好みではない夫の三成 9 好みではない夫の三成 2017年10月10日 「何をしている?」「餌付けよ。餌付け」「…」「ほれ口を開けしゃれ」「…」「美味か?」「ひゃ、い」「?!」「ちと座りしゃれ。なぁ、月もそう思わぬか?」「つ、き?」「本に主は。己が妻の名も知らぬか…ほれもう一口」「うぐ。無理矢理入れないでくださいませ」「雛にはこうして食べさすものよ…ん?三成???」「おい!」「はい」「月というのか?何故教えない!何故刑部にだけ伝える?!」「婚儀の際にも…それ以前にも家中を通してお伝えしたと思います」「我も賢人が主に伝える席で聞いた。…本に主は」「だ、大体!二夫に仕えるというのは」「太閤の意思よ」「き、拒否したと聞いていた!」「拒否されたよの。ひひひ。我とて棚ぼたよ。ほれ」「も、う」「も、し!子ができたら!!!」「ぬしと我の子なればすぐに見分けがつく故。あとは賢人の差配よな」「ぐ…貴様はそれで良いのか?」「今日知らぬ女から夜伽狂いと言われてしまい…些か遺憾で御座いますが。殿下の命なれば致し方ありません。」「この、淫婦が!」「致し方ありません。太閤殿下の命を私などが覆せるはずもありますまい」「刑部」「我とて同じ。なぁに、我との子は出来ぬだろうしなぁ。主もよう知っておろう?」「?」「はぁ…主とて嫌よの」「???」「この夫婦は」「それより、おい!」「?」「絵草紙は気に入らんのか?!」「え?」「見ていないそうだな」「そんなことはありませんけど…手が使いにくいので」「…これをやる」「?」「秀吉様から賜ったものだ。」「良い香り」「…」「殿?」「い、や。なんでもない!有名な香らしい。」「やれ何か書いてある…蘭、奢待………」「……」「如何した?不具合があるのか?!」「あ、るもないも。」「太閤もまた…月?」「時折吉継様が殿のことを案じておる理由がわかりました。」「であろう?」「どういう意味だ?」「とりあえず…お預かり致します。」「焚けばいい」「この一欠けでどれ程の兵糧が賄えるとお思いか」「?」「故に三成よ」「…その前にだ」「?」「私を呼べ」「殿?」「刑部を呼べ」「吉継様?」「やれ悋気か」「??」「何故名を呼ばん!」「特に理由はありませんが…名前を呼ぶのは少し。ああ、吉継様は旦那様とお呼びいたしましょうか?」「ひひひ、御免被る」「お、ま、え、は!!!」「っ」「やれ怒りゃるな。月が怯えて可哀想よ」「な?!ぐ…もう良い!」好みではない夫の三成 9「良いのかい?」「吉継が女に興味を持つこと自体珍しい。基盤を強化するには仕方がない」「三夫に仕える女、か。面白いね」「あれが男なれば面白かっただろうが…仕方がない」「本当にね。さてと。何方が孕ますかな」 PR