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変換なしの雑食夢

ran

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錆青磁

「何故だ!何故。暗の穴倉などに行かねばならない!!!」
「やれ、落ち着け三成。」
「落ち着いて居られるか!このような間にも姫様が!!!」
「姫は安全よ。安全」
「…は?」
「本に我が姫から目を離すと思うか?」
「?!」
「ヒヒヒッ。ついて参れ、ん?」
「来たか!」
「待たれよ。やれ、暗」
「おーい刑部!迎えに来たぞ!」
「ヒヒヒッ。忍びが参ってなぁ一方的に拗らせた上に首切り落とされたわ。哀れよ哀れ」
「は?」
「ひでぇな。毛利に同情するぜ。」
「如何いうことだ?」
「すまんなぁ。賢人の配慮とはいえぬしにはちと嫌な思いをさせた。相手はあの毛利故ぬしのような素直な男に事の次第を話せなんだ」
「簡潔に言え!」
「毛利は姫の影武者に殺されて姫は暗の寝ぐらにおる。」
「?!」
「まだ寝てるぜ。しんどかったんだろうさね。おい、三成!特にお前のこといたく心配してたよ。」
「おい、暗!」
「何だよ」
「貴様の伝聞などどちらでもいい。早く姫様のところに案内しろ!もし傷一つついていたなら貴様の命はないと思え!!!」
「おい待て、普通騙した刑部に怒りの矛先を向けないのかよ!」
「半兵衛様と刑部の考えることだ。意味がありはしても私を騙すことはない。大体貴様と違い刑部は私を裏切らん!故に暗。もし姫様に何かあってみろ!貴様の首だけでは足りん!切り刻みこの世のすべての苦痛を与えてやろう!!!」
「なぜじゃー!!!」
「暗、ぬしの不幸を嘆いても栓無きことよの。とっとと案内いたせ。三成が落ち着いている間にのう」
「へーへー」







穴倉の奥も奥。小さな寝台に姫様はお眠遊ばしていた。急いで駆け寄ると体が上下していることでご無事なのがわかるものの、思わず呼吸と脈の確認をしてしまう。熱も、ない。ご無事にまちがいないとわかった瞬間その間に蹲ってしまう。そして姫様が無傷で無事な事を感謝するのだ。





「あの、三成、が!?」
「煩い。首を垂れろ!その首」
「ん…」
「?!」
「まだ寝ておられる。こちらに来ておりの薬の量を増やしたか?」
「何?!」
「増やしてねぇよ。ただ、思ったより飲むのが遅くなっただけだ」
「何故姫様に薬など!」
「全ては姫の為よ。眼前を穢すわけにはいかぬでな」
「お前さんたちにしては過保護だよな。いてててて!!!その鉄の塊ぶつけてくんな!!!」
「黙れ!姫様がお目覚め遊ばす」
「…」
「ああ、本当にご無事で」
「なぁ刑部」
「ん?」
「起きてる時と違いすぎるだろう。いつもならもっとそっけないぜ」
「あれもこれも葛藤よな。やれ、三成。」
「如何した」
「姫を運ぶか?」
「ああ」
「また何かあったら言ってくれ。姫さんなら何時でも歓迎だ。お前達は嫌だけどな!」





髪を撫でて許可を請う。決して返事はないだろうが請わずにはいられない。抱き上げだ瞬間瞳が動き、少しだけあの美しい尊眼見える。こんなに近くで…いや、見ること自体いつぶりだろうか。ぼんやりと空を仰ぐそれはまだ覚醒には程遠いことがわかる。
ふとこちらを見る。目が、あってしまう。それだけでも心臓が戦慄くというのに。そんな、愛らしく、笑わないでほしい。治部と呼ぶのではなくあの時のように私の名を呼び白い腕が私の首に回る。請うことさえ本来許されはしない、その腕が。




「さ、きち」
「姫様…」
「ヒヒヒッ。」
「あーあ。また寝ちまった」
「行くぞ、刑部」
「やれ。あいわかった」







錆青磁








「姫は如何だった?怪我してなかったかい?!黒田君に変な事」
「やれこれ。困った困った」
「如何しだんだい?!まさか」
「寝ぼけた姫が三成を離さんでなぁ。今寝所で立ち尽くしておるわ」
「何それ、みたいな」
「ヒヒヒッ」

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