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変換なしの雑食夢

ran

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恋慕する三成 3

「つき」
「にゃー」
「奥方様」
「はい」
「お加減は如何ですか?」
「もう大丈夫よ。私、慣れているから」
「!」
「まぁ、そろそろと思っていたし。こればかりは致し方ないわ」
「奥方様!」
「ふふふ。つきはずっと傍にいてくれましたね。ありがとう」
「にゃー」
「で如何したの?」
「殿様が凱旋との事です」
「あら、相変わらず早いわねぇ。」
「奥方様?!」
「床上げをして下さい。服を」
「ですが…」
「もう大丈夫よ」
「…」
「早く。ああでも」
「はい」
「殿様にしたら寝込んでいた方が良いのかしら」
「にゃー」
「ふふふ」
「失礼致します」
「殿様が御帰りあそばしたか?」
「はい。湯浴みしたのちこちらに」
「何とお伝えした」
「夏風邪を召して大事をとっておられると」
「…奥方様」
「お見舞いかしら?…誰か筆をとって頂戴。」
「はい」
「何と御書き遊ばされるのですか?」
「戦勝の宴の折に参りますと。其れまでにここを整えなさい。」
「はい」
「にゃー」
「つき。ふふふ。影は取り除いておかないと。あなたも少しの間侍女のところへ行って御いでなさいね」
「にゃー」







ぱたぱたと化粧をはたくと侍女が困ったような顔でやってくる。文の返事が届いたらしい。良い知らせですか?と笑ってみると曖昧にうなづかれる。曰く、宴の前にこちらに来るらしい。




「前に?」
「いえ、実は」
「ああ。少しお待たせしてしまいますね。」
「構わないとの事ですが…」
「早く準備いたしましょう」
「はい」
「…宜しいのですか?」
「何がです?」
「殿様と…御あい遊ばすのが否なら体調を崩されたとでも」
「偽りを言って如何します。」
「ですが」
「出来ましたね。参りましょう」




そう言って私は立ち上がる。少し待たせてしまったとないちん焦りながら。





「殿様」
「奥」
「今回の勝ち戦おめでとうございます」
「あ、ああ。あの程度の弱国。秀吉様の意向の前にはなす術もない…いや。其れより」
「?」
「夏風邪を引いていたのか?侍女から聞いた。熱は下がったのか?」
「はい。ですがもうすっかり」
「なら、良いが。」
「?」
「少し、痩せたか?」
「そうでございますか?」
「ああ。そうだ」
「?」
「やる」
「???」
「今回の必勝祈願をした際に受けて帰ってきた。守り札だ」
「ありがとうございます」
「やはり顔色が悪い」
「そうですか?」
「宴には無理に来ずとも良い」
「では挨拶だけ」
「ああ」
「殿様?」
「困ったことはなかったか?」
「安寧に過ごしております」
「なら、良いが。あの黒猫は?」
「侍女のところへいって何かを強請っておりましょう」
「そうか…ああ。」
「?」
「私の部屋にも花を活けてくれたらしいな」
「はい。」
「礼を言う」
「ふふふ」
「?」
「いえ…あら?」
「三成様ー!!!」
「っち!」
「左近様。如何致しましたか?」
「奥方様!三成様知らないっすか?!」
「御前に御いでですよ」
「何だ左近!」
「広間に皆様お集まりっすよ!刑部さんが探してたっす!」
「何?!急いで行く。奥」
「はい」
「行くぞ」
「え?」
「早くしろ」
「あ、はい…っ」
「?!」
「やはり先に御いでてください。私は後から参ります」
「だが…」
「三成様」
「っ!?良いか、後で迎えに来る。其れまで休んでいろ」
「はい」
「行くぞ」
「…行ってしまったわね。あら?つき。出てきてしまったの?ごめんなさいね」
「にゃー」
「そうね。此処で少し転た寝ようかしら?」
「にゃー」
「暖かいわね。あなたは私を厭わないから有難いわ」







恋慕する三成 3







「ずいぶんと痩せたようだね」
「夏風邪をひいてしまい、申し訳ございません。皆々様が命を賭して戦って御いでの時に」
「下がって良い。」
「では失礼致します。殿下。竹中様」




ふわりと頭を下げて退室する。
勝ち戦だったと聞いていたが、此処まで賑やかだとは思いもしなかった。





「やれ、奥方」
「刑部様。此度はおめでとうございます」
「いや、なに。其れより」
「はい」
「顔色が良くない。本に大事ないか?」
「皆様に御気にかけていただいて。本当にもう大丈夫です」
「なら、よいが。」
「奥」
「殿様?」
「やはり、先に休め。」
「はい。自室に下がっております。本当に申し訳ございません」
「謝る話ではない。」
「ふふふ。」
「送っていこう」
「殿様や刑部様が居ないと下のものが困りますわ。私なら大丈夫」
「だが」
「では失礼致します」





「行ってしまった」
「…」
「心配なら早々に切り上げるが良かろう」
「ああ」

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