サクラさんが驚いてるから」
「だって!こんな可愛らしいお嫁さんが来るなんて!」
「およ?!」
「母さん!」
「だって!結婚前提に」
「それは、そうですけど」
「なら、お嫁さんよ!お嫁さん」
「母さん!」
「今日はいい式場を持ってきたの!結納も必要でしょ?」
「え、その」
「ご両親にもご挨拶しないと」
「母さん!」
「あ、の!」
「如何したの?」
「少し、すいません」
「サクラさん」
「文世さん…」
「っ」
「ごめんなさい」
「???」





そして彼女は失踪した









「で、見つかった?」
「まだじゃよ。」
「会社の方は?」
「律儀に有給取ったらしいなぁ。逆に何かあったのかと心配してるみたいじゃ」
「大家さんは?」
「…あはは」
「正ちゃん!」
「でも本当に如何したのかなぁ…割とすんなり付き合ってそのまま結婚してもおかしくなさそうだったのに」
「おじいちゃんたち見てだったから…何かあったのかなぁ?」
「先代に?奥さんなんて凄く気に入ってたじゃない?」
「そうなんだけど…」
「何かあったのかい?」
「おばあちゃんが式場のパンフレット持って結納とか顔合わせとかいったらしい」
「あー…」
「サクラちゃんご両親とは縁切ってるみたいじゃもんなぁ」
「言うに言えんか」
「叔父さんも直ぐ追いかけたらしいんだけど」
「足、以外と早いもんねぇ。」
「早く見つかるといいけど」










「ってことになってたわよ」
「東子さん」
「そろそろ帰ったら?みんな心配してるわよ」
「恥を忍んで聞きます」
「ん?」
「好きってどんな感じなのですか?」
「え?」
「私、本当によくわからないんです。文世さんはすごく優しいですしいい人です。」
「ならいいじゃない?」
「恋愛と結婚は違いますから…」
「あ〜そういうわね」
「母みたいに出奔したのは父の度重なる浮気なんですけど…」
「そうなの?詳しく聞かせて」
「東子さん!」
「母も腹たって浮気し返して…もうなんかモラル崩壊した家だったから…凄くいやで堪らなくて。でもその血を引いているわけだし。」
「まぁね」
「このままお付き合いして、あまつさえ奥さんになっちゃうと」
「自信がないか…」
「両親が離婚なんて今の世の中ザラだよ!」
「そうよ!平井の言う通り!」
「でも、うちみたいなのはないと思う。凄かったもの」
「んー…でも親は親でしょ?」
「あんなに良い御両親に…私みたいな」
「色々酷いわよ」
「もう段々何が何だか…」
「んーとね。サクラちゃん」
「はい?」
「私、文世ちゃん好きだから告白するわ」
「え?」
「東子さん!?」
「如何?身を引いてくれる?」
「い、やです」
「如何して?好きか嫌いか解ら無い相手でしょ?」
「そ、うですけど」
「なら、いいでしょ?」
「…」
「嫌?」
「…はい」
「他の女と歩いてるの嫌でしょ?」
「はい」
「なら好きなのよ。」
「…東子さーん」
「泣くな泣くな。誰かと付き合ったこともないの?」
「ないです」
「だろうね!」
「男なんて…どうせ若い子がいいんだろう?!って思ってましたもん。」「そーそー!なんなのかね!あれは」
「でも、文世さんはいつ変わらなくて」
「小姑だよ?細かいし」
「そうですか?」
「東子さんと違ってサクラちゃん几帳面だから!」
「平井!!!」
「さ、サクラちゃんは大家さんのどこが好きなの?」
「どこ、だろう?優しいし、気配りができる人だし。」
「ありきたりね!」
「もー!東子さんは黙ってて!それで」
「朝、おはようございますって言ってくれて帰ってきたらお帰りなさいって。」
「あーあれか」
「大家さん必死だったもんね」
「?」
「朝夕くらいしか接点ないでしょ?ふふふ。文世ちゃんも珍しく必死だったから」
「そう、なんですか?」
「あんたが思っている以上にね。そろそろかな?」
「?!」





そう言うと玄関辺りが騒がしくなる。真逆と思って縁側に走り出るとエンジェルさんに取り押さえられる。困った子猫ちゃんねと言われても血の気が引く感じしかない。





「サクラさん!」
「文世、さん」
「!」
「わー!大家さん?!」
「文世さん!」
「叔父さん?!大丈夫??!!」
「気が抜けてしまいました。」
「さ、サクラちゃん暴れ無い!」
「エンジェルさん!お願いします!!!文世さんのところ!」
「わかったわ」
「文世さん…文世さん」
「泣かないで。少し立ちくらみしただけですよ」
「でも…ごめんなさい」
「…」
「本当に、ごめんなさい」
「それは」
「はい」
「別れたいということですか?」
「!」
「如何なのですか?」
「別れたくは、ないです」
「うん」
「色々、考えすぎて…パニックになって」
「サクラさん」
「私には異性を好きというのが良く、わかりません」
「はい」
「わかりたくはないのかも、しれません」
「はい」
「でも、あなたのそばに他の女性がいるのは嫌です」
「はい」
「側に置いてください」
「貴方しかいませんよ」
「はい」
「泣かないで下さい」
「だって…」
「私達は私たちなんですから。ゆっくり行きましょう」








大家さんとOL 6






「で、寝たと」
「連れて帰ります」
「叔父さん大丈夫?」
「もう平気ですよ。にしても、1週間も匿った代償は」
「サクラちゃんに言いつけるわよ!巻き込またんだから!」
「…」
「サクラちゃんの独白」
「それで手を打ちます」

拍手

PR